相撲雑学

大の里横綱昇進までの全記録|幕下デビューからの成績・受賞・優勝まとめ

こんにちは!元力士のしんざぶろうです。

大の里関(以下敬称略)は、入門以来一度も負け越すことなく、驚異的なスピードで相撲界の頂点「横綱」へと駆け上がりました。その昇進スピードは昭和以降では史上最速とされ、いまや誰もが認める新時代の顔となっています。

この記事では、そんな大の里がどのような成績と実績を重ねて横綱へとたどり着いたのか、初土俵から横綱昇進までの軌跡をたどっていきます。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

日本人横綱は、師匠の「稀勢の里」以来、8年ぶりなんですって!しかも、その弟子が最速で昇進するなんて…運命というか、不思議な巡り合わせを感じちゃうなぁ。

この記事を読んでわかること
  • 幕下10枚目格付け出しでの初土俵と大学相撲での実績
  • 十両昇進後2場所連続12勝で新入幕を決定づけた流れ
  • 新入幕からの連続勝ち越しと三賞受賞による存在感
  • 新小結での幕内初優勝と、その歴史的意義
  • 関脇昇進後の安定した活躍と三賞・優勝の実績
  • 大関昇進後の成績と、初優勝・連覇による横綱昇進への流れ
  • 第75代横綱昇進の記録的意義と伝達式での口上
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第75代横綱「大の里」誕生

令和7年春場所に続き、夏場所でも東大関として優勝を果たした大の里は、初土俵からわずか2年という驚異的なスピードで、ついに第75代横綱へと昇進しました。

この歴史的快進撃は、まさに令和の新時代を象徴するもの。その到達点として披露されたのが、明治神宮での奉納土俵入りです。力強さと風格がにじむ所作の一つひとつに、「横綱・大の里」としての新たな幕開けを感じられることでしょう。

以下の映像で、初めて披露された「奉納土俵入り」がご覧いただけます。

それでは、大の里がどのようにして横綱の地位にたどり着いたのか、初土俵からの歩みを一緒に振り返っていきましょう。

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初土俵から十両まで

幕下10枚目格付け出しで鮮烈デビュー

大の里が初土俵を踏んだのは、2023年5月場所。

学生横綱やアマチュア横綱のタイトルをはじめ、大学相撲で数々の実績を重ねていたことから、「幕下10枚目格付け出し」の特例制度が適用され、いきなり幕下上位からのスタートとなりました。

大学時代の主な実績
  • 19歳(2019年)
    〇第74回国民体育大会 相撲競技 青年の部 個人戦 優勝
    〇第97回全国学生相撲選手権大会 個人戦 優勝(学生横綱)
  • 21歳(2021年)
    〇第70回全日本相撲選手権 優勝(アマチュア横綱)
  • 22歳(2022年)
    〇第11回ワールドゲームズ 無差別級 金メダル・重量級 銀メダル
    〇第77回国民体育大会 相撲競技 成年の部 個人戦 優勝
    (2連覇達成*)
    2020年、2021年の国民体育大会の相撲競技は新型コロナの影響により中止
    〇第71回全日本相撲選手権 優勝(アマ横綱2連覇)
    ⇒これにより、幕下格付け出し資格を取得

こうした輝かしい経歴が評価され、二所ノ関部屋への入門と同時に、幕下10枚目という高い地位から初土俵を踏むことになったのです。

 

ちなみに、大学時代の実績や十両昇進までの詳細(対戦相手・決まり手など)については、以下の記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

大の里のイラスト
大の里は十両まで異例のスピード出世!昇進までの成績をまとめてみた大の里のスピード出世は異例中の異例。初土俵からわずか2場所で十両昇進を果たした背景には、アマチュア横綱としての輝かしい実績と、安定感ある取り口があります。本記事は、幕下時代の星取表、当時のコメントなどを交え、関取になるまでの軌跡を中心に紹介。...

