僕が現役だった頃の名古屋場所では、宿舎の土俵には壁がなく、屋根だけでした。日陰に入れるのはほんの一部で、多くの力士は炎天下の土俵下で、四股やすり足、筋トレに汗を流していました。気づけば肌も真っ黒に焼けて、七月場所らしい日々だったなと思います。
そんな中、稽古が終わったあと、まわしを締めたまま冷蔵庫の裏に隠れて飲んだビールが、なんとも言えずうまかったなぁ。あの一杯の味は、今でも忘れられません。
こんにちは!元力士のしんざぶろうです。
いよいよ2025年の大相撲名古屋場所が近づいてきましたね。
今年は新しい会場「IGアリーナ」での開催ということで、例年以上に注目が集まっています。僕自身、名古屋場所には特別な思い出が多く、真夏の厳しい稽古や地元の声援が、今でも記憶に強く残っています。
この記事では、名古屋場所の日程や見どころ、チケットの入手方法、そして地元力士の注目ポイントなどを、できるだけわかりやすくまとめてみました。
初めての方にも、何度も観戦している方にも役立つ内容になっていると思います。どうぞ最後までゆっくりご覧ください!
長年親しんできたドルフィンズアリーナに行けなくなるのはちょっとさみしいけど、新しいIGアリーナではどんな場所になるのか、すごく楽しみ!設備も新しいし、観戦の雰囲気もガラッと変わりそうだね。
- 2025年大相撲名古屋場所の日程と開催概要
- 本場所1日の流れと進行スケジュール
- チケットの購入方法や先行抽選について
- 名古屋場所前に行われるイベント
- 人気相撲部屋の宿舎
- 名古屋場所ならではの見どころ
- 新横綱「大の里」について
ちなみに、名古屋場所以外の本場所の開催地や特徴について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。年間6場所の違いや、それぞれの魅力を詳しく解説しています。

2025年大相撲名古屋場所の日程はいつからいつまで?

まずは、2025年の大相撲名古屋場所がいつからいつまで開催されるのか、スケジュールをチェックしておきましょう。
2025年の名古屋場所は、7月13日(日)~7月27日(日)までの2週間にわたって【IGアリーナ(愛知県新体育館)】にて開催されます。

期間中は連日熱戦が繰り広げられ、とくに初日と千秋楽は毎年観客で大賑わい。会場全体が独特の緊張感と高揚感に包まれます。
取組は朝8時台から始まり、序ノ口の力士たちが登場。その後、段階的に階級が上がり、16時頃には幕内の取り組みが行われます。ぶつかり合う音や息遣いなど、現地でしか味わえない臨場感をぜひ体感してみてください。
幕内の華やかさだけでなく、幕下以下の取り組みも見ごたえがあります。スピード感のある取組や、荒削りながらも迫力ある攻防は、将来のスター候補を発見する楽しみもありますよ。
それでは、そんな名古屋場所の1日がどのように進んでいくのか、スケジュールを見ていきましょう。
- 8:00頃~寄せ太鼓、開場
- 8:25頃~前相撲(2日目より)
- 8:35頃~序の口取組
- 10:00頃~序二段取組
- 11:00頃~三段目取組
- 12:00頃~十両力士の支度部屋入り
- 12:50頃~新序出世披露(中日:8日目に行う)
- 13:00頃~幕下取組
- 14:00頃~幕内力士の支度部屋入り
- 14:15頃~十両土俵入り(初日は14:05頃)
- 14:35頃~十両取組
- 15:40頃~幕内土俵入り
- 15:55頃~横綱土俵入り
- 16:10頃~幕内取組
- 17:50頃~結びの一番
- 17:55頃~弓取式
- 18:00頃~打ち出し(はね太鼓)
*本場所の最終日である千秋楽は、表彰式などがあるため30分ほど早く進行するので注意してください。
スケジュールにも出てきた「前相撲」は、新弟子たちが本場所で初めて土俵に上がる場であり、いわば「初土俵」となる取組です。
新弟子検査に合格した力士は、まずこの前相撲に出場して実戦を経験します。ここでの成績によって、翌場所の番付(序ノ口)の順位が決まる仕組みとなっています。
前相撲は本場所の3日目から始まり(大阪場所は2日目から)、1日1番の形式で行われます。3勝すると勝ち抜けとなり(大阪場所は2勝)、早く勝ち抜けた力士ほど、翌場所の序ノ口で上位に番付されます。
なお、新弟子検査の流れや基準については、以下の記事で解説しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

名古屋場所が始まるまで
本場所が開幕する前、力士たちは日々稽古に打ち込みながら、「番付発表」や「土俵祭」といった大切な節目を迎えます。
