いよいよ2025年の大相撲大阪場所が近づいてきましたね!毎年、熱い戦いが繰り広げられるこの春場所。大阪ならではの雰囲気や、地元力士の活躍、新横綱・豊昇龍の挑戦など、今年も見どころが満載です。
この記事では、大阪場所の日程やチケット情報、観戦のポイントまで詳しくご紹介します。相撲ファンなら必見の内容になっていますので、ぜひ最後までお楽しみください!
- 2025年大阪場所の日程や会場、1日のスケジュール
- チケットの購入方法と相撲案内所の特典
- エディオンアリーナ大阪のアクセスと観戦の楽しみ方
- 大阪場所ならではの特徴(荒れる春場所・就職場所)
- 新横綱・豊昇龍の昇進背景と大阪場所での注目ポイント
2025年大相撲大阪場所の日程
まず、2025年の大相撲大阪場所の日程をご紹介します。
2025年の大阪場所は、3月9日(日)~3月23日(日)まで、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催されます。
本場所では、15日間にわたる熱戦が繰り広げられ、特に初日と千秋楽は毎年多くの観客で賑わいます。当日の取り組みは8:35頃から序の口が始まり、午後には幕内力士たちの白熱した試合が展開されます。やはり本場所での観戦は、テレビでは伝わりきらない力士たちの迫力や土俵上の緊張感を肌で感じられるのが醍醐味ですよね。
また、幕内力士の取り組みはもちろんですが、テレビではあまり映ることのない幕下以下の力士たちの戦いにも注目してみるのもおすすめです。彼らの取組はスピーディーで荒々しく、将来の関取候補の活躍をいち早くチェックする楽しみもあります。
では、そんな本場所の一日はどのような流れになっているのでしょうか? 大阪場所の一日のスケジュールを下記で詳しく見ていきましょう。
・8:00頃~寄せ太鼓、開場
・8:25頃~前相撲(2日目より)
・8:35頃~序の口取組
・10:00頃~序二段取組
・11:00頃~三段目取組
・12:00頃~十両力士の支度部屋入り
・12:50頃~新序出世披露(中日:8日目に行う)
・13:00頃~幕下取組
・14:00頃~幕内力士の支度部屋入り
・14:15頃~十両土俵入り(初日は14:05頃)
・14:35頃~十両取組
・15:40頃~幕内土俵入り
・15:55頃~横綱土俵入り
・16:10頃~幕内取組
・17:50頃~結びの一番
・17:55頃~弓取式
・18:00頃~打ち出し(はね太鼓)
関取の会場入りを待つファンも多いよね♪ まわし姿もいいけど、着物姿もすごくカッコいい!スケジュールをしっかり把握して、動き方を決めておくのがおすすめね。
*本場所の最終日である千秋楽は、表彰式などがあるため30分ほど早く進行するので注意してください。
弓取式は、大相撲の取組終了後に行われる伝統的な儀式です。平安時代の相撲節会に起源を持ち、現在の形は江戸時代に横綱・谷風梶之助が将軍が観戦する上覧相撲で弓を振ったことがきっかけとされています。
かつては大関が行うこともありましたが、現在は幕下以下の力士が担当し、横綱や大関の所属する部屋から選ばれます。NHKの中継では放送されないことも多いですが、会場ではその格式や美しさを味わえる貴重な儀式です。
*補足
幕下以下の力士は本来大銀杏と化粧まわしを締めることはできませんが、弓取式を行う場合のみ許されます。通常は日本相撲協会が所有する化粧まわしを使用しますが、大阪場所のみ東西会が所有する化粧まわしが使われるので、こちらにも注目してみてください。
なお、東西会とは相撲協会を支える後援会のような存在です。東西会についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
大阪場所が始まるまで
ここまで、大阪場所の日程をお伝えしてきましたが、本場所が開催されるまでには、力士の移動や番付発表なども控えています。
力士の移動
僕が現役だった頃(約25年前)は、本場所の約2週間前の番付発表前日に、幕下以下の力士や相撲関係者が一斉に新幹線で移動していました。他の部屋の兄弟子や親方もいて気を遣うし、みんな体が大きく座席は狭いしで、正直あまり快適とは言えませんでした。でも、それもまた相撲ならではの風景で、今となってはいい思い出です。
その通称「相撲列車」が、2024年の九州場所の移動を最後に廃止されたようです。今後は各部屋ごとに移動することになり、少し寂しい気もしますが、時代の流れには逆らえませんね。詳しくは、以下の日刊スポーツの記事で紹介されていたので、リンクを貼っておきます。
番付発表
2025年大阪場所の番付発表は、
- 2月25日(火)に予定されています。
番付発表の日は、力士たちにとって非常に重要な日です。昇進や降格が正式に決まり、次の本場所での立ち位置が確定します。ファンにとっても、贔屓の力士の番付がどうなったのかを確認するドキドキの瞬間ですよね。
僕が現役だった頃は、番付発表は本場所初日の13日前の月曜日に行われていました。しかし、最近では場所毎に発表が異なります。
今回の大阪場所では火曜日となっており、正確なスケジュールを把握しておくことが大切ですね。
最新の番付情報を正確に把握したい方は、日本相撲協会の公式ホームページでスケジュールを確認するのがおすすめです。発表当日には、力士の名前が書かれた正式な番付表も公開されるので、チェックしてみてください!
