力士の生活

細い人向け!大きい力士の体になるための食事やトレーニング方法は?

こんにちは!しんざぶろうです。

「体を大きくたくましくしたい!」
「いくら食べても太れない・・」と、体が細くて悩んでいる方も多いと思います。

そこで今回、元力士「しんざぶろう」がお伝えする内容は、

・力士の食事
・体を大きくするトレーニング

についてです。

実は僕も、現役時代は体が細くて悩んでいました。
それでも入門時78kgしかなかったのが、最高で96kgにまで大きくなりました。
とはいっても、見た目は筋肉質で「力士」としては細かったのですが・・・。

しかし、一般人としてなら大きくてたくましい体」といえる体でした。
この記事を読んでいるあなたは、そんな体を目指しているのではないでしょうか?!

この記事を最後まで読んでいただければ、体を大きくするヒントが見つかると思いますよ!
ぜひ最後までお付き合いくださいね。

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力士の食事

力士が目指す体

まず、力士の理想とする体を理解しておきましょう。
きっとあなたが目指している体と違いがあると思うので、参考にできる部分だけを取り入れていただきたいからです。

力士が目指している体というのは「たくましい筋肉の上に、ほんのりと脂肪がついた」状態を理想としています。

なぜ脂肪が必要かといえば、相撲は「体と体とのぶつかり合い」です。
脂肪があるとぶつかった時の衝撃が吸収され、相手からの力が伝わりにくくなります。
結果、相撲が有利になるんですね。

そういった体を作るための「食事やトレーニング」である事を前提に読む進めてください。

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力士の食事はなぜ2食?

力士の食事は、基本的に昼と夜の2回です。この2食制にはちゃんと理由があって、それは「太るため」です。

1日2食にすると、食事の間隔が長くなるため、体が「次にいつ栄養が入ってくるかわからない!」と感じ、生命の危機に備えて脂肪を蓄えやすくなるんです。だからこそ、体を大きくしたい力士にとっては、理想的な食事回数と言えるんですね。

ただ、この2回の食事でたくさん食べる必要があるのですが、これが意外と大変なんです。特に、体をたくさん動かした後は、食欲がわかないこともよくあります。体が疲れていると、まず休むことを優先してしまうのかもしれません。それでも、食べないと体重を維持できませんし、痩せてしまうんですよね。だから、無理やりにでもたくさん食べる必要があります。

そこで、食べるのが苦手な方にオススメの裏技を紹介します。それは「食前酒」を飲むことです。食事の前に日本酒を1合飲むと、食欲が増進されて、たくさん食べられるようになるんです。僕も親方から勧められて試してみたんですが、それで体重がどんどん増え、最高で96kgまで大きくすることができました。

参考にしていただければと思いますが、注意点としては、食事はゆっくりよく噛んで食べること。急激に血糖値を上げないよう、無理をせず、体のペースに合わせて行いましょう!

  • 力士の食事は昼と夜の2回で、これは「太るため」
  • 食事の間隔が長いと体が脂肪を蓄えやすくなり、体を大きくしたい力士には理想的
  • 無理にでも食べないと体重を維持できないため、「食前酒」が有効。日本酒1合で食欲が増進。
  • 注意点として、食事はゆっくり噛み、無理せず進めることが重要。

 

ちなみに、体を鍛えてたくさん食べるだけでは、十分に体を大きくすることはできません。しっかりと休養を取ることも大切です。昼寝の重要性についてまとめた記事がこちらにありますので、ぜひチェックしてみてください。

自然の中で昼寝をしている画像
相撲界の常識?力士が昼寝をする理由とその重要性を徹底解説するよ!力士にとって「昼寝」は、稽古後の体力回復や筋肉の修復、そして心身のリフレッシュに欠かせない大切な時間です。本記事では、昼寝が力士の体力維持や出世にどれほど影響するかを、元力士の体験談を交えつつ解説します。...
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しかし、何でも食べれば良いというものではありません。
激しい稽古に耐えうる「スタミナ」や「筋力」を作り上げなくてはならいのですから、食事から得る栄養も重要です。次の章では、ちゃんこ鍋について解説していきますね。

ちゃんこ鍋

強靭な肉体を作るには「何を食べるか」は重要な要素です。
そして力士が食べる「ちゃんこ鍋」は、肉や野菜など様々な食材をバランスよく食べる事ができるので、とても効率の良い食事といえます。

今回は特別に代表的なちゃんこ鍋を紹介いたします。
ぜひ試しに作ってみて下さいね!