こうした行事は、単なるスケジュール上のイベントではなく、心と体を整え、土俵へ向き合う覚悟をあらためて確かめる場でもあります。ひとつひとつの節目を重ねる中で、力士たちは気持ちを引き締め、本場所に向けて準備を整えていくのです。
ここからは、そんな名古屋場所の開幕前に行われる重要な行事が、いつどのように行われるのかをご紹介していきます。
番付発表
2025年名古屋場所の番付がいつ発表されるのかというと、日程は以下の通りです。
- 2025年6月30日(月)に番付発表されました。
この日は、力士にとって昇進や降格が正式に決まる、まさに運命の発表日。次の本場所で自分がどの位置に立つのかが明確になる、緊張感のあるタイミングです。
一方、ファンにとっても、自分の応援する力士がどんな番付になったのかをチェックする、楽しみな瞬間ですよね。以下がその番付となっています。
番付名 | 東 | 西 |
---|---|---|
横綱 | 豊昇龍(26) モンゴル 立浪 |
【☆新横綱】 大の里(25) 石川県 二所ノ関 |
大関 | 琴櫻(27) 千葉県 佐渡ヶ嶽 |
ー |
関脇 | 大栄翔(31) 埼玉県 追手風 |
霧島(29) モンゴル 音羽山 |
〃 | ー | 【再関脇】 若隆景(30) 福島県 荒汐 |
小結 | 【☆新小結】 欧勝馬(28) モンゴル 鳴戸 |
高安(35) 茨城県 田子ノ浦 |
前頭筆頭 | 安青錦(21) ウクライナ 安治川 |
若元春(31) 福島県 荒汐 |
前頭二枚目 | 王鵬(25) 東京都 大嶽 |
阿炎(31) 埼玉県 錣山 |
前頭三枚目 | 阿武剋(25) モンゴル 阿武松 |
金峰山(28) カザフスタン 木瀬 |
前頭四枚目 | 伯桜鵬(21) 鳥取県 伊勢ヶ濱 |
玉鷲(40) モンゴル 片男波 |
前頭五枚目 | 平戸海(25) 長崎県 境川 |
明生(29) 鹿児島県 立浪 |
前頭六枚目 | 尊富士(26) 青森県 伊勢ヶ濱 |
豪ノ山(27) 大阪府 武隈 |
前頭七枚目 | 翔猿(33) 東京都 追手風 |
遠藤(34) 石川県 追手風 |
前頭八枚目 | 佐田の海(38) 熊本県 境川 |
一山本(31) 北海道 放駒 |
前頭九枚目 | 宇良(33) 大阪府 木瀬 |
千代翔馬(33) モンゴル 九重 |
前頭十枚目 | 熱海富士(22) 静岡県 伊勢ヶ濱 |
狼雅(26) ロシア 二子山 |
前頭十一枚目 | 隆の勝(30) 千葉県 常盤山 |
時疾風(28) 宮城県 時津風 |
前頭十二枚目 | 翠富士(28) 静岡県 伊勢ヶ濱 |
朝紅龍(26) 大阪府 高砂 |
前頭十三枚目 | 美ノ海(32) 沖縄県 木瀬 |
正代(33) 熊本県 時津風 |
前頭十四枚目 | 【☆新入幕】 草野(24) 熊本県 伊勢ケ濱 |
【☆新入幕】 藤ノ川(20) 京都府 伊勢ノ海 |
前頭十五枚目 | 琴勝峰(25) 千葉県 佐渡ヶ嶽 |
【再入幕】 英乃海(36) 東京都 木瀬 |
前頭十六枚目 | 嘉陽(25) 沖縄県 中村 |
【再入幕】 御嶽海(32) 長野県 出羽海 |
前頭十七枚目 | 【再入幕】 琴栄峰(21) 千葉県 佐渡ヶ嶽 |
獅司(28) ウクライナ 雷 |
土俵祭
ではつづいて、「土俵祭」がいつ行われるのかというと、本場所の前日です。以下の日程で、土俵を清め、無事を祈る厳かな儀式が執り行われます。
- 2025年の名古屋場所の土俵祭りは、7月12日(土)に行われる予定です。
この儀式では、土俵に神様を迎え入れ、15日間にわたる安全と無事、そして盛り上がりを祈願します。祭主を務めるのは立行司で、理事長や審判部の親方たち、全行司、さらに三役以上の力士も参列。所要時間はおよそ30分ほどで、厳粛な雰囲気の中で執り行われます。
最近ではファンクラブ会員向けに一般公開されることもあり、相撲ファンにとっては間近で見られる貴重な機会となっています。
そしてこちらは、日本相撲協会の公式YouTubeで2023年に公開された名古屋場所・土俵祭の様子です。映っているのは、旧会場であるドルフィンズアリーナ。現在はIGアリーナに会場が変わりましたが、この映像を見ると、どこか懐かしさを感じますね。
土俵祭が終わると、「触れ太鼓(ふれだいこ)」と呼ばれる伝統行事が行われます。これは、本場所の開幕を地域に知らせるためのもの。呼出しが太鼓をたたきながら会場のまわりを巡ったあと、いくつかの決まったルートに分かれて町へ繰り出します。
訪問先では、「相撲は明日が初日じゃぞ〜」と、独特の節回しで翌日の取組を知らせる口上も披露され、その響きが町に響きわたると、「いよいよ始まるな」という空気がぐっと高まります。
