相撲雑学

強いイケメン力士の安青錦を大特集【読み方・身長から日本語力まで】

現役時代、僕も外国人力士とは何度か対戦しましたが、下位の番付でも皆とにかく強かった印象があります。外国人力士には入門できる人数の制限があり、そもそも力士になる時点で「選ばれた存在」といえるのでしょう。

その中でも印象的なのが、元横綱・朝青龍。
僕より後に入門してきたのに、あっという間に番付を駆け上がり、気づけばはるか上の存在になっていました…。

こんにちは!元力士のしんざぶろうです。

近年、大相撲ファンのあいだでひときわ注目を集めている若手力士が、ウクライナ出身の安青錦関(あおにしき)です。異国の地で鍛え上げた体と端正な顔立ちから「イケメン力士」としてSNSでも話題に。取組だけでなく、その努力や人柄にも多くのファンが魅了されています。

そして、安青錦にはもう一つ、注目すべき点があります。それが、彼の四股名「安青錦 新大(あおにしき あらた)」に込められた深い思いです。

この記事では、この四股名の読み方と由来をはじめ、プロフィールや家族、そして人気の理由までを、元力士の視点でわかりやすく解説していきます。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

安青錦の四股名の読み方と由来

安青錦と安治川親方が一緒に取材を受けているイラストまず最初に押さえておきたいのが、四股名の「読み方」です。

正式な四股名は…

  • 安青錦 新大(あおにしき あらた)

読み方は「あおにしき・あらた」で、「安」は黙字扱い。「安せいにしき」と誤読されがちですが、本人も安治川親方(元関脇・安美錦)も正式な読みは「あおにしき」と明言しています。

「安青錦 新大」の四股名・名前の由来

安青錦の四股名「安青錦 新大(あおにしき あらた)」には、師匠・祖国・伝統・友情という四つの想いが込められています。

まずは、その意味を整理してみましょう。

要素
意味・由来
師匠・安治川親方(元安美錦)の名と部屋の伝統を継承
ウクライナ国旗の青=祖国への誇り
華やかさ・栄誉・力士としての品格
新大
関際大学相撲部主将・山中新大さんへの感謝と絆

このように、四つの文字が重なって「安青錦 新大」という名が生まれました。師弟の絆や祖国への想い、友情、そして伝統が一つに結びついています。

それでは、それぞれの言葉に込められた意味を順に見ていきましょう。

「安」は安治川部屋の伝統と象徴

安青錦の「安」は、師匠である安治川親方(元関脇・安美錦)から受け継いだものです。安治川部屋では、多くの力士が四股名の冒頭に「安」の文字を持っており、現在所属しているすべての力士にも「安」が付けられています。

これは、相撲界に古くから伝わる「名の継承文化」に基づくものです。多くの相撲部屋では、師匠や部屋の名前、本家筋の名力士の現役名から一字を授ける習わしがあり、師弟のつながりを示しながら「部屋の魂」を後世へと伝えています。

安治川部屋もその伝統を受け継いでおり、親方の現役名「安美錦」や部屋名「安治川」から「安」の一字を拝しています。弟子たちはこの文字を誇りと責任の象徴として背負い、日々の稽古に励んでいます。

〇安治川部屋とは?

現在の安治川部屋は、元関脇・安美錦(現・安治川親方)が2019年に年寄「安治川」を襲名し、2022年に伊勢ヶ濱部屋から独立して再興した新しい相撲部屋です。

その原点は、1979年(昭和54年)に元関脇・陸奥嵐が創設した旧安治川部屋にさかのぼります。この部屋は1993年に一度廃業しましたが、当時の旭富士(のちの伊勢ヶ濱親方)が名跡を継承し、2007年まで存続。その後、部屋名が「伊勢ヶ濱部屋」へと改称されました。

安治川部屋と安美錦(現・安治川親方)の関係

安美錦は1996年12月、旧安治川部屋に入門し、「杉野森」の四股名で初土俵を踏んでいます。つまり、安美錦自身は旧安治川部屋(→伊勢ヶ濱部屋)の出身力士ということになります。

引退後、自らの原点である「安治川」の名を継ぎ、2022年に新たな安治川部屋を立ち上げました。自分を育てた部屋の名跡を再興したことには、恩師への敬意と伝統を未来へつなぐ強い想いが込められているのでしょう。