 

また、大の里の身長・体重や家族とのエピソードなど、プロフィールをできるだけ詳しくまとめた記事もあります。気になる方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

大の里の「のぼり」の画像
【大の里の力士情報】成績や身長体重から大学・家族まで大特集!大の里力士情報を徹底解説!異例のスピード出世を遂げた実力派・大の里のプロフィールやこれまでの成績・三賞の受賞歴などを紹介。家族との絆や地元・津幡町とのつながりにも迫っています。横綱候補「大の里」を知るための一記事として、ぜひご覧ください。...

幕下での成績

こうして、幕下からデビューを果たした大の里は、持ち前の体格・技術・勝負勘を存分に発揮。2場所連続で勝ち越しを果たし、わずか2場所で関取(十両昇進)昇進を決めました。

  1. 2023年5月場所:幕下10枚目格付け出し(初土俵)
    ⇒6勝1敗(勝越し)
  2. 2023年7月場所:東幕下3枚目
    ⇒4勝3敗(勝越し)

幕下上位は「最も過酷な戦場」

大の里のように、わずか2場所で関取(十両)に昇進できるケースは極めて稀です。幕下は、関取入りをかけた力士たちがひしめく番付で、中でも幕下上位(1〜15枚目)は激戦区とされています。

  • 元関取や実力者が密集している
  • 番付わずか1枚・半枚の差が大きく涙を飲むことも
  • 一度の黒星が命取りになるほど、勝ち星の重みが違う

こうした背景から、「幕下上位こそ最も緊張感があり、一番面白い」というファンも少なくありません。

 

なお、幕下上位の現実や昇進の難しさについては、以下の記事で実例を交えて解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。

十両と幕下の取り組みのイラスト
大相撲番付の幕下を大特集!関取との違いから付け出しまでをご紹介大相撲の番付における幕下は、十両のすぐ下に位置し、関取を目指す力士たちがしのぎを削る重要な階級です。本記事では、幕下の仕組みや昇進条件、十両との待遇の違い、幕下付け出し制度の詳細を、出来る限りわかりやすく解説しています。...
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十両での成績

幕下で2場所連続の勝ち越しを果たし、関取の地位となる「十両」へと昇進した大の里。新十両として迎えた令和5年秋場所からは、いよいよ本格的に「一人前の力士」としての土俵人生が始まりました。

令和5年秋場所 東十両14枚目

番付は東十両14枚目。関取最下位という立場ながら、大の里は初日からその実力を遺憾なく発揮し、9連勝スタートという鮮烈なスタートを切りました。

最終的には12勝3敗という堂々たる成績を残しています。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
西十両13枚目:朝紅龍
○押し出し
2日目
西幕下1枚目: 勇磨
○押し出し
3日目
東十両12枚目:志摩ノ海
○押し出し
4日目
西十両14枚目:天照鵬
○寄り切り
5日目
東十両11枚目:紫雷
○寄り切り
6日目
西十両10枚目:白鷹山
○叩き込み
7日目
東十両13枚目:輝鵬
○叩き込み
8日目
西十両11枚目:時疾風
○押し出し
9日目
東十両10枚目:千代丸
○寄り切り
10日目
西十両7枚目:一山本
●叩き込み
11日目
東十両5枚目:美ノ海
○押し出し
12日目
東十両2枚目:北の若
●上手投げ
13日目
東十両4枚目: 欧勝馬
○押し出し
14日目
西十両4枚目:東白龍
○押し倒し
15日目
東十両1枚目:狼雅
●掬い投げ
12勝3敗(勝ち越し)

