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新弟子検査2025年の最新情報!場所毎の合格者一覧や注目力士を紹介

僕が新弟子検査を受けたのは、約25年前。その時も、やはり注目を集める力士はいました。でも、まったく注目されていなかった僕には、そんなスター候補たちとの接点はほとんどありません。同じ同期なのに、まるで別の世界にいるような感覚です。

教習所でも、彼らは別の土俵で稽古し、自然と実力が近い者同士でグループができていく。学校で学力別にグループができるのと、ちょっと似ていますね(-_-;)

元力士のしんざぶろうです。こんにちは!

相撲界の未来を担う新たな力士たちは、年に6回行われる「新弟子検査」を経て土俵への第一歩を踏み出します。

近年では、体格基準の緩和や運動能力検査の導入により、より多様な人材が相撲界に挑戦できるようになりました。そんな環境の中で力士としての道を歩み始めた彼らは、これからの角界を盛り上げる期待の新星たちです。

本記事では、2025年の新弟子検査の合格者を場所ごとに紹介し、特に注目すべき力士やデビュー戦の様子もピックアップ。未来の横綱・大関候補となるかもしれない若手力士たちの軌跡を、ファン目線でわかりやすくお届けします。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

2025年はどんな力士が誕生するのかしら♪ 最初から注目されている力士も気になるけど、相撲未経験の新弟子もいるから、じっくり成長を見守るのも楽しみよね!

この記事を読んでわかること
  • 新弟子検査の合格者一覧
  • 特に注目される合格者の経歴や今後の展望
  • 新弟子検査の目的と合格後の流れ
  • しんざぶろうの見習い期間の体験談
  • 新弟子検査が行われる時期とそのスケジュール例
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合格者一覧

新弟子が相撲を取る画像

ここでは、年6回行われる新弟子検査の合格者を、各場所ごとに表形式で紹介します。力士としての第一歩を踏み出した新弟子たちの出身地や所属部屋、特記事項なども記載していますので、ぜひご覧ください。

今後の角界を背負う未来の横綱や大関候補が、この中から誕生するかもしれません!

初場所(1月場所)合格者一覧

1月場所では、6名の新弟子が新弟子検査に合格しました。

中でも注目を集めたのは、三段目最下位格付出でデビューを果たした碇潟 忠剛(いかりがた ちゅうごう/17歳)。元幕内・大碇の甲山親方を父に持ち、兄は現役十両の若碇という相撲一家の出身です。力強い相撲と将来性に、すでに大きな期待が寄せられています。

※碇潟の経歴や今後の展望については、「初場所の注目力士」の章で詳しく紹介していきます。

名前(年齢) 所属部屋 出身地 備考
河隅 脩泰(16) 高砂 東京都葛飾区 ハンドボールを経験
砂坂 有哉(18)
高砂 福岡県田川市 全国高校総体8強
青木 康文(18) 伊勢ヶ濱 神奈川県足柄下郡真鶴町 高校相撲経験者
☆齋藤 忠剛(17) 伊勢ヶ濱 京都府京都市西京区 ・三段目最下位格付け出し
*四股名:碇潟(いかりがた)
中村 龍之佑(18) 安治川 三重県伊勢市 ・高校相撲経験者
*四股名:安氣乃山(あけのやま)
内海 佳旭(21) 武蔵川 愛知県豊田市 専門学校卒業後、派遣社員などを経て相撲部屋へ入門。異色の経歴を持つ。

大阪場所(3月場所)合格者一覧

3月1日に実施された新弟子検査の結果、大阪場所初日である3月9日に合格者が発表されました。今回は34名が新たに相撲界へと足を踏み入れることとなりました。

「就職場所」とも称される大阪場所では、例年多くの新弟子が検査を受けますが、34名という数は他の場所と比べても非常に多い結果です。

本来であれば、合格者全員の一覧表を掲載する予定でしたが、人数が多いため、今回の表は特に注目を集めている力士のみとしました。

名前(年齢) 所属部屋 出身地 備考
☆五島 雅治(22) 藤島 愛知県春日井市 幕下最下位各付け出し
☆福崎 真逢輝(18) 藤島 鹿児島県奄美市 高校生初の幕下最下位付け出し
☆今田 光星(24) 音羽山 東京都墨田区 ・父が元幕内「安芸ノ州」
・柔道全米オープン100kg級優勝
☆山野邊 力(15) 出羽の海 東京都墨田区 第31代横綱「常ノ花」のやしゃご(玄孫)

