相撲雑学

相撲の稽古見学は予約が必要?失敗しないための知識とマナーについて

現役時代、見学者がいると「今日はいいとこ見せなきゃ!」と自然に気が引き締まり、いつもより良い稽古ができていました。
元力士のしんざぶろうです、こんにちは!

相撲部屋の稽古見学は、力士たちが真剣に鍛錬している姿を間近で体感できる貴重な機会です。しかし、近年ではマナー違反をする見学者が増えたことで、見学を禁止する相撲部屋が増えてきています。

せっかくファンのために見学の場を提供してくれているのに、こうした行動が原因で見学が中止になってしまうのは本当に残念なことです。そうならないためにも、事前にルールを理解し、見学時にはしっかりとマナーを守ることが大切です。

今回は、相撲部屋の稽古を安心して楽しむために知っておきたい情報をまとめました。この記事を読んで、力士たちの熱気あふれる稽古をぜひ体感してみてください。最後までお付き合いくださいね!

相撲観戦大好き
さくら
相撲観戦大好き
さくら
稽古を見学できるなんて知らなかったわ♪
私も行ってみたい!
この記事を読んでわかること
  • 事前準備が必要な理由とマナーを守る大切さ
  • 見学時に避けるべき行動や具体的な注意点
  • 相撲部屋ごとのルールやホームページの活用
  • 稽古見学ツアーのメリット
  • 元力士の経験から語る当時の見学環境
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稽古見学の予約は必要?事前準備は?

相撲部屋の見学は、基本的に団体での訪問など特別な場合を除いて、予約は必要ありません。実際、予約を受け付けている部屋はほとんどなく、見学自体は無料ですし、予約を受けるのは部屋にとっても負担になるためです。(団体で見学する場合は、事前に問い合わせをした方が良いでしょう。)

ただし、何も準備せずにいきなり見学に行くのは避けるべきです。冒頭でもお伝えしましたが、近年、見学者のマナーの悪さが原因で、見学を禁止している部屋が増えています。見学の際は、相撲部屋ごとのルールやマナーが異なるため、必ず事前にホームページなどで確認しておくことが大切です。

〇ホームページなどで、以下のことを確認しましょう。

  • 見学の可否
  • 当日の稽古の有無
  • 場所
  • 見学時間
  • 見学のルール

例えば、荒汐部屋では、見学可能な時間や日程がカレンダーで案内されていますが、突然の休みや変更があることもあるため、事前に確認してから訪れることが望ましいです。

相撲部屋の稽古見学は、力士たちの厳しい鍛錬を間近で体感できる貴重な機会です。しっかりとルールやマナーを守り、いつまでも見学が続けられる環境を大切にしましょう。

見学の基本

相撲部屋の稽古は通常、早朝から午前11時頃まで行われているため、しっかりと準備して訪れることが大切です。先述したように、見学を希望する場合は事前に稽古時間やスケジュールを確認しておきましょう。

例えば、荒汐部屋では朝7:30から10:00頃まで見学が可能ですが、稽古の内容や進行状況によって予定が変わることがあります。そのため、当日もホームページで最新の情報を確認するのがおすすめです。

また、見学場所や時間の制限など、相撲部屋ごとに異なるルールやマナーもありますので、必ず事前に確認し、しっかりと守るようにしましょう。

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見学時のマナー

稽古見学の際には、できるだけ静かに見守ることが大切です。力士たちは集中して稽古に励んでいるため、私語や大きな動作は避けましょう。また、携帯電話はサイレントモードにしておきます。

写真撮影

写真撮影が許可されている相撲部屋もありますが、フラッシュの使用は禁止されています。また、動画撮影は多くの部屋で禁止されており、これを守らない場合は退出を求められることもあります。

さらに、見学後に写真撮影が許可されている場合でも、動画撮影は認められていないことがほとんどです。

見学する姿勢

座敷に上がって見学する際は、足を投げ出さず、正座やあぐらなどの礼儀正しい姿勢で見守ります。これは、稽古中に力士が飛んでくることがあるため、見学者の予期せぬケガを防ぐためでもあります。

退出時はどうする?

見学後に「ありがとうございました」と声をかけたくなるかもしれませんが、これはタブーです。声をかけることで稽古中の集中を乱す可能性があるため、静かにお辞儀をして退出しましょう。見学中は、力士たちの真剣な姿勢を尊重し、礼儀を守ることが大切です。

*窓の外からの見学であれば、そのまま立ち去ってかまわないでしょう。

見学の制限について

稽古見学の時間内であれば、明確に制限時間は設けられていないことが一般的です。しかし、見学者の多い場合には、状況を見て長居しないことがマナーです。

特に人気のある相撲部屋では、見学者が増えることで部屋側に負担がかかることもありますので、他の見学者のことも考えて、適切なタイミングで退出するようにしましょう。

また、見学場所についても制限がある場合があります。先ほどの荒汐部屋の場合は、建物の中には入れず、窓から見学をするルールになっています。

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稽古見学ツアーの利用がおすすめ

自分で相撲部屋を調べ、ルールやマナーまで把握するのはハードルが高いと感じる方も多いかもしれませんね。そんなときは、稽古見学ツアーの利用が便利です。

ツアーでは、見学時のマナーについての説明がしっかりと行われるため、初めての方でも安心して見学することができます。

また、元力士が同行してくれるツアーもあり、力士たちとの距離が近く、稽古終了後に質問や記念撮影の機会も提供されるため、貴重な体験ができるでしょう。

こうしたツアーは、相撲の歴史や伝統についても学べるため、より深く相撲の世界に触れることができます。特に相撲初心者や、相撲の知識を深めたい方におすすめです。

僕が所属していた部屋での見学

20年以上前の話ですが、僕が所属していた相撲部屋では、力士が多い時は25人以上いました。朝の稽古もかなり早く、4:30ごろから始まっていたこともあります。(下位の力士たちが先に始めます)僕たちでも寝坊することがあったのに、最初から見に来る熱心な見学者もいましたね。

見学者は玄関から静かに入り、土俵の上にある座敷(畳)に座って見学していました。到着すると、下位の力士や行司、呼出し、床山が座布団を差し出すのが当たり前の光景でした。

今ほど見学者が多くなかった当時は、力士と見学者の距離も近く、自然な形で交流ができていたように思います。部屋全体が和やかな雰囲気で、ファンとの距離感も今より近かった気がします。

ただ、時々、やたら話しかけてくる見学者や、足を投げ出して見学する人がいて困ることもありました。そういう場合、兄弟子が注意する前に、下位の力士が対応しないと怒られることがあったので、結構気を使っていましたね。

今回の記事で、力士の生活にも興味が出てきた!という方は、僕の経験をもとに力士の生活を記事にまとめています。ぜひ下記の記事もご覧ください。

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相撲観戦大好き
さくら
相撲観戦大好き
さくら
今回の話しを参考に見学に行ってみるわ!
でも、最初はツアーが安心かなぁ。

まとめ

稽古の見学は無料ですが、初めて自分だけで行くのハードルが高く、物怖じしてしまうと思います。その点、ツアーを利用すれば、ガイドに従えばいいので安心ですね。一度、稽古見学がどのようなものか雰囲気をつかんでから、自分で見学するのがベストかもしれません。

稽古場は過去のトラウマ・・・じゃなくて、独特の雰囲気がありますから、僕が見学に行くとなっても、想像しただけで緊張してしまいます。(-_-;)

しかし、稽古見学は、相撲という伝統的な日本競技の美しさや力士たちの努力を直接感じられるいい機会ですから、ぜひ挑戦してみてくださいね。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。

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