「青」に込めたウクライナへの想い

「青」は、ウクライナ国旗の空の色を象徴しています。祖国への誇りと平和への願いを胸に、異国の土俵で相撲を取り続ける決意の表れなのでしょう。

「青」は「ウクライナ(の国旗)には青が入っている。自分の目も青いので」と故郷にちなんだ文字を入れた。

引用元:スポニチ-「安青錦 新大」しこ名に込められた母国への思い

「錦」に込められた意味

「錦」は、古くから相撲界で華やかさや栄誉、誇りを表す言葉として用いられてきました。この文字を四股名に冠することは、力士としての気品と品格を重んじ、土俵上での輝きを願う意味を持っています。

さらに、師匠である安治川親方(元・安美錦)の四股名にも「錦」が含まれており、その由緒ある文字を受け継いだことは、師弟の絆を示すと同時に、母国ウクライナに「錦を飾る」という思いも込められているようです。

「新大(あらた)」に込められた恩と友情

安青錦が日本に避難してきたのは、2022年4月のこと。ロシアによる軍事侵攻で生活の拠点を失った彼は、2019年の世界ジュニア相撲選手権(大阪大会)で出会った「関西大学相撲部の主将・山中新大(やまなか あらた)さん」を頼って来日しました。

山中さんの家族は安青錦をホームステイとして自宅に迎え入れ、ともに暮らしながら関大相撲部などで稽古を重ねました。異国で孤独だった安青錦にとって、山中家はまさに「第二の家族」のような存在といえます。

やがて安青錦は安治川部屋への入門を決意。その際、「いっぱい助けてもらった。名前をもらっていい?」と山中さんに伝え、了承を得て、四股名の下の名を「新大(あらた)」としたそうです。

山中さんの家族はホームステイを受け入れ、一緒に暮らしてともに関大相撲部などで稽古に励んだ。

安青錦は「いっぱい助けてもらった」と山中さんに感謝。「名前をもらっていい?」と本人の了承を得て、しこ名の下の名は「新大(あらた)」にした。

引用元:スポニチ-安青錦の“恩人”山中新大さん

〇関西大学相撲部との絆と化粧まわし

安青錦は十両昇進を機に、かつて稽古を重ねた関西大学相撲部から化粧まわしが贈られています。

薄紫色を基調とした化粧まわしには「関西大学相撲部」の刺繍と、大学の紋章があしらわれたシンプルなデザイン。安青錦は「関西大学は日本でのふるさと」と語り、今も深い絆を大切にしています。

安青錦のプロフィール!身長・体重と人物像は?

ウクライナ出身の力士・安青錦(あおにしき)。安治川部屋に所属し、わずか2年で小結まで上り詰めた新星として注目を集めています。

ここでは、安青錦のプロフィールや成績の軌跡、そしてその背景にある生い立ちや家族のルーツについて紹介していきます。

基本情報【2025年10月現在】
  • 四股名:安青錦 新大(あおにしき あらた)
  • 本名:ダニーロ・ヤヴフシシン
  • 生年月日:2004年3月23日(21歳/2025年10月現在)
  • 出身地:ウクライナ・ヴィンニツャ
  • 所属部屋:安治川部屋
  • 師匠:元関脇・安美錦(安治川親方)
  • 身長/体重:182cm/140kg
  • 得意技:右四つ・寄り
  • 血液型:B型
  • 初土俵:令和五年(2023年)九月場所
  • 新入幕:令和七年(2025年)三月場所
  • 最高位:小結(令和七年九月場所)
  • 通算成績:(2025年九月場所終了時点)104勝28敗(13場所)
  • 優勝歴:序二段優勝1回、序ノ口優勝1回
  • 受賞歴:敢闘賞2回、技能賞2回
  • 家族構成:父・母・兄の4人家族(兄は母親違い)

ここで注目すべきは、その優勝歴です。慣れない異国の地で、いきなり序ノ口・序二段と二場所連続優勝を成し遂げたのは、まさに快挙といえるでしょう。

初めてのインタビューで見せる日本語力

以下の動画は、その序ノ口優勝を飾った際にインタビューに答える安青錦の映像です。来日からわずか1年半ほどとは思えないほど流暢な日本語で、堂々と「横綱を目指します」と語る姿が印象的です。