他の合格者については、以下の日本相撲協会の公式サイトでご確認いただけます。

日本相撲協会-大阪場所新弟子検査合格者

今回の新弟子には、横綱の血を引く力士や、幕下格付け出しでデビューする逸材、柔道で実績を残した異色の経歴を持つ力士など、注目の存在が揃っています。

彼らについては、大阪場所【3月場所・春場所】の注目力士の章で詳しく紹介していきます。

 

なお、2025年大阪場所のチケット情報や見どころについても、こちらの記事でできるだけわかりやすく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!

大阪通天閣の画像
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夏場所(5月場所)合格者一覧

5月11日、夏場所の新弟子検査合格者が発表されました。

今回の新弟子検査合格者は14名!

今回も全国大会出場経験者や海外出身者など、多彩な経歴を持つ新弟子がそろい、今後の活躍が楽しみな顔ぶれとなっています。

名前(年齢) 所属部屋 出身地 備考
可貴 秀太(22) 追手風 石川県 ・全国学生体重別大会135キロ未満級準優
・西日本学生選手権3位などの実績
中村 悠真(18) 安治川 青森県 全国高校総体出場経験
下釜 航士郎(19) 境川 長崎県 全国高校総体出場経験
ムンフェルデネ・ブヤントグトフ(19) 時津風 東京都 ・全国高校総体8強
・モンゴル出身
谷野 魔裟斗(16) 秀ノ山 徳島県 全国高校総体出場経験
美浪 碧仁(18) 秀ノ山 岡山県 全国高校総体出場経験
☆花岡 真生(22) 境川 熊本県 幕下最下位各付け出し
☆行徳 康祐(22) 玉ノ井 東京都 幕下最下位各付け出し
☆浦山 秀誠(22) 音羽山 富山県 幕下最下位各付け出し
稲川 颯介(15) 玉ノ井 岩手県 全国中学校選手権の出場経験
末冨 聖也(15) 境川 山口県 全国中学校選手権の出場経験
田中 壮來(18) 二所ノ関 熊本県 全国高校金沢大会団体16強
藪ケ崎 晃仁(18) 山響 和歌山県 全国高校総体団体戦8強
中家 ブルーノ ユウジ(15) 山響 愛知県 中学卒業後の入門

そして今場所も、「幕下付け出し」として5月場所から幕下の土俵に上がる力士が3名います。いずれもアマチュア時代に目覚ましい実績を残してきた逸材たちで、即戦力としてどこまで通用するのか、角界内外から注目が集まっています。

この3名については、後ほど紹介する夏場所【5月場所】の注目力士の章で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

※夏場所以降の合格者情報も順次掲載予定です。お楽しみに!

また、2025年夏場所のチケット情報や見どころについても、こちらの記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

夏場所の両国国技館
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注目の合格者

新弟子検査を経て力士としての第一歩を踏み出した中には、将来の横綱や大関候補となる逸材が数多くいます。ここでは、2025年の各場所ごとに特に注目を集めた合格者をピックアップし、その経歴や実力、そして今後の展望を紹介していきます。

今後も、場所ごとの注目力士を随時追記し、彼らの成長と活躍を追いかけていく予定です。未来のスター力士が誕生する瞬間を、ぜひ一緒に見届けましょう!

