大相撲の三賞を総まとめ!意味・選考基準・賞金・歴代記録まで元力士が徹底解説
僕が現役時代に活躍していた力士の一人に、元関脇・琴錦がいます。得意の「おっつけ」とスピードあふれる相撲で、横綱や大関といった上位陣に何度も土をつけ、三賞も数多く受賞した名力士です。
僕自身も小兵力士だったので、「相撲の技術と工夫で、ここまで上位と渡り合えるんだ」と強く感じさせてくれた存在。今でも、憧れの力士の一人です。
こんにちは!元力士のしんざぶろうです。
「三賞」と聞いて、最近の相撲ファンがまず思い浮かべるのは、2024年春場所の「尊富士関」ではないでしょうか。新入幕ながら13勝2敗で幕内優勝。さらに殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞すべてを受賞するという快挙を成し遂げました。
新入幕力士の優勝は110年ぶり。しかも初土俵からわずか10場所目での優勝という、まさに歴史的な出来事です。
以下の動画では、その春場所15日間の取組と、三賞受賞・優勝パレードの様子を見ることができます。当時の熱気を、ぜひ映像で振り返ってみてください。
そして、この場所を語るうえで欠かせないのが、優勝と同時に話題になった「三賞」。そもそも三賞とはどんな賞なのか、どんな力士が受賞するのか。意外と詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、三賞とはどんな賞なのかを基本から整理しながら、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の違い、そしてどんな力士が受賞しやすいのかまで、元力士目線でできるだけ分かりやすく解説していきます。
そして今回も、僕が独自に開発したAIキャラクター 「AI横綱くん」 にコメントをもらいながら進めていきます。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
尊富士関の快進撃は、本当に衝撃だったよね。幕内で優勝するだけでもすごいのに、平幕、それも新入幕で優勝したんだからインパクトが大きいよ。
しかも三賞まで全部取るなんて、あの場所は相撲ファンなら誰でも強く印象に残ってるんじゃないかな。
その通りだ、まさる。
三賞を全部取るってことは、「格上に勝った」「最後まで奮闘した」「技でも光った」――その全部が認められたってことだからな。尊富士の場所は、三賞がそれぞれ何を評価する賞なのかを知るには、これ以上ないくらい分かりやすい例だった。
この記事を読めば、三賞の違いと見どころがきっと整理できるはずだ。
大相撲の三賞とは
大相撲の「三賞(さんしょう)」とは、本場所で活躍した関脇以下の幕内力士を対象に贈られる特別賞のことです。
賞の種類は次の3つがあります。
- 殊勲賞
- 敢闘賞
- 技能賞
それぞれ評価のポイントは異なりますが、共通しているのは「その場所を盛り上げた力士を称える賞」という点です。優勝とは別の角度から本場所の活躍を評価する仕組みとして、現在では相撲観戦の大きな見どころの一つになっています。
三賞の制度は、1947年(昭和22年)11月場所から始まりました。戦後まもない時期に導入された制度で、当時は優勝だけでなく、本場所を盛り上げた力士の活躍にも注目が集まるようにする目的があったとも言われています。
三賞は誰が決めている?