令和5年九州場所 東十両5枚目

秋場所での圧巻の成績を受け、番付を一気に東十両5枚目まで上げて迎えた九州場所。この場所でも安定した強さを発揮し、再び12勝3敗の好成績を挙げます。

そして迎えた優勝決定戦では琴勝峰に惜しくも敗れ、十両優勝こそ逃したものの、その相撲内容は堂々たるものでした。この結果により、大の里の翌場所での新入幕が決定的となります。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
西十両5枚目:獅司
○寄り切り
2日目
東十両7枚目: 大翔鵬
○押し出し
3日目
東十両6枚目:千代翔馬
○押し出し
4日目
東十両8枚目:千代丸
□不戦勝
5日目
西十両7枚目:玉正鳳
●上手投げ
6日目
西十両8枚目:時疾風
○押し出し
7日目
西十両9枚目:貴健斗
○寄り切り
8日目
西十両1枚目:琴勝峰
●上手出し投げ
9日目
東十両1枚目:碧山
○押し出し
10日目
西十両2枚目:島津海
●押し出し
11日目
東十両2枚目:武将山
○押し出し
12日目
東十両3枚目:欧勝馬
○押し出し
13日目
東十両4枚目: 大奄美
○送り出し
14日目
西十両13枚目:朝紅龍
○押し出し
15日目
西十両4枚目:水戸龍
○寄り切り
優勝決定戦
西十両1枚目:琴勝峰
●上手投げ
12勝3敗(勝ち越し)

十両の優勝決定戦の映像はこちらから確認できます⇩

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

優勝決定戦、土俵下で審判してたのが師匠の二所ノ関親方(稀勢の里)っていうのがまた熱いよね!

弟子があの大舞台で堂々と相撲を取ってる姿。負けはしたけど、きっと胸に来るものがあったんじゃないかな。

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前頭での成績

十両で圧倒的な安定感を見せつけた大の里は、令和6年初場所でついに念願の幕内昇進を果たします。

ここからはいよいよ「大相撲の表舞台」での戦い。並み居る実力者たちとの激戦のなかでも、大の里は一歩も引かず、その存在感を強めていきます。

令和6年初場所 西前頭15枚目

十両での連続二桁勝利が評価され、大の里は令和6年初場所で新入幕を果たします。

番付は西前頭15枚目。幕内下位ながらも注目を集めるなか、初日から積極的な攻めを貫き、9日目終了時点で8勝1敗の勝ち越しを決定。

終盤では上位陣との対戦もありながら、最終的に11勝4敗の好成績を収め、自身初となる三賞・敢闘賞を獲得しました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
西前16枚目:武将山
○叩き込み
2日目
東前14枚目: 琴勝峰
○押し倒し
3日目
西前14枚目:阿武咲
●押し出し
4日目
東前17枚目:島津海
○押し出し
5日目
西前17枚目:碧山
○押し出し
6日目
東前16枚目:宝富士
○押し出し
7日目
西前11枚目:王鵬
○寄り切り
8日目
西前13枚目:遠藤
○押し出し
9日目
西前9枚目:明生
○寄り切り
10日目
東関脇:琴ノ若
●寄り切り
11日目
西大関:豊昇龍
●下手投げ
12日目
東横綱:照ノ富士
●上手投げ
13日目
東前12枚目: 隆の勝
○押し出し
14日目
西前10枚目:佐田の海
○切り返し
15日目
東前10枚目:玉鷲
○引き落とし
11勝4敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 敢闘賞(初)

令和6年春場所 西前頭5枚目

初場所での快進撃を受けて、春場所では一気に西前頭5枚目まで番付を上げての土俵入り。中堅〜上位力士との対戦が続くなかでも、大の里は力強い相撲を見せ、中日終了時点で8勝1敗と再び早々に勝ち越しを決めています。

そして11日目には、大関・貴景勝を押し出しで破るなど、上位力士を相手に堂々と渡り合い、最終的に11勝4敗の好成績をマーク。

この場所では2度目の敢闘賞に加え、初の技能賞も受賞し、その実力が本物であることを大いに印象づけました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東前6枚目:剣翔
○寄り切り
2日目
西前6枚目: 豪ノ山
○寄り切り
3日目
西前4枚目:平戸海
○寄り切り
4日目
東前5枚目:翠富士
○押し出し
5日目
東前7枚目:金峰山
□不戦勝
6日目
西前2枚目:明生
○押し出し
7日目
東前8枚目:阿武咲
●掬い投げ
8日目
西前7枚目:玉鷲
○押し出し
9日目
西関脇:若元春
○寄り切り
10日目
東前17枚目:尊富士
●押し出し
11日目
東大関:貴景勝
○押し出し
12日目
西大関:琴ノ若
●小手投げ
13日目
東関脇: 大栄翔
○叩き込み
14日目
東小結:阿炎
○叩き込み
15日目
西大関:豊昇龍
●下手投げ
11勝4敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 敢闘賞(2回目)
  • 技能賞(初)