初場所【1月場所】の注目力士

碇潟 忠剛(いかりがた ちゅうごう)

京都府京都市西京区出身の碇潟忠剛は、相撲一家に生まれ育った力士。父は元幕内・大碇の甲山親方、兄は現役十両の若碇と、相撲の伝統を受け継ぐ家系に生まれました。

基本情報
  • 本名:齋藤 忠剛
  • 生年月日:平成19年2月24日(18歳2025年現在)
  • 身長:174cm
  • 体重:124kg
  • 出身地:京都府京都市西京区
  • 出身校:埼玉栄高校
  • 所属部屋:伊勢ノ海
  • 番付:三段目最下位格付け出し

彼は相撲の名門校・埼玉栄高校で実力を磨き、2024年の国民スポーツ大会・少年の部で4位入賞という輝かしい成績を残しています。この活躍が評価され、2023年の制度改定後、高校生として初めて三段目最下位格付け出しの資格を獲得し、特別な舞台でデビューを果たしました。

四股名の「碇潟(いかりがた)」は、京都相撲の強豪力士にちなんで名付けられ、父と兄と同じ「碇」の字が含まれています。碇潟本人も「良い四股名をいただいた。父と兄の番付を超えたい」と力強く意気込みを語っており、その熱意と実力には大きな期待が寄せられています。

なお、新弟子検査の様子については、日刊スポーツで報じられています。以下にその内容を掲載しますので、参考にしてください。

大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が6日、東京・両国国技館で行われ、甲山親方(元幕内大碇)の次男で、三段目最下位格付け出し資格を持つ斎藤忠剛(17=伊勢ノ海)ら受検者6人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。

引用元:日刊スポーツ

初土俵の様子

初場所では、その実力を早速発揮。特に注目されたのは、無敗で迎えた勝ち越しがかかる一番、西三段目77枚目の大翔樹との取組でした。この対決では、相手の動きを冷静に見極め、最後は力強い寄り切りで白星を手にしています。

こうしてデビュー戦から無敗の4勝目を挙げ、堂々の勝ち越しを決めました。その後も白星を積み重ねましたが、6戦目で初黒星を喫し、最終的には6勝1敗という立派な成績で初場所を終えました。

初土俵としては文句なしの結果と言えるでしょう。今後の成長とさらなる飛躍に、ますます期待が高まっています。

大阪場所【3月場所・春場所】の注目力士

今年の大阪場所では、先述の通り34名の新弟子が新たに相撲界へと足を踏み入れました。

その中でも、特に期待が集まっている力士が4名います。彼らは、それぞれ異なるバックグラウンドを持ちながらも、将来の相撲界を担う逸材として注目を浴びています。

ここでは、その4名を紹介していきます。

①五島 雅治(ごしま まさはる)

基本情報
  • 本名:五島 雅治
  • 生年月日:平成15年2月27日(22歳)
  • 身長:180cm
  • 体重:181kg
  • 出身地:愛知県春日井市
  • 出身大学:拓殖大学
  • 所属部屋:藤島
  • 番付:幕下最下位格付け出し(60枚目)

愛知県出身の五島雅治(ごしま まさはる)は、幕下最下位格付け出しで藤島部屋からデビューを果たしました。拓殖大学時代には相撲部の主力として活躍し、2024年の全日本選手権で3位に入賞するなど、安定した成績を収めています。

大学で行われた記者会見では「まず関取昇進を目指して応援してくださっている皆さまに良いところがお見せできるよう、頑張りたいと思っています。」と力強く語りました。

体格を生かした攻めの相撲と冷静な取り口が持ち味で、これからの活躍が期待されます。新たな門出を迎えた五島雅治が、大相撲の舞台でどのように成長していくのか、今後の取り組みに注目です。

記者会見の様子が気になる方は、以下のリンクから確認できます。

「拓殖大学の4年間、舛田監督率いる相撲部において押し相撲を磨いてまいりました。藤島部屋に入門後は藤島親方ご指導を賜り更なる成長を遂げ、一日でも早く関取に昇進できるよう稽古に精進します。」

引用:TAKUDAI_Active!

 

なお、「幕下」について、できるだけ詳しく解説した記事もあります。幕下付け出しの仕組みや十両昇進の条件などを知りたい方は、ぜひご覧ください。

十両と幕下の取り組みのイラスト
大相撲番付の幕下を大特集!関取との違いから付け出しまでをご紹介大相撲の番付における幕下は、十両のすぐ下に位置し、関取を目指す力士たちがしのぎを削る重要な階級です。本記事では、幕下の仕組みや昇進条件、十両との待遇の違い、幕下付け出し制度の詳細を、出来る限りわかりやすく解説しています。...