三賞の受賞者は、千秋楽の幕内取組前(通例午後1時ごろ)に開かれる三賞選考委員会で決定されます。
委員は次のようなメンバーで構成されています。
- 日本相撲協会の審判委員
- 維持員(相撲界の支援者)
- 相撲記者クラブの記者
この委員会で協議と投票が行われ、その場所の活躍にふさわしい力士が選ばれます。
三賞は「成績が良かった力士」だけじゃなく、その場所を盛り上げた力士を評価する仕組みだ。だからこそ、優勝とは違う視点で相撲を楽しめるんだ。
千秋楽の三賞発表は、場所を振り返る“答え合わせ”みたいなもの。誰が選ばれるかを予想しながら観るのも、本場所の楽しみ方の一つだぞ。
なお、維持員とは相撲界を支えている人たちのことで、大阪場所では土俵下で茶色いちゃんちゃんこを着ている人たちとして話題になることもあります。気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
三賞の選考基準
大相撲の三賞には、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つがあります。ただし優勝とは違い、「○勝したら必ず受賞」といった、公式な点数表のような明確な基準はありません。
実際の選考では、主に次の2つの視点から総合的に判断されます。
- 本場所での成績
- 相撲内容や場所への貢献度
つまり、単に勝ち星の数だけで決まるわけではなく、「誰に勝ったのか」「どんな相撲を見せたのか」といった内容も含めて評価されるのが三賞の特徴です。
【三賞共通の前提条件】
三賞はそれぞれ評価のポイントが違いますが、受賞の前提として共通する条件があります。
対象となるのは、原則として関脇以下の幕内力士で、横綱や大関は三賞の対象外です。平幕・小結・関脇の中から、その場所で番付以上の活躍を見せた力士が選ばれます。
さらに重要な条件として、本場所での勝ち越し(8勝以上)が必要です。
- 関脇以下の幕内力士
- 本場所での「勝ち越し」
どれだけ内容の良い相撲を取っていても、7勝8敗など負け越してしまうと三賞の対象にはなりません。まずは勝ち越していることが、三賞を受賞するための最低条件になります。
三賞受賞の評価対象
前述のとおり、三賞の対象になるのは関脇以下の幕内力士で、なおかつ勝ち越している力士です。その条件を満たした力士の中から、本場所での成績や相撲内容をもとに、誰に三賞を贈るかが総合的に判断されます。
三賞はそれぞれ評価の軸が違うとはいえ、候補になりやすい力士には、いくつか共通する傾向があります。ここでは、そのポイントを大きく3つに分けて整理しておきます。
1.二桁勝利などの好成績
まず分かりやすいのが、二桁勝利のような好成績です。幕内で10勝以上を挙げると、それだけで「番付以上の活躍をした」と見られやすく、三賞候補に入ってくる可能性が高くなります。
もちろん、10勝したから必ず受賞というわけではありませんが、少なくとも選考の土台になる数字としては非常に大きいです。特に平幕力士が二桁勝利を挙げた場合は、選考委員にも強い印象を残しやすいでしょう。
2.優勝争いに絡む活躍
三賞の選考では、単なる勝ち星の数だけでなく、「その場所をどれだけ盛り上げたか」も重視されます。とくに終盤まで優勝争いに加わり、千秋楽近くまで優勝の可能性を残した力士は、それだけで存在感があります。
優勝には届かなかったとしても、「今場所を面白くした力士」として印象が強ければ、三賞につながることは珍しくありません。
3.番付以上の躍進
三賞では、番付に対して「それ以上の働き」を見せたかどうかも大きなポイントになります。たとえば下位番付の力士が横綱・大関など上位陣を破りながら白星を重ねたり、自己最高成績を更新したりすると、「この場所で一気に存在感を示した」と評価されやすくなります。
■三賞候補になりやすいポイントまとめ
- 二桁勝利などの好成績
幕内で10勝以上を挙げると、それだけで「今場所はよく勝った」と評価されやすく、三賞候補に近づきます。 - 優勝争いに絡む活躍
終盤まで優勝争いに加わるような成績を残した力士は、その場所を盛り上げた存在として評価されやすくなります。 - 番付以上の躍進
下位番付の力士が上位陣を破りながら好成績を挙げるなど、番付以上の活躍を見せた場合も高く評価されます。
なるほど、三賞候補になりやすい力士の特徴は分かってきたかも。でも、候補になりそうな力士がいても、毎場所必ず誰かが受賞するわけじゃないんだよね?