土俵祭
本場所が始まる前日
- 2025年3月8日(土)に、土俵祭が行われます。
これは、土俵に神様を迎え、15日間の無事と盛況を祈願する神聖な儀式です。立行司が祭主を務め、厳かな雰囲気の中で進められます。
参列者には、日本相撲協会の理事長や審判委員の親方、全行司、そして三役以上の力士が名を連ねます。約30分ほどの儀式ですが、近年ではファンクラブ向けのイベントとして一般公開されることもあり、相撲ファンにとって貴重な機会となっています。
なお、今年のイベント開催情報はまだ発表されていませんが、昨年の大阪場所における土俵祭の様子は、公式ブログで紹介されています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
チケット情報
2025年の一般発売は2月8日(土)から開始される予定です。ファンクラブ会員向けの先行抽選は、1月17日(金)から1月20日(月)までの期間で行われ、当選発表は1月22日(水)18:00頃に予定されています。
ファンクラブに入会していると、良い席を確保できる可能性が高まるため、相撲ファンにとって見逃せないチャンスとなります。
それでは、順を追って解説していきますね。
チケットの購入方法
大相撲大阪場所のチケットは、公式サイトやチケット販売サイト、さらにはコンビニエンスストアでも購入することができます。大きく分けると以下の4つになります。
- ネット
- 電話
- コンビニ(セブンイレブン)
- 当日窓口(販売は未定)
しかし、この4つの購入方法には、購入できる時期が違っていたり、条件がありますので以下で順を追って詳しく解説していきます。
先行抽選
先行抽選を受けるには、
- 「WEBでの申し込み」が必須になっています。
さらに、先行抽選についても優先順位があり、それらの恩恵を受けるためにはそれぞれ条件や時期がことなるので、優先順位が高い順に紹介していきます。
①大相撲ファンクラブ
<第1次先行抽選>
・受付期間:2025年1月17日(金)~1月20日(月)
・当選発表:2025年1月22日(金)
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇
<第2次先行抽選>
・受付期間:2025年1月23日(木)~1月26日(日)
・当選発表:2025年1月28日(火)
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇・小結・幕内
*詳細はリンク先で確認してください。
②チケット大相撲
<第3次先行抽選>
・受付期間:2025年1月29日(水)~2月1日(土)
・当選発表:2025年2月4日(火)
・対象者:チケット大相撲の会員登録者
③チケットぴあ
<第4次先行抽選>
・受付期間:2025年2月1日(土)~2月3日(月)
・当選発表:2025年2月7日(金)
・対象者:チケットぴあ会員
一般販売
一般販売では、WEBでの購入に加えて、コンビニ(セブンイレブン)と電話での購入が加わります。それぞれ解説していきます。
一般販売では、先行抽選で完売してしまった日程や座席は、当然ながら購入できませんので、注意が必要です。
WEBでの購入
WEBでの購入は、先行抽選と同じく
- 「チケット大相撲」
- 「チケットぴあ」
<詳細>
・受付期間:2025年2月8日(土)~観戦当日17:00まで
・対象者:それぞれの会員
コンビニ(セブンイレブン)での購入
こちらは、セブンイレブン店内にあるマルチコピー機から「チケットぴあ」を選択して購入できます。
<詳細>
・受付期間:2025年2月8日(土)~観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要
電話での購入
電話での購入では、「大相撲予約専用ダイヤル」にて受け付けています。受付は、上記2つと違い、取組日の2日前に締め切りとなるので注意してください。
<詳細>
・TEL:0570-02-9310
・受付期間:2025年2月8日(土)~取組日の2日前まで
・受付時間:10:00~18:00
・対象者:会員登録不要
当日券の販売
当日券の販売は、売り切れていなければ販売するという前提があるので、現在のとこと販売は未定となっています。しかし、販売経路は示されているので、ご紹介いたします。