ちなみに、呼出しがたたく太鼓には「触れ太鼓」のほかにも、「寄せ太鼓」や「跳ね太鼓」など、用途ごとに異なるたたき方があります。詳しくは、こちらの記事で紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。

土俵祭りが終わると、「あぁ、いよいよ本場所が始まるんだな…」って、空気がガラッと変わるんだよね。
部屋の中もピリッと緊張感が走って、みんな自然と口数が少なくなっていく感じ。正直、僕はあのピリついた雰囲気がちょっと苦手だったなぁ。
チケット情報
2025年名古屋場所の【一般発売】は5月17日(土)から開始される予定です。
そして、その前に行われる「先行抽選」は、以下のスケジュールで実施されます。
【先行抽選スケジュール】
- 第一次先行抽選
⇒4月12日(土)11:00~4月14日(月)23:00
*受付終了 - 第二次先行抽選
⇒4月17日(木)11:00~4月19日(土)23:00
*受付終了 - 第三次先行抽選
⇒5月3日(土)11:00~5月6日(火)23:00
*受付終了 - 第四次先行抽選
⇒5月9日(金)11:00~5月11日(日)23:00
*受付終了
なお、販売開始時間や申込み方法、抽選の詳細については、このあとご紹介しますが、最新情報は公式サイトでもこまめにチェックしておくのがおすすめです。
チケットの購入方法
大相撲名古屋場所のチケットは、公式サイトやチケット販売サイト、さらにはコンビニエンスストアでも購入することができます。大きく分けると以下の4つになります。
- ネット
- 電話
- コンビニ(セブンイレブン)
- 当日窓口(販売は未定)
しかし、この4つの購入方法には、購入できる時期が違っていたり、条件がありますので以下で順を追って解説していきます。
先行抽選
大相撲名古屋場所のチケットを確実に手に入れたい方は、先行抽選を活用するのがおすすめです。
申し込みはWEB限定となっており、事前に登録が必要です。また、先行抽選には優先順位が設定されていて、申し込むタイミングや会員ランクによって、当選のチャンスや対象となる席が変わってきます。
一般販売よりも早く申し込めるため、良席を狙える可能性が高いのも魅力ですが、各先行抽選には決められた受付期間があります。申し込み忘れを防ぐためにも、スケジュールをしっかりチェックしておきましょう。
それでは次に、先行抽選の受付開始が早い順に、対象者や申し込み条件、期間について解説していきます。
①大相撲ファンクラブ*受付終了
〇第1次先行抽選
・受付期間:4月12日(土)11:00~4月14日(月)23:00
・当選発表:2025年4月16日(水)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇
〇第2次先行抽選
・受付期間:2025年4月17日(木)11:00~4月19日(土)23:00
・当選発表:2025年4月22日(火)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇・小結・幕内
⇒大相撲ファンクラブ
*詳細はリンク先で確認してください。
②チケット大相撲*受付終了
〇第3次先行抽選
・受付期間:2025年5月3日(土)11:00~5月6日(火)23:00まで
・当選発表:2025年5月8日(木)18:00頃
・対象者:チケット大相撲の会員登録者
⇒チケット大相撲
③チケットぴあ*受付終了
〇第4次先行抽選
・受付期間:2025年5月9日(金)11:00~5月11日(日)23:00まで
・当選発表:2025年5月13日(木)18:00頃
・対象者:チケットぴあ会員
⇒チケットぴあ_大相撲名古屋場所
一般販売
一般販売では、WEBでの購入に加え、コンビニ(セブンイレブン)や電話での購入も可能です。ここでは、それぞれの購入方法についてご紹介します。
なお、先行抽選で完売した日程や座席は一般販売では購入できないため、購入を検討している方は、早めに手続きを進めることをおすすめします。
①WEBでの購入
WEBでの購入は、以下の4つの方法があります。
- チケット大相撲
- チケットぴあ
- Boo-Wooチケット
⇒「Boo-Wooチケット」 - IGアリーナチケット
⇒「IGアリーナチケット」
【詳細】
・受付期間:2025年5月17日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:それぞれの会員
IGアリーナチケットについて
名古屋場所では、さまざまな観戦スタイルが用意されていますが、中でも特別なのが「ラウンジ付イス」という席種です。