小結での成績

前頭で2場所連続の11勝&三賞受賞という充実した成績を収めた大の里は、令和6年夏場所でついに新三役・西小結に昇進。

ここからは、関脇・大関・横綱といった上位陣との連戦が当たり前となる、真の勝負の舞台に挑むことになります。そんななか迎えた夏場所で、大の里は相撲ファンの誰もが驚く「新小結での幕内優勝」という快挙を成し遂げます。

令和6年夏場所 西小結

新小結として臨んだ令和6年夏場所。初日からいきなり東横綱・照ノ富士を掬い投げで破る快勝スタートを切ると、大関陣にも連勝を重ねるなど、序盤から抜群の勢いを見せました。

後半戦でも安定した取り口を崩さず、15日間で12勝3敗の堂々たる成績を記録。最終的にはそのまま他力優勝が決まり、新小結での幕内初優勝という歴史的快挙を成し遂げます。

この優勝に加え、三賞では殊勲賞と技能賞を同時受賞。わずか7場所目での優勝というスピードも相まって、大の里の名は一気に角界中に広まりました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東横綱:照ノ富士
○掬い投げ
2日目
東前3枚目: 高安
●押し出し
3日目
西前3枚目:翔猿
○寄り切り
4日目
東関脇:若元春
○突き落とし
5日目
西大関:霧島
○寄り倒し
6日目
西大関:琴櫻
○寄り切り
7日目
東前1枚目:熱海富士
○下手出し投げ
8日目
西前1枚目:大栄翔
○叩き込み
9日目
東前2枚目:平戸海
●押し出し
10日目
西前2枚目:豪ノ山
○押し倒し
11日目
東大関:豊昇龍
●下手投げ
12日目
西前16枚目:宝富士
○押し出し
13日目
西前4枚目: 宇良
○押し出し
14日目
東前10枚目:湘南乃海
○押し出し
15日目
西関脇:阿炎
○押し出し
12勝3敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 幕内優勝(初)
  • 殊勲賞(初)
  • 技能賞(2回目)

*新小結での幕内優勝は史上2人目の快挙

そんな歴史的快挙となった、新小結での初優勝。全15日間の取組を、日本相撲協会の公式がまとめたダイジェスト映像で、ぜひご覧ください。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

新小結でいきなり優勝なんて、本当にすごい!しかも横綱や大関を倒しての12勝って…誰も文句言えない圧巻の内容よね。

立ち合いも丁寧で礼儀正しいし、見ていて気持ちがいい力士だなって思うのよね♪

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関脇での成績

小結での幕内初優勝により、大の里は令和6年名古屋場所で関脇に昇進。三役としての土俵は2場所目となり、上位陣との総当たりが常となるなか、注目度と重圧がさらに増す場所でもありました。

ここでも大の里は、内容・結果ともに堂々たる相撲を見せ、着実に「横綱候補」としての評価を深めていきます。

令和6年名古屋場所 西関脇

関脇昇進後の初場所は、初日から黒星が先行する苦しい立ち上がりとなりました。それでも中日以降にしっかりと立て直し、後半には横綱・照ノ富士や大関・貴景勝を相手に白星を挙げる活躍を見せます。