大阪場所の残り3名の注目力士

残りの3人の情報はこちらをクリック

②福崎 真逢輝(ふくざき まある)

基本情報
  • 本名:福崎 真逢輝
  • 生年月日:平成19年1月9日(18歳)
  • 身長:172cm
  • 体重:143kg
  • 出身地:鹿児島県奄美市
  • 所属部屋:藤島
  • 番付:幕下最下位格付け出し(60枚目)

福崎真逢輝は、高校生史上初の幕下付け出し力士として、大相撲の新たな歴史を刻みました。鹿児島県奄美市出身の福崎は、幼少期から相撲に取り組み、小学生時代には白鵬杯3位入賞。高校では全国大会で好成績を収め、3年時には全国高校総体(インターハイ)3位、国民スポーツ大会優勝と圧倒的な実績を残しました。

2023年12月の全日本選手権では、大学生や社会人の強豪を破ってベスト8入り。この結果により、現行制度のもとでは史上初となる高校卒業後の幕下最下位格付け出し資格を獲得し、藤島部屋に入門しました。

福崎は「攻めた相撲をしていきたい」と語り、持ち前のスピードと低い重心を生かした相撲で勝負することを強調。幕下の厳しい環境の中で、自分の相撲を磨き上げる決意を見せました。

また、先ほど紹介した「五島雅治」とは同じ藤島部屋に入門した同期。切磋琢磨しながら互いに成長していくことが期待されます。高校相撲と大学相撲、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ二人が、藤島親方の指導のもとでどのように競い合いながら力をつけていくのか注目です。

③今田 光星(いまだ こうせい)

基本情報
  • 本名:今田 光星
  • 生年月日:平成12年9月11日(24歳/2025年誕生日前)
  • 身長:173cm
  • 体重:120kg
  • 出身地:東京都墨田区
  • 所属部屋:音羽山
  • 番付:前相撲

東京都出身の今田光星は、父が元幕内・安芸ノ州という相撲一家に生まれながらも、これまで相撲の道を歩んできたわけではありません。

高校卒業後に渡米し、ネバダ州立大学で宇宙工学を専攻。将来はロケット開発に携わる夢を持ちながらも、幼少期から続けていた柔道でも全米オープン100kg級優勝など輝かしい実績を残しました。

転機となったのは、2023年12月に亡くなった父の兄弟子・元関脇寺尾の言葉。「お前がまわしをつける姿を見たかったな」との一言が心に残り、相撲への挑戦を決意。音羽山親方(元横綱・鶴竜)のもとで稽古に励み、運動能力試験を経て新弟子検査を通過しました。

相撲未経験ながら、柔道で培った体幹の強さとバランス感覚を武器にし、異色のキャリアを持つ力士として注目を集めています。「やらない後悔より、やって後悔」と語る今田の挑戦が、大相撲の世界でどこまで通用するのか、今後の活躍に期待が高まります。

元幕内・安芸ノ州とは
安芸ノ州 法光(あきのしゅう のりみつ)は、広島県広島市出身で、井筒部屋に所属。1984年に初土俵を踏み、1997年に十両昇進を果たしました。

最高位は西前頭9枚目(1998年1月場所)。小柄ながらも回転の速い突っ張りを武器に活躍し、11場所連続勝ち越しを記録。

長年、兄弟子・寺尾の付け人を務め、深い信頼関係を築いていましたが、2000年に巡業中の心筋梗塞で倒れ、その後休場。番付を下げたこともあり、同年11月場所後に引退しました。

④山野邊 力(やまのべ ちから)

基本情報
  • 本名:山野邊 力
  • 生年月日:平成22年2月17日(15歳)
  • 身長:168cm
  • 体重:77kg
  • 出身地:東京都墨田区
  • 所属部屋:出羽の海
  • 番付:前相撲

山野邊力は、第31代横綱・常ノ花のやしゃご(玄孫)にあたる期待の新弟子です。東京都墨田区出身で、4歳から相撲を始め、中学1年生で大相撲入りを決意。高校進学の選択肢もありましたが、出羽海親方(元幕内・小城ノ花)の誘いを受け、出羽海部屋へ入門しました。