このチケットを取り扱っているのはIGアリーナチケットのみで、他の販売サイトや窓口では購入できない限定販売となっています。
この席は、2階正面後方に位置し、お弁当やドリンクがセットになった特別仕様。専用ラウンジ「d CARD LOUNGE」も利用でき、くつろぎながら観戦を楽しめる贅沢なプランのようです。
*詳しくは上記リンクより、公式ホームページにてご確認ください。
なるほど、IGアリーナだけで買える特別席ってことね。名古屋場所だけの限定席って聞くと、どんな雰囲気で相撲が楽しめるのか気になるし、ファンとしては見逃せないわね。
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②コンビニ(セブンイレブン)での購入
こちらは、セブンイレブン店内にあるマルチコピー機から「チケットぴあ」を選択して購入できます。
【詳細】
・受付期間:2025年5月17日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要
【Pコード】
- タマリ席:861-691
- マス席:861-692
- イス席:861-693
③電話での購入
電話での購入では、「大相撲予約専用ダイヤル」にて受け付けています。受付は、上記2つと違い、取組日の2日前に締め切りとなるので注意してください。
【詳細】
・TEL:0570-02-9310
・受付期間:2025年5月17日(土)10:00~取組日の2日前まで
・受付時間:10:00~18:00
・対象者:会員登録不要
車いす席について
上記の「大相撲予約専用ダイヤル」にて取り扱っており、受付は5月17日(土)10:00~となっています。
相撲案内所での購入
大相撲の観戦チケットは、公式の一般販売以外にも「相撲案内所」(かつての相撲茶屋)を通じて購入することもできます。相撲案内所では、単にチケットを取り扱うだけでなく、観戦当日のサポートや接客サービスも含まれており、まさに“相撲観戦のコンシェルジュ”的な存在です。
名古屋場所では、現在3つの案内所が活動しており、それぞれが個別に対応しています。
相撲案内所を通じてチケットを手配すると、当日はスタッフが会場入口で出迎えてくれ、席までの案内やドリンクなどの提供も受けられます。相撲観戦が初めてという方でも、安心して一日を楽しめるのが大きなメリットですね。
「せっかく行くなら、ちょっと特別な体験をしてみたい」そんな方には、相撲案内所の利用がおすすめです。
チケットの詳細については、以下のリンクよりご確認いただけます。
名称 | 電話番号 | URL |
---|---|---|
かね秀 | 052-581-8057 | sumo-kanehide.com |
寿 | 052-325-6608 | meikou-inc.com |
あすか | 052-784-5766 | peoplenext.jp/sumo-asuka |
当日券の販売
当日券は、前売りで完売していない場合に限り販売されます。そのため、現時点では販売が行われるかどうかは未定です。
ここでは、過去の販売実績をもとに、参考として当日券の入手方法を2つご紹介します。
①WEBでの購入
【詳細】
〇チケット大相撲
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:チケット大相撲会員
〇チケットぴあ
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:チケット大相撲会員
②コンビニ(セブンイレブン)での購入
【詳細】
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要
アクセス情報
今年から名古屋場所の会場が変わり、長年親しまれてきたドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)に代わって、新たに完成したIGアリーナ(愛知県新体育館)で開催されることになりました。
交通アクセスも良好で、地下鉄を使えば市内や名古屋駅方面からもスムーズに移動できます。最寄り駅のひとつ、名城線「名城公園駅」からは徒歩約5分。また、桜通線「名古屋城駅」からも徒歩圏内(約13分)と、複数の路線が使えるのも便利なポイントです。
さらに、会場は緑あふれる名城公園に隣接しており、観戦の前後に公園を散歩したり、近くのカフェでひと休みするのもおすすめです。名古屋場所を、ゆったりとした気分で楽しめるロケーションとなっています。
そして何より、力士たちの白熱した取組を間近で感じながら、地元グルメや観光もあわせて楽しめば、大相撲観戦がより一層思い出深い一日になるはずです!