最終的には9勝6敗で勝ち越し。派手な成績ではないものの、要所での勝負強さと充実した内容が評価され、2度目の殊勲賞を受賞しました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
西前2枚目:御嶽海
●押し出し
2日目
東前2枚目: 若元春
●押し倒し
3日目
東小結:大栄翔
○叩き込み
4日目
西小結:平戸海
●突き落とし
5日目
東関脇:霧島
○押し出し
6日目
東前1枚目:明生
○寄り切り
7日目
西前1枚目:熱海富士
○寄り切り
8日目
東前4枚目:翔猿
○押し出し
9日目
西前3枚目:豪ノ山
●押し出し
10日目
東大関:琴櫻
●上手投げ
11日目
東横綱:照ノ富士
○突き落とし
12日目
西大関:貴景勝
○上手投げ
13日目
西大関: 豊昇龍
□不戦勝
14日目
西前12枚目:美ノ海
○押し出し
15日目
東前6枚目:隆の勝
●押し出し
9勝6敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 殊勲賞(2回目)

令和6年秋場所 西関脇

続く秋場所、大の里は角界中が注目するなかで、さらなる進化を見せつけます。

初日から11連勝と他を寄せ付けない勢いで突き進み、13日目には大関・琴櫻、14日目には大関・豊昇龍を破り、最終的に13勝2敗の好成績で自身2度目の幕内優勝を果たしました。

この場所では、優勝に加えて3度目の殊勲賞・3度目の技能賞も同時受賞。そして、小結(12勝)・関脇(9勝)・今場所(13勝)と、三役在位3場所で計34勝を挙げ、大関昇進の目安とされる「三役で直近3場所33勝以上」をしっかりクリア。

大の里はこの成績により、次場所での大関昇進が確実視される状況となりました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東前2枚目:熱海富士
○叩き込み
2日目
西前1枚目: 翔猿
○突き出し
3日目
西前2枚目:王鵬
○寄り切り
4日目
東小結:大栄翔
○押し出し
5日目
東前1枚目:隆の勝
○押し出し
6日目
東前4枚目:正代
○押し出し
7日目
西小結:平戸海
○寄り切り
8日目
東前3枚目:御嶽海
○押し出し
9日目
西前3枚目:若元春
○寄り倒し
10日目
東関脇:霧島
○寄り切り
11日目
西前4枚目:琴勝峰
○押し出し
12日目
東前7枚目:若隆景
●寄り切り
13日目
東大関: 琴櫻
○寄り切り
14日目
西大関:豊昇龍
○押し出し
15日目
東関脇:阿炎
●引き落とし
13勝2敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 幕内優勝(2回目)
  • 殊勲賞(3回目)
  • 技能賞(3回目)

2度目の優勝を果たし、大の里が大関昇進を確実にした令和6年秋場所。その名場面を、以下の公式ダイジェスト映像でぜひご覧ください。

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

いや〜この秋場所の大の里、ほんとに文句なしの強さだったよね。11連勝スタートに、大関2人を破っての13勝優勝。内容も充実していて、見ていて惚れ惚れしたなぁ。

見た目にも華があるし、所作も丁寧で、自然と応援したくなる力士だよね。

大関での成績

小結・関脇での活躍を経て、大の里はついに令和6年九州場所で「西大関」に昇進。デビューからわずか1年半での大関昇進という異例のスピード出世に、角界全体が注目するなか、その大関としての実力が試される土俵が始まります。

令和6年九州場所 西大関

新大関として迎えた場所では、持ち前の粘り強さと攻めの姿勢を見せ、上位との対戦が続く中でも堂々たる内容で9勝6敗と勝ち越しを果たしました。初の大関場所としては十分な滑り出しといえる成績で、次なる飛躍に期待を抱かせる内容となりました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
西前1枚目:平戸海
○突き落とし
2日目
東前1枚目: 王鵬
○押し倒し
3日目
西小結:正代
○押し出し
4日目
東前3枚目:阿炎
●掬い投げ
5日目
西前3枚目:熱海富士
○押し出し
6日目
東前2枚目:若隆景
●押し出し
7日目
西前2枚目:宇良
○押し出し
8日目
東前5枚目:翔猿
○押し出し
9日目
東小結:若元春
○寄り切り
10日目
西関脇:大栄翔
●寄り切り
11日目
東前6枚目:隆の勝
●押し出し
12日目
西前16枚目:尊富士
○押し出し
13日目
西大関: 豊昇龍
●とったり
14日目
東大関:琴櫻
●上手投げ
15日目
東関脇:霧島
○押し出し
9勝6敗(勝ち越し)