■三賞は「条件付き受賞」や「該当者なし」になることもある
三賞は、本場所ごとに必ず受賞者が出るわけではありません。選考の結果、「千秋楽の取組で勝てば受賞」といった条件付きで発表されることがあります。
その条件を満たせなかった場合は、受賞者なし(該当者なし)になることもあります。つまり三賞は、候補者がいれば必ず与えられる賞ではなく、その場所の内容にふさわしい活躍があったかどうかを見て決められる賞なのです。
そうだ。三賞は「必ず誰かが受賞する賞」じゃない。候補になる活躍がなければ、その場所は該当者なしになることもある。
逆に言えば、それだけ三賞は「その場所で印象に残る活躍」があったかどうかを重視している賞なんだ。だから発表を聞くときは、「今回は誰が場所を盛り上げたのか」という視点で見ると面白いぞ。
三賞それぞれの違い
大相撲の三賞は「殊勲賞」「敢闘賞」「技能賞」の3つがあります。どれも本場所で活躍した力士をたたえる賞ですが、評価しているポイントはそれぞれ違います。
簡単に言えば、
- 殊勲賞:格上を倒した功績
- 敢闘賞:最後まで攻め続ける闘志
- 技能賞:相撲の技術や巧さ
といったように、評価の軸が異なるのが特徴です。ここでは、それぞれの賞がどんな活躍を評価しているのかを簡単に整理しておきます。
殊勲賞
殊勲賞は、横綱や大関といった上位力士に勝利するなど、番付以上の活躍を見せた力士に贈られる賞です。特に平幕が横綱に勝つ「金星」は象徴的な白星ですが、金星だけで決まるわけではなく、場所全体の成績や優勝争いへの影響なども含めて総合的に判断されます。
つまり殊勲賞は、格上相手に大仕事をやってのけた力士が評価されやすい賞といえます。
殊勲賞の仕組みや評価基準については、こちらの記事で詳しく解説しています。
敢闘賞
敢闘賞は、その場所で番付以上の成績を残し、闘志あふれる相撲を見せた力士に贈られる賞です。下位番付からの二桁勝利や、終盤まで優勝争いに絡む活躍など、「この場所を一番盛り上げた」と感じさせる力士が選ばれやすいのが特徴です。
最後まで前に出続ける姿勢や、土俵際で粘る相撲など、奮闘ぶりや存在感が評価の大きなポイントになります。
敢闘賞について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
技能賞
技能賞は、相撲の技術や取り口の巧さが評価される賞です。決まり手の幅広さだけでなく、相手の出足を利用した崩しや間合いの取り方、土俵際での逆転など、相撲そのものの完成度が見られます。
力任せではなく、形の作り方や攻めの組み立てで勝ち星を重ねる。そんな「うまい相撲」を続けて見せた力士が候補になりやすいのが特徴です。三賞の中でも、技術を高く評価された証しとして、力士にとって特別な意味を持つ賞とも言われています。
技能賞は、力士の間でも特別な意味を持つ賞だ。「相撲がうまい」と評価された証しだからな。
ただ勝っただけじゃなく、立ち合い、間合い、崩し、土俵際の判断――その全部を見られている。だからこそ、三賞の中でも一番うれしいと言う力士も多いんだ。
なお、技能賞の特徴や過去の受賞例については、こちらの記事で詳しく解説しています。
■殊勲賞
〇横綱・大関など上位力士に勝った白星が大きな評価材料になる
〇格上相手に番付以上の活躍を見せ、優勝争いの流れに影響を与えた力士が選ばれやすい
■敢闘賞
〇最後まで前に出る姿勢や、粘り強い相撲内容が評価される
〇下位番付からの二桁勝利や優勝争いへの絡みなど、その場所で存在感を示した力士が候補になりやすい
■技能賞
〇決まり手の幅広さや、崩し・間合い・土俵際の対応など技術面が評価される
〇力任せではなく、技術や工夫で勝ち星を重ねた力士が選ばれやすい
三賞を受賞するともらえる賞金は?