異国の地で努力を重ね、まっすぐに夢を語るその表情からは、彼の誠実さと覚悟が伝わってきます。

外国人力士としての生い立ち

安青錦(本名:ダニーロ・ヤヴフシシン)は、2004年3月23日、ウクライナ・ヴィンニツャに生まれました。6歳で柔道を始め、翌年には相撲にも親しむようになります。

きっかけは、柔道の稽古が終わったあと。先輩たちがマットの上で相撲を取っているのを見て、「これ、面白そうだな」と感じたのが、相撲との最初の出会いでした。

その後、クラブが柔道からレスリングに転向したことをきっかけに、相撲とレスリングを並行して練習するようになります。17歳のときにはウクライナ国内のレスリング大会110kg級を制するなど、競技者として着実に力をつけていきました。

日本への憧れ ― 貴乃花 vs 朝青龍の一番

柔道からレスリングへと競技を転向した後も、ダニーロ少年(のちの安青錦)は相撲の稽古を続けていました。大会が近づくと稽古を積み、空いた時間にはインターネットで「SUMO」と検索して過去の取組映像を見ていたといいます。そんな中、ある一つの取組に目を奪われました。

それは2002年秋場所、横綱・貴乃花と大関・朝青龍の一番。7場所連続休場明けの貴乃花が、勢いに乗る新大関・朝青龍を右上手投げで豪快に倒した取組でした。両者の気迫と観客の熱気がぶつかり合うその光景に、ウクライナの少年は心を奪われ、日本の相撲への憧れはいっそう強くなったと言います。

両者の気迫と両国国技館内の興奮が混然一体となった名勝負によって、「いつか、あそこで」と大相撲への憧れは強烈に刻まれた。

引用元:NumberWeb-安青錦が憧れた名勝負“貴乃花vs朝青龍”

世界ジュニア相撲選手権での出会い

2019年、15歳で大阪・堺市の世界ジュニア相撲選手権にウクライナ代表として出場。
中量級で3位に入賞し、日本の相撲関係者の前にその名を刻みました。

大会後、会場で「ハロー!」と声をかけたのが、当時・関西大学相撲部の主将だった山中新大(やまなか・あらた)さん。この何気ない一言が、のちに運命を変える出会いになります。

二人はSNSをフォローし合い、国を越えてメッセージを交わすようになりました。「今場所は誰が優勝する?」「番付ってどう上がるの?」そんなやり取りを重ねるうちに、相撲を通じた友情が芽生えていったのです。

戦火を逃れて―日本へ渡った17歳の決断

2022年、ロシアによる軍事侵攻によってウクライナの情勢は一変しました。戦時下では18歳以上の男性は原則として出国ができず、ダニーロは18歳の誕生日を目前に、人生の分岐点に立たされます。

「やるなら今しかない」そう心を決め、避難していた両親のいるドイツを経由して日本へ。
頼ったのは、2019年の世界ジュニア相撲選手権で出会った関西大学相撲部の主将・山中新大さんでした。

山中家はダニーロを自宅に迎え入れ、関西大学相撲部では「練習生」として稽古を受け入れます。さらに、報徳学園中学・高校の相撲部でも稽古を重ね、異国の地で力士としての基礎を磨いていきました。

その後、報徳学園の相撲部監督を通じて、元関脇・安美錦こと安治川親方を紹介されます。
そして2022年12月、安治川部屋に正式入門。夢に描いた「日本の土俵」への道が、ここから始まりました。

外国人力士としての活躍(あまりに強い!)

2022年12月、安治川部屋に正式入門した安青錦。翌年の九月場所で初土俵を踏むと、続く九州場所ではいきなり序ノ口優勝を果たしました。さらに翌年の初場所でも序二段優勝と、破竹の勢いで番付を駆け上がっていきます。

その後も一度も負け越すことなく白星を重ね、2025年九月場所ではついに小結へ昇進。
初土俵からわずか12場所での新三役昇進は、年6場所制以降では史上最速の記録となりました。

小錦や朝青龍、琴欧州(後の琴欧洲)といった名だたる外国出身力士でも初土俵から新三役までは14場所かかった。それを上回るスピードで出世の階段を上るウクライナの新鋭は、どんなキャリアを築くのか。