令和7年初場所 西大関

大関として2場所目となる今場所は、序盤に黒星が先行する場面もありましたが、徐々に本来のリズムを取り戻し、終わってみれば10勝5敗と二桁白星をマーク。終盤には大関・琴櫻を破るなど、厳しい星勘定のなかでも確実に白星を積み上げ、大関としての存在感を確かなものにしていきました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東前2枚目:翔猿
●引き落とし
2日目
西前1枚目: 霧島
○押し出し
3日目
東前1枚目:隆の勝
○押し出し
4日目
東小結:阿炎
●引き落とし
5日目
西前3枚目:王鵬
●送り出し
6日目
東前4枚目:正代
○寄り切り
7日目
西前2枚目:熱海富士
○寄り切り
8日目
西小結:若隆景
○寄り切り
9日目
西関脇:大栄翔
○叩き込み
10日目
東前3枚目:豪ノ山
○叩き込み
11日目
西前14枚目:金峰山
●突き倒し
12日目
西前5枚目:千代翔馬
○寄り切り
13日目
西大関: 豊昇龍
●首投げ
14日目
東大関:琴櫻
○押し出し
15日目
西前4枚目:宇良
○突き出し
10勝5敗(勝ち越し)

令和7年春場所 東大関

令和7年春場所では、「東大関」に昇進し、いよいよ横綱に最も近い地位から土俵に立つこととなった大の里。序盤から安定した取り口を見せ、13日目終了時点で優勝争いのトップに立ちます。

千秋楽では大関・琴櫻との直接対決を制し、同星で並んだ高安との優勝決定戦へ。高安は、大の里の師匠・稀勢の里(現・二所ノ関親方)と兄弟弟子にあたり、ともに鳴戸親方(元横綱・隆の里)のもとで切磋琢磨した仲です。

その稀勢の里が育てた大の里と、かつての弟弟子である高安が激突した、運命的な大一番。
大の里はこれを送り出しで制し、12勝3敗で大関として初の幕内優勝(通算3回目)を飾りました。

相撲の歴史と人の縁が交差した、印象深い優勝劇となりました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東前1枚目:若隆景
○切り返し
2日目
東小結: 霧島
○押し出し
3日目
東前2枚目:豪ノ山
○押し出し
4日目
西前1枚目:若元春
●押し出し
5日目
東前3枚目:翔猿
○押し出し
6日目
西前3枚目:隆の勝
○押し出し
7日目
西前2枚目:千代翔馬
○寄り切り
8日目
西前4枚目:一山本
○叩き込み
9日目
西小結:阿炎
○寄り切り
10日目
東前4枚目:高安
●寄り切り
11日目
東前5枚目:宇良
○叩き込み
12日目
西前6枚目:尊富士
○叩き込み
13日目
西関脇:王鵬
●押し出し
14日目
東関脇:大栄翔
○押し出し
15日目
西大関:琴櫻
○寄り切り
優勝決定戦
東前4:高安
○送り出し
12勝3敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 幕内優勝(3回目)

大関としての初優勝を決めた、優勝決定戦での高安戦。その注目の一番に加え、白熊関とともに行われた優勝パレードの様子を、以下の映像でぜひご覧ください。

令和7年夏場所 東大関

前場所で大関として初優勝を果たした大の里は、今場所でも勢いそのままに初日から圧巻の14連勝。千秋楽では横綱・豊昇龍に惜しくも敗れたものの、14勝1敗という堂々たる成績で2場所連続優勝を達成しました。