WEBでの購入
<詳細>
・チケット大相撲で購入
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:チケット大相撲会員
コンビニ(セブンイレブン)での購入
<詳細>
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要
窓口での購入
<詳細>
・販売場所:エディオンアリーナ大阪(切符売り場)
相撲案内所での購入
実はここまで紹介してきた以外にも、チケットを購入する方法があります。それが、かつて「相撲茶屋」と呼ばれていた「相撲案内所」です。相撲案内所は、昔から大相撲の入場券を販売してきた歴史を持ち、今もなお大阪場所において特別な役割を果たしています。
大阪には8軒の相撲案内所があり、「大阪相撲案内所組合」に所属しています。ここでは、主に「升席」(ますせき:4人の席)を取り扱っており、弁当やお土産がセットになった特別なチケットを販売しています。このセットチケットは、相撲案内所ならではの特典で、昔から相撲ファンにとって憧れの観戦スタイルとなっています。
また、相撲案内所を通じて購入したチケットでは、当日、案内所のスタッフが観客を席まで案内し、飲食の提供やサービスを行うため、より快適に観戦できるのも魅力です。チケットの販売権は各相撲案内所ごとに割り当てられており、通常のプレイガイドでは手に入りにくい特別な座席もあります。
現在、正式名称は「相撲案内所」ですが、大阪でも「相撲茶屋」や「お茶屋」として親しまれています。歴史と伝統を受け継ぐ相撲案内所で、特別な観戦体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?
以下が大阪場所での相撲案内所の一覧となります。
名称 | 電話番号 |
---|---|
天野 | 06-6853-1429 |
いこま屋 | 06-6641-1699 |
いづみ | 072-422-3338 |
勝恵美 | 075-791-0279 |
千鳥屋 | 06-6631-3118 |
二葉 | 06-6322-0288 |
本家/清水 | 06-6647-6301 |
アクセス情報
エディオンアリーナ大阪は、大阪市の中心部に位置し、アクセスの良さが魅力の会場です。公共交通機関を利用すれば、渋滞や駐車場の心配をせずにスムーズに到着できます。特に電車やバスを利用すると便利で、最寄り駅のなんば駅から徒歩数分の距離にあります。
遠方から訪れる場合は、新幹線で新大阪駅まで行き、そこから地下鉄を利用するとスムーズにアクセスできます。車で来場することも可能ですが、阪神高速なんば出口から約5分の距離にあるものの、周辺の駐車場は混雑しやすいため、公共交通機関の利用がおすすめです。
また、会場周辺には飲食店が多く、大相撲観戦の前後に大阪のグルメを楽しむこともできます。特に、たこ焼きやお好み焼きといった名物料理を味わうのも、大阪場所ならではの楽しみ方の一つです。
【基本情報】
- 住所
・大阪府大阪市浪速区難波中3-4-36
- アクセス
・大阪市営地下鉄なんば駅5番出口から徒歩約5分
・大阪難波駅から徒歩約8分
・南海なんば駅南出口から徒歩約4分
・JRなんば駅から徒歩約10分
・大阪市営バスなんば停留所から徒歩約5分
・阪神高速なんば出口から車で約5分
大阪場所の見どころ
大阪場所には、「荒れる春場所」という異名があります。これは、横綱が初日から休場したり、格下力士が上位力士を破る番狂わせが多いため、そのように呼ばれるようになりました。
また、「就職場所」ともいわれており、これは、中学・高校の卒業見込み者が多く入門し、初土俵を踏むのが大阪場所となることが多いためです。そんな多くの新弟子たちが初土俵を踏む前相撲や、晴れ舞台となる出世披露は、大阪場所ならではの光景です。
将来のスター力士の誕生を間近で見られる貴重な機会となるため、相撲ファンにとっては見逃せないイベントといえるでしょう。
懐かしいなぁ。僕も中学を卒業して、大阪場所で前相撲を取ったんだよね。緊張しすぎて、どんな相撲を取ったか全然覚えてないけど…。
ではここから、さらに大阪場所特有の見どころについても触れていきましょう。
力士を間近に感じられる