- 会場
IGアリーナ(愛知県新体育館) - 住所
・名古屋市北区名城1丁目4-1 - 最寄り駅からのアクセス
・地下鉄名城線「名城公園駅」4番出口すぐ(※現在工事中、6月末に完成予定)
・地下鉄桜通線「名古屋城駅」7番出口から徒歩約13分
・地下鉄鶴舞線「浄心駅」から徒歩約20分
⇒混雑が予想される日時には、少し離れた「浄心駅」からの徒歩移動もひとつの選択肢です。 - 名古屋駅からのアクセス
・地下鉄東山線で「栄駅」まで行き、名城線に乗り換えて「名城公園駅」へ(所要約20分)
人気相撲部屋の宿舎一覧
大相撲名古屋場所の開催にあわせて、各相撲部屋は愛知県内を中心に宿舎を構えて滞在します。力士たちはこの宿舎で寝泊まりしながら稽古に励み、地元の人々との交流の場にもなっています。
本場所を前に、普段はなかなか見ることのできない稽古風景を間近で見学できるとあって、宿舎周辺は多くの相撲ファンで賑わいます。お気に入りの部屋がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ここでは、2025年名古屋場所で注目の相撲部屋と、その宿舎の所在地を一覧でご紹介します。
部屋名 | 宿舎名 | 所在地 |
---|---|---|
二所ノ関部屋 | アイパーク愛知 | 愛知県安城市池浦町大山田上2番地36 アイパーク愛知内 |
伊勢ケ浜部屋 | 天理教 東愛大教会 | 愛知県名古屋市瑞穂区豊岡通1丁目1 天理教 東愛大教会内 |
立浪部屋 | 大泉寺 | 愛知県名古屋市南区天白町1-20-3 大泉寺内 |
佐渡ヶ嶽部屋 | 長善寺 | 愛知県名古屋市西区上小田井1丁目259 長善寺内 |
木瀬部屋 | ホームテック株式会社 | 岐阜県羽島市舟橋町本町5-43 ホームテック株式会社内 |
常盤山部屋 | 仏地院 | 愛知県名古屋市天白区音聞山1324 仏地院内 |
九重部屋 | 徳源寺・修古館 | 愛知県名古屋市東区新出来1-1-19 徳源寺・修古館 内 |
高砂部屋 | 龍照院 | 愛知県海部郡蟹江町須成門屋敷上1364 龍照院内 |
時津風部屋 | 犬山成田山(成田山大聖寺) | 愛知県犬山大字犬山北白山平5 犬山成田山内 |
なお、相撲部屋の見学について詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。見学のマナーや注意点なども紹介していますので、初めての方でも安心して訪問できますよ。

大相撲名古屋場所の見どころ
今年の名古屋場所は、力士たちの熱戦はもちろんのこと、新しい会場「IGアリーナ(愛知県新体育館)」での開催という点でも、大きな注目を集めています。
このIGアリーナは、2025年5月に完成したばかりの最新施設。7月の大相撲名古屋場所が、本格的なこけら落とし興行として位置づけられています。すでにオープニングイベントは行われたものの、全国的な注目を集める大規模イベントとしては、今回の本場所が初の本格運用。まさに「新時代の幕開け」とも言える一場所になるわけです。
名古屋市北区の名城公園内に完成した愛知国際アリーナ(IGアリーナ)の内部が16日、今夏の開業を前に報道陣に公開された。グランドオープンは7月13日で、この日が初日の大相撲名古屋場所がこけら落としとなる。
もちろん、土俵上では横綱・大関陣の安定感に加え、新進気鋭の若手力士たちの活躍にも期待がかかります。そして何より、新しくなったIGアリーナで最初に賜杯を抱くのは誰なのか…。記念すべき「初優勝者」の座をめぐる争いも、大きな見どころのひとつです。
名古屋場所の溜席で毎年話題になる「白鷺の姉御」(しらさぎのあねご)とは?