身長168cm、体重77kgと小柄ながら、「自分が好きなことだから、最後までやり続ける」と強い意志を持ち、四つ相撲を得意としています。目標は「ひいひいおじいちゃんのような地位に」と語り、大横綱だった常ノ花の背中を追いかけます。

出羽海部屋の稽古場には常ノ花の写真が飾られており、「いつも見守られていると感じる」と尊敬の念を抱きながら、厳しい稽古に励む日々。歴史と伝統を背負いながら、新たな挑戦を始めた山野邊力の成長に期待が集まります。

第31代横綱・常ノ花とは
第31代横綱・常ノ花 寛市(つねのはな かんいち)は、岡山県出身の力士で、1910年1月場所で初土俵を踏み、1924年に横綱へ昇進しました。

幕内最高優勝10回を誇り、右差しの速攻相撲を武器に活躍。引退後は日本相撲協会の理事長となり、戦後の相撲界復興に尽力しました。

また、理事長在任中に初めて還暦土俵入りを実施。相撲の伝統を広める役割も果し、その独自の指導力と改革姿勢は、今も相撲界に大きな影響を残しています。

夏場所【5月場所】の注目力士

ここでは、夏場所の注目力士として幕下付け出しデビューを果たした3名の力士をご紹介いたします。

①花岡 真生(はなおか まさき)

基本情報
  • 本名:花岡 真生
  • 生年月日:平成14年5月29日(22歳)
  • 身長:180cm
  • 体重:134kg
  • 出身地:熊本県宇土市
  • 出身大学:日本大学
  • 所属部屋:境川
  • 番付:幕下最下位各付け出し(60枚目)

花岡真生は、熊本県出身の実力派力士で、小学生時代には「わんぱく相撲全国大会」で5年生・6年生の部を連覇。2年連続で“わんぱく横綱”の称号を得た数少ない力士のひとりです。

その後、熊本県立文徳高校を経て日本大学に進学。軽量級ながらも高い技術と反応の鋭さを武器に、数々の全国タイトルを獲得しました。中でも「全国学生相撲個人体重別選手権(135kg未満級)」では、史上初となる4年連続優勝という快挙を成し遂げています。

さらに、「全日本大学選抜宇和島大会」「大学・実業団対抗戦」「国民スポーツ大会(成年個人の部)」など、主要大会でも安定して上位に進出し、学生相撲界でもその名を知られる存在となりました。

プロ入りにあたっては、「自分の持ち味なので、右上手投げを大事にしていきたい」と語り、武器としてきた技にいっそう磨きをかける姿勢を見せています。さらに、「1年以内にいきたい」と関取昇進への意欲も口にしており、境川部屋からの飛躍が注目されています。

「自分の持ち味なので、右上手投げを大事にしていきたい」とプロでも武器を磨いていく。関取を見据え、「1年以内にいきたい」と意気込んだ。

引用元:日大出身の幕下付け出し花岡「大事にしていきたい」プロでも武器磨く-スポニチ

夏場所【五月場所】の残り2名の注目力士

残りの2人の情報はこちらをクリック

②行徳 康祐(ぎょうとく こうすけ)

基本情報
  • 本名:行徳 康祐
  • 生年月日:平成14年10月22日(22歳)
  • 身長:178cm
  • 体重:143kg
  • 出身地:東京都荒川区
  • 出身大学:拓殖大学(経済学部)
  • 所属部屋:玉ノ井
  • 番付:幕下最下位各付け出し(60枚目)

行徳康祐は、小学1年から相撲を始め、中学までは文京針ケ谷相撲クラブに所属。高校では足立新田高校で競技を続けました。大学は拓殖大学に進学しますが、相撲部には所属せず、学生相撲の公式大会には出場していない異色の経歴の持ち主です。

在学中は母校・足立新田高校で相撲部のコーチとして後輩を指導するかたわら、自身も稽古を継続。さらに社会人や他大学の相撲部にも出稽古を重ね、実戦感覚を磨いてきました。

本格的にプロを意識し始めたのは大学4年の頃。恩師の後押しを受けて出場した2024年の国民スポーツ大会(成年個人)で3位に入賞し、幕下付け出しの資格を獲得。同年の全日本選手権ではベスト16入りを果たしています。