大阪場所の見どころとして、まず会場の規模が挙げられます。エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)は国技館に比べてやや小さいため、一見デメリットのように感じるかもしれません。しかし、そのコンパクトな造りが、館内の通路の狭さと相まって、力士とファンの距離を縮める大きな要因となっています。
国技館では、花道に観客が立ち入ることはできませんが、大阪場所では、東西の支度部屋と花道の間を行き来する力士を間近で見ることができます。これは、大阪場所ならではの醍醐味の一つです。力士が目の前を通る迫力や、独特の緊張感を感じられる貴重な機会となるでしょう。
また、本場所への会場入りも、大阪場所では他の場所と異なります。力士たちは「正面入り口」のみを使用するため、相撲案内所が連なる正面玄関入口までの通路は、入り待ちをするファンで賑わう人気スポットとなっています。お気に入りの力士の入り待ちをするには絶好の場所なので、ファンにとっては見逃せないポイントです。
- 会場がコンパクト:エディオンアリーナ大阪は国技館より小さく、館内の通路も狭いため、力士とファンの距離が近い。
- 力士を間近で見られる:国技館では見られない花道周辺の移動シーンを、東西の支度部屋と花道の間で観察できる。
- 迫力と緊張感を体感:目の前を力士が通るため、大阪場所ならではの独特の雰囲気を味わえる。
- 力士の会場入りを見学:力士は「正面入り口」のみを使用するため、正面玄関入口は入り待ちファンの人気スポット。
- ファンにとっての特別な観戦体験:通常の本場所とは異なる距離感で、力士との一体感を楽しめる。
地元力士の活躍
大阪場所では、地元大阪出身の力士たちに大きな期待が寄せられます。取り組みが始まると、会場の熱気は一層高まり、ファンの声援もひときわ大きくなります。
地元出身の力士にとっても、この場所は特別なもの。いつも以上に気合が入り、白熱した取り組みが展開されること間違いなしです。
ちなみに、現在の幕内力士では、
- 豪ノ山 登輝(ごうのやま とうき)
- 宇良 和輝(うら かずき)
*2025年1月現在の番付
の2名の関取が活躍しています。
彼らの取り組みは見応えがあり、特に大阪場所では注目度が高まるはずです。ぜひ、地元出身の力士をチェックして、応援しながら観戦を楽しんでください。
詳しくは、以下の日本相撲協会の公式ホームページで、大阪府出身の力士をチェックしてみてください。
新横綱「豊昇龍」
一月場所では、横綱「照ノ富士」が引退を発表し、大阪場所では「横綱不在」ともささやかれていました。しかし、見事「豊昇龍」が優勝を果たし、新横綱としての昇進が決定しましたね。
伝達式の様子をご覧ください。
ただ、2場所連続で優勝したとはいえ、直近3場所の成績を振り返ると、以下の通りです。
- 2025年1月:12勝3敗
- 2024年11月:13勝2敗
- 2024年9月:8勝7敗
特に2024年9月場所の8勝7敗という成績を不安視する声がネット上にあり、「もう一場所様子を見た方がよかったのでは?」という意見が散見されます。しかし、横綱に昇進したからには、その責任と期待を背負い、新たな挑戦が始まります。
大阪場所は「荒れる春場所」とも呼ばれ、番狂わせが多いことで知られていますが、そんな環境の中で、新横綱・豊昇龍がどのように戦い抜くのか、注目のポイントです。いい成績を残し、自他ともに認める横綱へと成長してほしいですね。
なお、横綱昇進の条件である成績や品格について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。不安視する意見も理解できると思います。
たしか、2場所連続優勝に加えて「昇進前の2場所で26勝以上」「昇進直前の場所で13勝以上」の基本要件があったわよね。もし1月場所であと1勝していたら、文句なしだったのね。
まとめ
2025年の大相撲大阪場所は、迫力ある取組はもちろんのこと、力士たちとの距離の近さや、大阪ならではの熱気など、楽しみ方が盛りだくさんです。
今年は新横綱・豊昇龍の活躍や、地元力士への声援など、見逃せないポイントが満載。ぜひ、会場に足を運び、相撲の魅力を存分に味わってみてくださいね!チケットの手配やアクセス情報を事前にチェックして、大阪場所を思いきり満喫しましょう!
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。