引用元:産経新聞-安青錦、最速で新三役に昇進も「満足するところじゃない」

 

三役昇進インタビュー動画

初土俵から12場所で三役昇進を果たした安青錦。会見では、柔らかな笑顔で感謝を語り、飾らない人柄が印象的でした。

コメント欄には、「謙虚で好感が持てる」「日本語が本当に上手」「次は大関・横綱を!」といった声が並び、ファンの温かい応援が溢れています。

外国出身ながら丁寧な日本語で語る姿、そして祖国ウクライナと日本の両方への思い。その言葉の一つひとつに、努力と覚悟がにじみます。

その雰囲気を、ぜひ動画で感じてみてください。

安青錦を支える家族たち ― その絆とルーツ

安青錦の家族は、両親と兄の4人家族です。3歳年上の兄とは母親が異なりますが、本人いわく「結構仲が良い」とのこと。

現在、両親はドイツに移り住み、同じクリーニング会社で働いています。戦火を逃れた後も、遠く離れた地から息子の活躍を見守り続けているそうです。一方の安青錦も、来日後は家族との連絡を欠かさず、電話やビデオ通話、LINEを通じて頻繁にやり取りしているといいます。

─家族構成は。
兄貴と自分、両親です。3つ上の兄はお母さんは別なんです。腹違いですね。でも、結構仲がいいんですよ。

─現在も戦争は続いていますが、家族と連絡などは?
電話やビデオ電話、LINEで連絡はしています。

─ウクライナの近況などは。
友達はいっぱいいるので、いろいろ話は聞いています。両親? 両親はいま、ドイツにいるんです。お母さんはもともとドイツのクリーニング会社で働いていて、戦争が始まってからはお父さんも同じ会社で働いています。

引用元:月刊ゲンダイ-ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…

「家族のために頑張りたい」「いつか日本に招きたい」と語る姿からも、家族が彼にとってどれほど大きな支えとなっているかが伝わります。

以下に、家族構成を簡単にまとめました。

家族構成
名前・関係など
備考
セルゲイさん ドイツ在住/クリーニング会社勤務
スベトラーナさん ドイツ在住/同じ職場で勤務
3歳年上(母親が異なる) 「結構仲が良い」と本人談
本人
安青錦(ダニーロ・ヤヴフシシン) 2004年生まれ/ウクライナ・ヴィンニツャ出身

入門を決意したときの家族の言葉

2022年、ウクライナの情勢が一変する中、安青錦は「日本で力士になりたい」という夢を家族に伝えました。本人いわく、その時すでに覚悟は決まっており、意見を求めるというよりは“報告”に近かったそうです。

それでも、両親はその決意を静かに受け止め、「自分の人生なんで、あなたの決めた道で行きなさい」と背中を押しました。

自分は「日本に行く」と決めてたので、意見を求めるということはなかったです。でも、家族は応援はしてくれました。もともと両親には、「大学卒業後に大相撲に行く」と話していましたから。「自分の人生なんで、あなたの決めた道で行きなさい」と言われました。

引用元:月刊ゲンダイ-ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…

夏場所後の再会 ― 家族がくれた力

2025年の名古屋場所を前に、ドイツ在住の両親が約1年ぶりに来日し、親子で再会を果たしました。久々に交わした笑顔と会話が、名古屋の土俵で見せた力強い相撲の原動力になったことは間違いありません。

そして迎えた名古屋場所3日目―
安青錦は横綱・豊昇龍を破り、夢だった「結びの一番」での初金星をつかみ取りました。

夢だった「結びの一番」での初金星

史上最速でつかんだ金星。そして、本人が語っていた「結びの一番で取りたい」という夢の実現。努力と家族の支え、そのすべてがひとつになった瞬間です。

その歴史的な一番を、ぜひ以下の動画でご覧ください。

安青錦が「イケメン力士」として話題に

身長182cm・体重140kgという恵まれた体格に、ヨーロッパ出身らしい端正な顔立ち。SNSでは「まるでモデルのよう」と評され、写真や動画の投稿には多くのコメントが寄せられています。

ファンからは―
「精悍さの中に、まだ青年らしさがあって魅力的」
「ウクライナのイケメン力士、世界一わかる動画見た!」
「綺麗だった…まさに新時代のスター」

といった声が並び、若年層や女性ファンを中心に注目を集めています。近年の「スー女ブームをさらに後押しする存在として、安青錦は新たな相撲人気の波をつくり出しています。

SNSでのファンの声

〇スー女代表「山根千佳さん」も安青錦に注目!!