名古屋場所の楽しみは土俵上だけじゃありません。実は客席にも、見どころがあるんです。中でも有名なのが「白鷺の姉御」と呼ばれる女性客。白い着物に身を包み、溜席で凛とした佇まいを見せるその姿は、テレビ中継で映るたびに「今年もいた!」と話題になります。
その存在が広く知られるようになったきっかけは、TBSアナウンサーの安住紳一郎さんがラジオで紹介したこと。以来、名古屋場所の風物詩的な存在として注目され続けています。
他にも、安住アナがラジオで名付けた「名物観客」が存在しますので、くわしく知りたい方は以下の記事をごらんください。

地元力士の活躍
名古屋場所といえば、やはり地元・愛知県出身の力士たちの奮闘に注目が集まります。地元の声援を背に受けて土俵に上がる姿は、いつも以上に頼もしく映るものです。
本人にとっても、見慣れた街での本場所は特別な舞台。家族や知人が応援に駆けつけることも多く、「いい相撲を見せたい」という思いが自然と力に変わります。2025年からは新設のIGアリーナでの開催ということもあり、ひときわ気合いが入る力士も多いでしょう。
そんな地元・愛知の力士の中でも、今注目しておきたいのが次の2名。いずれも幕下で奮闘しており、今後の活躍次第では再び関取、あるいは新十両昇進も期待される存在です。
※番付は2025年5月場所時点のものです。
- 魁勝 旦祈(かいしょう あさき)【東幕下二十二枚目】
⇒最高位:西十両二枚目
かつて十両を務めた実績のある実力者で、現在は幕下で再起を図っています。持ち味は押し相撲で、力強い立合いと攻めの速さが魅力。再び関取の座を目指す戦いから目が離せません。 - 五島 雅治(ごしま まさはる)【東幕下二十八枚目】
⇒2025年三月場所で初土俵を踏んだばかりの新鋭。アマチュア時代の実績が認められ、幕下最下位格付け出しでプロ入りを果たしました。成長株として今後の活躍が期待されます。
五島については、2025年注目の新弟子として、以下の記事でも取り上げています。他にも有望な若手力士を紹介していますので、興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

他の愛知県出身力士については、日本相撲協会公式サイトの「力士を探す」ページでチェックできます。ページ上部の「出身地」リストから「愛知県」を選んで検索してみてください。
地元の力士は、本場所が終わると実家に帰ることも多いんだけど、中には「勝ち越さないと帰らない!」って力士もいたなぁ。結局、何年も帰れないままの人もいたよ。だから自然と地元の力士には声援を送りたくなっちゃうんだよね。
新横綱「大の里」
2025年夏場所で注目なのは、やはり新横綱・大の里。春場所に続き、夏場所でも14勝1敗という圧巻の成績で2場所連続優勝を果たしました。その実績が認められ、所要13場所という史上最速スピードでの横綱昇進が決定。第75代横綱として新たな歴史を刻みました。
日本出身横綱の誕生は、師匠である稀勢の里以来8年ぶりの快挙。大の里は昇進伝達式で「唯一無二の横綱を目指す」と力強く口上を述べ、まっすぐな覚悟をにじませました。
*伝達式の様子は、以下の映像でご覧いただけます。
名古屋場所では、いよいよ新横綱として初の土俵入りが披露されます。雲竜型で凛とした姿を見せるその瞬間、会場全体に静けさと緊張感が走る、特別な空気が生まれるはずです。大の里の新たな門出、その歴史的な瞬間をぜひ会場で見届けてください。
大の里についてもっと知りたい方は、以下の記事もぜひあわせてご覧ください。


まとめ
今回は、2025年大相撲名古屋場所について、日程や会場情報、チケットの買い方から地元力士の注目ポイントまで、幅広くご紹介しました。
今年から新たに舞台となるIGアリーナは、快適さと臨場感を兼ね備えた最新の会場です。現地でしか味わえない熱気や、土俵を囲む空気をぜひ体感してみてください。地元・愛知県出身の力士たちの奮闘や、これからの相撲界を担う若手の活躍にも注目です。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。
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