*とり肉の塩ちゃんこ(2人分)

材料:キャベツ1/2、大根1/3、ニンジン1本、玉ねぎ中1個、春菊1/2束、
エノキ1株(キノコなら何でも可)、厚揚げ1~2丁、ごま油(適量)、

つくねの材料:とり肉のひき肉350g、豚ひき肉150g、卵黄1個、
しょうが汁(大1かけ)、塩コショウ(適量)、みそ 大さじ2、

手順1:鍋に水を入れて火にかけます。
(出汁は食材から十分でるので必要ありません。)
大根、ニンジンを一口大の大きさに乱切りし、すぐに鍋の中に入れます。
続いて玉ねぎも1cmくらいの厚さに切って鍋へ投入!
沸騰するまで時間がかかるので、次の作業をはじめましょう。
沸騰したら火を弱めてくださいね。

手順2:つくねの材料を粘り気が出るまで混ぜてこねてください!
肉がゆるくなってしまう場合は、片栗粉を適量入れましょう。
(しょうがは多めでも大丈夫なので好みに合わせて調整してくださいね)

手順3:つくねを食べやすい大きさにして鍋へ入れます。
煮えたらアクを摂りましょう。

手順4:エノキと厚揚げを鍋に入れ、キャベツも一口大の大きさに手でちぎっておき(包丁でも可)鍋にいれます。
そして、塩で味付けしたら5分ほど煮てください。

手順5:野菜が煮えて塩も馴染んだら、ごま油を鍋1~2周くらい回し入れてます。そして最後に、5等分くらいに切った春菊を、茎の固い部分から鍋に入れ、少し煮たら完成です。

ちなみに、ちゃんこ鍋の具材は「とり肉」が多いです。
その理由は、験担ぎ(げんかつぎ)から来ていると言われています。
相撲という競技は、土俵に手をついたら負けですよね。

豚や牛は4足歩行なのに対して、とりは2足歩行です。
つまり、土俵の上で2本の足で立っていられるよう、とり肉を食べるのです。
とり肉を食べるのは、力士の勝ち続けたいという願いが込められているという事ですね。

そして実際に、とり肉は栄養面から考えても理想的と言えるのではないでしょうか?
筋トレに励んでいる人たちの間では、筋肉を作るうえで欠かせない「たんぱく質」が多く含まれている事で知られていますよね。

ただ、力士は脂肪をつける事も目的としているので「むね肉」や「ささみ」など、脂肪分が少ない部位を選ぶという事はしません。

基本「もも肉」です!

 

なお、力士たちがどれくらいの量を食べているのか、そしてどんなものを食べているのかを詳しく解説した記事があります。興味がある方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。

ちゃんこ鍋の画像
力士の一日の食事量はどれくらい?相撲部屋の食事事情を詳しく解説!力士の食事量は、その強靭な体を支える重要な基盤であり、日々の稽古と同じく欠かせない要素です。本記事では、力士が実際にどれほどの量を食べ、カロリーや栄養バランスをどのように工夫しているのか、食事スタイルや体験談を通じてその背景に迫ります。...
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体を大きくするトレーニング

力士の筋肉は太くて大きな筋肉です。

力士の筋肉は「遅筋(ちきん)」といわれる、どっしりとした力強い筋肉です。
スプリンターのように細くてしなやかな「速筋」とは違います。

筋肉の使い方が違うし、鍛える方法も違うという事ですね。

上半身のトレーニング

ここではダンベルについてお話します。

よくトレーニング初心者の方にみられるのは「俺は力があるんだぞ!」と言いたげに、早く数をこなそうとしてしまう事です。

体の反動をつかって上げる事が多く、それでダンベルを上げても意味がありません。
トレーニングが目的ではなく、ダンベルを上げる事が目的になってしまっています。

意識すべきは、鍛えたい部位の筋肉にきちんとした負荷がかかっているかという事です。
あまり回数を気にする必要はないのです。

ゆっくりと丁寧にトレーニングを行いましょう。
目安として、なんとか10回持ち上げることのできる重さのダンベルを使用します。
そして、各部位10回×3セットを基本とするのがいいでしょう。

下半身のトレーニング

やはり代表的なのは「しこ」ですね。
しかし、その方法を活字で説明するのは困難なので、同じような負荷が期待できるものを今回はご紹介いたします。

*腰おろし
1:足を肩幅程の広さで開き、つま先を外側へ135℃くらい向けます。

2:腕組をして、背筋を伸ばし、まっすぐ腰を下へおろします。
その時の膝の確度は90℃~135℃くらいで、自分が一番負荷を感じるところで留めます。

3:2の状態を1分~3分くらい維持し、それを10セット行います。

まとめ

今回は「細い人向け!大きい力士の体になるための食事やトレーニング方法は?」
という内容で僕の体験をもとに、ご紹介させていただきました。

ここで注意していただきたいのですが、この生活は「若さ」と「激しい稽古」が前提となっています。たくさん食べて高カロリーを摂取しても、それを消費するだけの「運動量」とそれに耐えうる「若さ」あってのことです。

力士の生活をそのまま取り入れようとすれば「体を痛める」「生活習慣病」になる、というリスクもあるので、自分に合わせて加減してくださいね。

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。

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