この結果、2場所合計26勝以上かつ連続優勝という、横綱昇進の目安を明確にクリア。
いよいよ、大の里の横綱昇進が現実のものとなりました。

パレードでは、前場所の優勝決定戦で激突した高安が騎手を務めるという、心温まる場面も。相撲界の世代交代を象徴する、記憶に残る優勝となりました。

取組日
対戦相手
勝敗(決まりて)
1日目
東前1枚目:若元春
○寄り切り
2日目
東小結: 高安
○叩き込み
3日目
東前2枚目:阿炎
○送り出し
4日目
西前1枚目:王鵬
○押し出し
5日目
東前3枚目:玉鷲
○寄り切り
6日目
西前2枚目:豪ノ山
○押し出し
7日目
東前4枚目:尊富士
○叩き込み
8日目
西前3枚目:平戸海
○押し出し
9日目
東前5枚目:宇良
○送り出し
10日目
西前4枚目:一山本
○押し倒し
11日目
西小結:若隆景
○寄り倒し
12日目
東前7枚目:伯桜鵬
○叩き込み
13日目
西大関: 琴櫻
○寄り切り
14日目
東関脇:大栄翔
○押し出し
15日目
東横綱:豊昇龍
●上手捻り
14勝1敗(勝ち越し)

〇受賞

  • 幕内優勝(4回目)

大の里が2場所連続優勝を飾った令和7年夏場所。以下の映像では、優勝の瞬間やパレードの様子が収められています。

なかでも、前場所で激闘を演じた高安が騎手を務める姿は、世代交代を象徴する感動的な場面として、多くのファンの記憶に残りました。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

高安がパレードの旗手を務めたの、本当に素敵な場面だったわね♪稀勢の里の弟弟子が、今はその弟子の門出を支えるなんて…まるでドラマみたい!

大の里ももちろんだけど、高安の晴れやかな笑顔もすごく印象的だったなぁ。こういう“つながり”が感じられるのも、大相撲の魅力よね♪

第75代横綱へ昇進

こうして、大の里は「第75代横綱」へと昇り詰めました。入門からわずか2年での昇進は、横綱が制度として明文化された1909年以降において、史上最速の快挙です。さらに、新入幕からわずか9場所という最速記録も同時に樹立しています。

特筆すべきは、入門以来、一度も負け越しを経験せずに横綱へと到達したこと。この記録は、昭和以降の横綱の中で唯一という、まさに前例なき強さを証明するものです。

横綱昇進伝達式では、次のように力強く口上を述べました。

「唯一無二の横綱を目指します」

簡潔なこの一言には、土俵の上で自らの道を切り拓いてきた誇りと、相撲界の頂点に立つ者としての責任と覚悟を感じさせるものでした。

式典の様子は、以下の公式動画でご覧いただけます。

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

第75代横綱、本当におめでたいね。入門からわずか13場所での昇進というのは、力士としての資質だけじゃなくて、日々の稽古や心構えの賜物なんだろうなぁ。

師匠の二所ノ関親方も、きっと心から嬉しかったんじゃないかな。これからは「横綱・大の里」として、どんな相撲を見せてくれるのか、本当に楽しみだよ!

なお、横綱に昇進するための具体的な条件や、過去の昇進事例について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください

横綱の人形の画像
横綱昇進の条件は?元力士が本場所の成績や品格について徹底解説!相撲の最高位である横綱になるには、厳しい条件が課せられています。成績だけでなく、品格や責任感といった特別な審査基準が求められるのです。本記事では、横綱昇進に必要な成績基準や品格要件、さらに横綱審議委員会の役割などをエピソードを交え詳しく解説...

まとめ

数々の記録を打ち立て、驚異的なスピードで横綱へと昇り詰めた大の里。その歩みはまさに「令和の怪物」と呼ぶにふさわしく、強さだけでなく、礼儀正しさや所作の美しさでも多くのファンを惹きつけています。

横綱となった今もなお、その勢いはとどまるところを知らず、次はどんな記録や名勝負を生み出してくれるのか、想像するだけでワクワクさせてくれる存在です。これからの土俵でも、大の里らしい堂々とした相撲で、さらに高みを目指してくれることでしょう。

今後もその一挙手一投足から目が離せませんね。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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