得意は左四つと押し相撲。夏場所で「1勝でも多く勝ちたい」と語る行徳が、玉ノ井部屋から角界に挑みます。

5月2日の新弟子検査を経て夏場所では、いきなり幕下最下位格付け出しでのデビューとなる。目標は「1勝でも多く勝つこと。まずは夏場所で勝って次は関取、ゆくゆくは幕内で活躍できるようにしたい」と力を込めた。

引用元:異色の経歴!拓大出身も学生相撲は未経験-スポニチ

③浦山 秀誠(うらやま しゅうせい)

基本情報
  • 本名:浦山 秀誠
  • 生年月日:平成15年1月23日(22歳)
  • 身長:184cm
  • 体重:170kg
  • 出身地:富山県富山市
  • 出身大学:近畿大学
  • 所属部屋:音羽山
  • 番付:幕下最下位各付け出し(60枚目)

浦山秀誠は、富山県出身の力士で、学生相撲界で数々の実績を残してきた注目の若手です。相撲を始めたのは小学2年の頃。今は亡き父・英樹さんは、朝乃山を育てた名将として知られ、幼い頃から父に連れられて稽古場に通っていたといいます。

中学、高校、大学と、朝乃山と同じ道を歩みながら着実に力をつけ、近畿大学では主将を務めました。全国学生選手権ベスト8や、西日本学生相撲個人体重別選手権(135㎏以上級)優勝といった好成績を収め、恵まれた体格を生かした押し相撲で前に出るスタイルが持ち味です。

当初は地元で教員となり、次世代の指導に携わることも視野に入れていましたが、音羽山親方(元横綱・鶴竜)から「自分が親方になれば、人に教えられる」という言葉を受け、角界入りを決意。2024年冬に入門を発表し、2025年夏場所で幕下最下位格付け出しデビューを迎えることになりました。

「朝乃山関を超えたい」「愛される力士になりたい」と語る浦山。地元・富山の期待を背に、音羽山部屋での活躍が期待されています。

父の英樹さんが富山商業高時に指導し、同じ近畿大学に進んで角界入りした三段目・朝乃山については「地元が同じなので、地元を盛り上げるという意味で朝乃山関を超えたいという目標はある」と意気込む。

引用元:近大相撲部の浦山秀誠さんが音羽山部屋入門会見-東大阪経済新聞

今後の更新について

今後も、各場所ごとの新弟子検査の注目合格者を随時更新し、力士たちの成長を追いかけていきます。夏場所以降の注目力士も順次掲載予定です。

これからの角界を担っていく次世代の力士たちの挑戦を、温かく見守り、応援していきましょう!

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新弟子検査とは?

新弟子検査は、大相撲の力士になるために必ず受けなければならない試験です。日本相撲協会が実施し、体格測定や健康診断を受けて基準をクリアすると、正式な力士として登録されます。検査では、身長や体重だけでなく、内臓の健康状態なども細かく確認され、体力だけでなく健康面も重視されます。

合格後は日本相撲協会に登録され、前相撲に出場する資格を得て、本格的な力士生活が始まります。一方、合格前の志願者は「見習」や「研修生」として稽古や雑用をこなしながら基礎を学びます。

しんざぶろうの見習い期間

僕がいた部屋では、新弟子検査に合格するまでは「お客さん」扱いでした。まわしを締めることもなく、雑用をすることもありません。ただ、稽古を見学して、ごはんを食べて、寝るだけの毎日です。

一見、楽に感じるかもしれませんが、実はこれが意外と気を遣うんです。部屋の人たちは親切にしてくれるけれど、ずっと「外の人」として扱われているような居心地の悪さがありました。

でも、新弟子検査に合格した途端、立場は一変。一番下っ端として雑用を任され、稽古も本格的に参加するようになります。普通なら「大変だ」と思うかもしれませんが、僕はこの環境の方がずっと気が楽でした。

ようやく「部屋の一員」として認められた気がして、肩の力が抜けたんです。気を遣うより、厳しくても仲間として扱われる方が、僕には合っていたのかもしれません。

また、2023年からは、体格基準に満たない志願者にも門戸を広げるため、「新弟子運動能力検査」が導入されました。

これにより、俊敏さや柔軟性、持久力など、相撲に欠かせない基礎的な身体能力が評価され、従来の身長や体重だけでは見極められなかった潜在的な才能を持つ人材にも力士への道が開かれています。