相撲好きタレントとして知られる山根千佳さんも、名古屋場所での安青錦の活躍に反応。自身のX(旧Twitter)では、入門からわずか12場所で優勝争いを演じたその快進撃を称え、こうコメントしています。

「スー女ブーム」をけん引してきた山根さんの投稿は、多くの相撲ファンの共感を集め、X上でも拡散。その言葉は、安青錦が「スー女ブームの新たな象徴」として注目される日が近いことを感じさせます。

 

なお、スー女の代表的存在として知られる山根千佳さんのプロフィールや、相撲への深い愛情を語ったエピソードをまとめた記事も公開しています。ぜひご覧になってみてください。

相撲を応援する女性のイラスト
山根千佳の相撲愛は本物?プロフィールから観戦歴・結婚観まで徹底解説山根千佳さんの相撲愛は20年以上。本物の「スー女」としてタレント活動と観戦を両立し、魅力を伝えてきました。幼少期から家族と国技館や地方場所に通い、武蔵丸に夢中になった体験が原点。そんな山根千佳さんの観戦の様子や家族、結婚観などを紹介します。...

今後の展望と注目ポイント

ウクライナ出身初の幕内力士として、安青錦はすでに日本だけでなく海外のファンからも注目を集めています。ヨーロッパ特有の体格を活かした力強い押しと、柔軟な動き、そして礼節を重んじる姿勢。そのすべてが、国際化が進む相撲界において「新しい時代の力士像」を体現しているといえるでしょう。

そして、2025年名古屋場所で横綱・豊昇龍を破った取組では、「低い姿勢が崩れない」「外掛けのタイミングが絶妙」「落ち着きが21歳とは思えない」と称賛の声が相次ぎました。一方で、「上位常連としてどう白星を重ねていくかが次の課題」とする冷静な見方もあり、安青錦が「本格的な上位力士」として評価され始めたことを物語っています。

〇新三役・小結での活躍

新三役・小結として迎えた2025年九月場所では、前場所に続き、11連勝中の横綱・豊昇龍を相手に堂々と渡り合い、二場所連続で横綱を撃破しました。冷静な立ち合いから低い姿勢で攻め抜き、投げを切り返す見事な内容に館内は大歓声。

ぜひ、以下の動画でその瞬間をご覧ください。

大関昇進への現実味と課題

安青錦の安定したその強さは、すでに「大関候補」としての呼び声を高めています。デビュー以来い負け越しはなく、新三役として臨んだ2025年秋場所では11勝4敗を挙げています。そして、上位陣にも互角以上の相撲を見せました。

大関昇進の目安とされるのは「三役の地位で直近3場所33勝以上」

この条件も現実的に射程圏内で、最短で来年の大阪場所(春場所)には大関として土俵に立つ可能性があります。 横綱・豊昇龍を二場所連続で破るなど、内容面でも確かな成長を印象づけました。

一方で、突き押し中心の力士との攻防では課題も見えます。 特に大の里のように前に出る圧力が強い相手に対しては、低く当たる持ち味をどう活かすかが今後の鍵となるでしょう。

安治川親方(元関脇・安美錦)ゆずりの低い立ち合いと多彩な技術をさらに磨き、相手をいなす柔軟さと攻め切る力を両立できるかが注目されます。

まとめ

安青錦は、異国の地で相撲に人生を懸け、努力と誠実さで多くのファンを魅了してきました。その背景には、師匠・安治川親方の教え、支えてくれた家族や仲間、そして祖国ウクライナへの想いがあります。

誰が相手でも臆することなく、低く鋭い立ち合いで前に出る――。
そして取組後に見せる穏やかな笑顔。勝敗を超えて、観る人の心を動かす相撲を取り続けている姿は、まさに「新しい時代の力士」と言えるでしょう。

これからも、安青錦がどんな成長を遂げ、どんな土俵を見せてくれるのか。一相撲ファンとして、その歩みを応援していきたいですね。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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