三賞(殊勲賞・敢闘賞・技能賞)に選ばれると、日本相撲協会から賞金が授与されます。その金額は…
- 三賞の賞金:1賞につき200万円
この賞金は、千秋楽の表彰式で賞状やトロフィーとともに授与されるのが通例になっています。
三賞共通の賞金額
三賞は、どの賞も賞金額は同じです。殊勲賞・敢闘賞・技能賞のいずれを受賞しても、1つにつき200万円が支給されます。また、一人の力士が同じ場所で複数の賞を受賞することもあります。
- 三賞の賞金はすべて1賞200万円
- 同じ場所で2つ受賞すれば合計400万円
- 三賞すべてを受賞すれば合計600万円
- 同じ賞を複数の力士が受賞しても山分けにはならない
たとえば同じ場所で殊勲賞と敢闘賞を同時に受賞すれば、賞金は合計400万円になります。また、三賞は複数の力士が同時に受賞することもありますが、その場合でも賞金は山分けではなく、受賞した力士それぞれに200万円ずつ支給されます。
200万円ってかなり大きいけど、やっぱり三賞って「お金をもらえる」だけじゃないよね。受賞した力士って、その場所の活躍ごと覚えられる気がするなぁ。
その通りだ。
三賞は賞金だけじゃなく、「この場所で評価された力士」として名前が残るのが大きい。受賞歴は記録にも記憶にも残るから、その後の注目度や見られ方にもつながっていくんだ。
注目されれば、「次もやってやろう」って気持ちも強くなる。そういう意味でも、三賞には賞金以上の価値があるんだよ。
記憶に残る三賞受賞力士たち
三賞は、本場所で活躍した力士をたたえる賞ですが、その中には長く語り継がれるような記録やドラマも数多く生まれています。
ここでは、歴代の記録から近年話題になった力士まで、三賞の歴史を象徴する例をいくつか紹介していきます。
三賞の最多受賞記録を持つ力士は?
三賞すべて(殊勲賞・敢闘賞・技能賞)を合わせた、トータルの受賞回数で最多受賞記録を持つ力士は…
- 元関脇・安芸乃島 勝巳です。
安芸乃島は、殊勲賞7回・敢闘賞8回・技能賞4回の合計19回を受賞。上位陣を倒す力強い相撲と安定した実力で三賞を積み重ね、歴代最多記録を残しています。
なお、三賞の受賞回数歴代上位のランキングは、2026年1月現在で次の顔ぶれになっています。
*三賞通算受賞数ランキング(歴代上位)|2026年1月現在
| 順位 | 力士名 | 最高位 | 殊勲賞 | 敢闘賞 | 技能賞 | 合計受賞数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
1位 |
安芸乃島 勝巳 |
関脇 |
7 |
8 |
4 |
19回 |
|
2位 |
琴錦 功宗 |
関脇 |
7 |
3 |
8 |
18回 |
|
3位 |
魁皇 博之 |
大関 |
10 |
5 |
0 |
15回 |
|
4位タイ |
鶴ヶ嶺 昭男 |
関脇 |
2 |
2 |
10 |
14回 |
|
4位タイ |
朝潮太郎 (4代) |
大関 |
10 |
3 |
1 |
14回 |
|
4位タイ |
貴闘力 忠茂 |
関脇 |
3 |
10 |
1 |
14回 |
|
7位タイ |
武双山 正士 |
大関 |
5 |
4 |
4 |
13回 |
|
7位タイ |
土佐ノ海 敏生 |
関脇 |
7 |
5 |
1 |
13回 |
|
7位タイ |
琴光喜 啓司 |
大関 |
2 |
4 |
7 |
13回 |
|
7位タイ |
髙安 晃 |
大関 |
4 |
6 |
3 |
13回 |
このランキングを見ても分かるように、名前が並んでいるのは関脇や大関経験者など実力者ばかりです。三賞は関脇以下が対象とはいえ、上位陣と互角に戦える力士でなければ何度も受賞するのは難しい賞だということが分かります。
ランキングを見ると、名前が並んでいるのは関脇や大関経験者など実力者ばかりだね。でも内訳を見ると結構特徴が出ていて、たとえば魁皇は殊勲賞が10回で技能賞は0回。逆に鶴ヶ嶺は技能賞が10回と多い。
三賞のトータル回数だけじゃなくて、「どの賞を多く取っているか」を見ると、その力士がどんな相撲で評価されていたのかも見えてきて面白いね♪
三賞すべて「トリプル受賞」した力士