さらに、この新たな制度は相撲界に新しい風を吹き込み、次世代のスター力士の誕生につながる可能性を秘めていると言えるでしょう。

 

新弟子検査についてさらに深く知りたい方は、こちらのリンクをご覧ください。受験資格や合格基準、検査の流れなど、力士になるための第一歩に必要な情報を詳しく解説しています。

新弟子検査のイラスト
新弟子検査を大特集!身長・体重・年齢制限から人数や時期までご紹介新弟子検査は、大相撲の力士としての第一関門です。体格審査や健康診断をクリアすることで正式に力士として認められます。元力士が自身の経験を交えながら、新弟子検査の詳細や合格後の流れ、特例措置、前相撲の仕組みまで詳しく解説します。...
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新弟子検査はいつ行われる?

新弟子検査は、年に6回行われる本場所の直前に実施されます。日程は場所ごとに異なり、相撲協会のスケジュールに応じて決定されるため、固定された日取りはありません。

通常、本場所の1週間前から10日前に行われますが、会場の準備状況などにより前後することもあります。

例えば、2025年初場所では、1月6日(月)に新弟子検査が行われ、本場所初日である1月12日(日)の6日前に実施されました。一方、2024年九州場所では、11月1日(金)に検査が実施され、本場所初日(11月10日)の9日前となっており、場所ごとに日程に差があることが分かります。

次回の大阪場所では、2025年3月1日(土)に新弟子検査が予定されています。本場所初日である3月9日(日)の8日前にあたります。地方場所では、移動や会場準備の都合などから、検査日が比較的早めに設定されることが多いのも特徴です。

  • 年間6回、本場所の直前に実施
  • 固定日程はなし、場所ごとに異なる
  • 検査日は本場所の1週間前〜10日前が目安
  • 地方場所では検査日が早めに設定される傾向にある
開催例
  • 2025年初場所:1月6日(月)に実施
    ⇒ 本場所初日(1月12日)の6日前
  • 2024年九州場所:11月1日(金)に実施
    ⇒本場所初日(11月10日)の9日前
  • 2025年大阪場所(予定):3月1日(土)
    ⇒ 本場所初日(3月9日)の8日前

 

また、年間6回開催される本場所の特徴や開催地について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

本場所の満員御礼の画像
大相撲の6場所とは?歴史・開催地一覧・力士の偉業まで徹底解説!大相撲の6場所制は、力士の技量を評価する重要な公式戦であり、全国各地で相撲文化を楽しむ場でもあります。本記事では、元力士の視点から6場所制の仕組みやその歴史、名誉ある記録の達成者、さらに力士やファンに与える影響について詳しく解説します。...

まとめ

2025年の新弟子検査に関する最新情報をお届けしました。

近年では、体格基準の緩和や運動能力検査の導入により、相撲界への門戸はこれまで以上に広がり、多くの志願者が力士としての第一歩を踏み出しています。伝統を重んじながらも、時代の流れに合わせて進化を続ける相撲界には、未来の横綱や大関となる逸材が確実に育っています。

今後も、各場所ごとの新弟子検査の合格者や注目力士の情報を随時更新し、力士たちの成長と挑戦を追いかけていきます。未来のスター力士が誕生する瞬間を、一緒に見届けていきましょう!

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。

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大相撲観戦で親しまれている「国技館やきとり」の味を再現した冷凍ギフトです。​「奥州いわいどり」のもも串・むね串と国産つくね串がセットになっており、電子レンジで手軽に本格的な焼き鳥を楽しめます。

元幕内力士がつくる!無添加 大鷲ちゃんこ鍋セット

元幕内力士が監修した、無添加のちゃんこ鍋セットです。​豚バラ、鶏肉、ミンチ、野菜、きしめんなど多彩な具材が含まれ、鶏ガラスープとすりごまで味わい深い鍋を堪能できます。

これらの返礼品を通じて、相撲の魅力を味覚でも感じてみてはいかがでしょうか。