三賞はそれぞれ別の評価軸を持つ賞ですが、まれに一つの場所で三賞すべてを受賞する「トリプル受賞」が生まれることがあります。
これは、成績・内容・インパクトのすべてが高く評価されたときにのみ起こる非常に珍しいケースで、2026年1月現在で6人だけです。
*三賞トリプル受賞一覧|2026年1月現在
| 受賞した場所 | 当時の四股名 | 当時の番付 | 成績 | 最高位 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
|
1973年7月場所 |
大受 久晃 |
関脇 |
13勝2敗 |
大関 | 史上初の三賞トリプル受賞 |
|
1973年9月場所 |
大錦 充周 |
西前頭11枚目 |
11勝4敗 |
小結 | ー |
|
1992年1月場所 |
貴花田 光司 |
東前頭2枚目 |
14勝1敗 |
横綱 | 幕内初優勝 *19歳5か月での史上最年少優勝 |
|
1999年7月場所 |
出島 武春 |
関脇 |
13勝2敗 |
大関 | 幕内初優勝 |
|
2000年11月場所 |
琴光喜 啓司 |
西前頭9枚目 |
13勝2敗 |
大関 | ー |
|
2024年3月場所 |
尊富士 弥輝也 |
東前頭17枚目 |
13勝2敗 |
東前頭4枚目 *2026年1月現在 |
幕内初優勝 *新入幕優勝(110年ぶり) |
トリプル受賞の一覧を見ると、あとで横綱や大関になった力士も多くて、「やっぱりその場所だけの勢いじゃないんだな」って感じます。
尊富士関も、ケガを乗り越えながらまた前に戻ってきているみたいだし、この先どこまで番付を上げていくのか楽しみ♪
近年で話題になった三賞受賞力士たち
ここからは、近年とくに話題になった三賞受賞の例を見ていきましょう。歴史的な快挙、条件付き受賞、最年長記録など、三賞の面白さがよく分かる3つのケースです。
尊富士 弥輝也(2024年3月場所)―新入幕優勝と三賞トリプル受賞
冒頭でもお伝えしましたが、2024年春場所の尊富士は、新入幕ながら13勝2敗で幕内優勝。さらに殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞すべてを受賞しました。
新入幕優勝は110年ぶり。さらに新入幕優勝と三賞トリプル受賞を同時に成し遂げたのは史上初という、歴史的な活躍でした。
■印象に残るポイント
- 新入幕で13勝2敗の幕内優勝(110年ぶり)
- 殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞トリプル受賞
- 新入幕優勝と三賞トリプル受賞の同時達成は史上初
熱海富士 朔太郎(2026年1月場所)―条件付き殊勲賞と優勝決定戦で話題に
2026年初場所の熱海富士は、終盤まで優勝争いを演じ、千秋楽には安青錦との優勝決定戦まで進みました。敢闘賞は受賞が決まり、殊勲賞は「優勝すれば受賞」という条件付き。
結果的に優勝も殊勲賞も逃しましたが、三賞の選ばれ方を語るうえで印象に残る場所になりました。
■印象に残るポイント
- 敢闘賞を受賞
- 殊勲賞は「優勝すれば受賞」の条件付きだった
- 千秋楽は安青錦との優勝決定戦まで進んだ
玉鷲 一朗(2025年7月場所)―三賞最年長受賞を更新
ベテラン力士として知られる玉鷲は、2025年7月場所で敢闘賞を受賞。40歳8か月での三賞受賞となり、三賞の最年長受賞記録を更新しました。
長く幕内で戦い続ける鉄人力士が、40代でも第一線で結果を残した例として大きな話題になりました。
■印象に残るポイント
- 40歳8か月で敢闘賞を受賞
- 三賞の最年長受賞記録を更新
- ベテラン力士でも三賞を狙えることを示した
三賞の記録を振り返ると、その場所を動かした力士や、長く第一線で戦い続けた力士の名前が並んでいることが分かる。
格上を倒した殊勲賞、最後まで戦い抜いた敢闘賞、技術を評価する技能賞――三賞は、それぞれ違う角度から力士の価値を記録に残していく制度なんだ。
だから本場所を観るときは、優勝争いだけでなく「この力士は三賞に届くかもしれないな」と想像しながら見ると、相撲の楽しみ方がもう一段深くなるぞ。
三賞についてよくある質問
Q1. 三賞とはどんな賞ですか?
A.三賞とは、大相撲の本場所で活躍した力士を表彰する賞で、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つをまとめて「三賞」と呼びます。対象は原則として関脇以下の幕内力士で、その場所で勝ち越していることが前提です。
それぞれ評価のポイントが違い…
- 殊勲賞:格上撃破を評価
- 敢闘賞:闘志や奮闘ぶりを評価
- 技能賞:相撲の技術や巧さを評価
というように、異なる角度から力士の活躍が見られています。
Q2. 三賞の受賞条件はありますか?
A.三賞には「○勝すれば受賞」というような明確な基準はありません。ただし、共通する前提条件として次の2つがあります。
- 関脇以下の幕内力士であること
- 本場所で勝ち越していること(8勝以上)
そのうえで、成績や相撲内容、場所への貢献度などをもとに、三賞選考委員会が総合的に判断して受賞者を決めます。
Q3. 三賞の賞金はいくらですか?
A.三賞の賞金は1賞につき200万円です。殊勲賞・敢闘賞・技能賞のどれを受賞しても金額は同じで、千秋楽の表彰式で賞状などと一緒に授与されます。
また、同じ場所で複数の賞を受賞することもあり、賞金は次のように加算されます。
- 1賞受賞:200万円
- 2つ受賞:400万円
- 3つすべて受賞:600万円
なお、複数の力士が同じ賞を受賞しても、賞金が山分けになることはありません。
Q4. 三賞は必ず毎場所出るのですか?
A.いいえ、三賞は必ず受賞者が出るわけではありません。選考の結果によっては「該当者なし」になることもあります。
また、「千秋楽で勝てば受賞」といった条件付き受賞になることもあり、結果次第で受賞が決まるケースもあります。近年では、2026年初場所の熱海富士のように、優勝すれば殊勲賞という条件付きで発表された例もありました。
Q5. 三賞トリプル受賞とは何ですか?
A.三賞トリプル受賞とは、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つすべてを同じ場所で受賞することです。
これは非常に珍しい記録で、2026年1月現在で達成者はわずか6人しかいません。2024年春場所では尊富士が新入幕で幕内優勝を果たし、三賞トリプル受賞も同時に達成するという歴史的な活躍を見せました。
まとめ
大相撲の三賞は、本場所で活躍した関脇以下の幕内力士に贈られる特別賞で、殊勲賞・敢闘賞・技能賞の3つがあります。
同じ三賞でも、殊勲賞は「誰に勝ったか」、敢闘賞は「どれだけ戦い抜いたか」、技能賞は「どう勝ったか」と、それぞれ見ているポイントが違うのが面白いところです。
優勝だけでなく、「今場所は誰が三賞に選ばれるのか?」という目線で見ると、本場所の楽しみ方がぐっと広がります。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。それでは最後に、「AI横綱くん」のひと言で締めたいと思います。
三賞というのは、その場所で輝いた力士の名前をしっかり記録に残してくれる制度なんだ。同じ勝ち越しでも、どこが評価されたのかを見ると、力士の個性まで見えてくる。
次の本場所では、優勝争いだけじゃなく「この力士は三賞に届くかもしれないな」と想像しながら土俵を見てみてくれ。きっと相撲が、もう一段面白く見えてくるはずだ。
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