ストリートファイター6の人気がすごいですね!僕もハマっていて、「ケン」のクラシックでプラチナムまで上がることができました。が、最近は負けてばかりです(-_-;)
元力士のしんざぶろうです。こんにちは!
そんなスト6に登場する人気キャラ「エドモンド本田」の代表的な技として「スーパー頭突き」がありますが、これって相撲では反則じゃないの?と疑問に思う方がいるかもしれませんね。
僕自身も、ゲーム中に「相撲でこんなことやったら反則だよね?」と思う場面が多々あります。でも、そこはゲームなので許されるんですよね(笑)。
しかもストリートファイトですから・・・
そこでこの記事では、エドモンド本田の「スーパー頭突き」にちなみ、相撲での頭突きはどう扱われるのか、元力士の僕が真面目に解説していきます。
ちなみに、エドモンド本田の本名が「江戸主水(えどもんど) 本田」という漢字表記だってご存知でした?なかなか渋くてカッコいい苗字ですよね。
今回も最後までお付き合いくださいね。
- 相撲での頭突きは反則かどうか
- 禁じ手のルールとその理由
- 頭突きが使われる相撲の技「ぶちかまし」の危険性
- 相撲とアメフトの危険性の比較
- 力士たちが守るべき伝統と誇り
元力士 まさる
中学の時は、みんなでスーパー頭突きをしていたなぁ。
さくら
相撲で頭突きは反則?
結論から言うと、相撲で頭突きは反則ではありません。大相撲には「禁じ手」として反則行為が定められていますが、その中に頭突きは含まれていないからです。
- 相撲で頭突きは反則ではなく、禁じ手には含まれない。
- ただし、悪質な頭突きは注意や反則負けの可能性がある。
- 禁じ手は力士の安全を守るために設けられている。
- 相撲は技と力を競うだけでなく、日本の伝統文化・国技としての側面も重要。
- 相撲ファンが期待するのは、美しい技や力のぶつかり合いであり、乱暴な行為ではない。
- 頭突きは使い方によっては非常に危険で、命に関わることもある。
ただし、過剰な頭突きや、意図的に相手の危険な部位に攻撃した場合には、悪質だと判断され、注意を受けたり反則負けになる可能性はあるでしょう。
なぜなら、禁じ手は力士の安全を守るために設けられたルールであり、相撲は単なる力の競い合いではなく、日本の伝統文化や国技としての側面を持っているからです。力士たちは礼儀や規範を重んじ、相手を尊重しながら競技を行う必要があります。
特に相撲ファンが期待するのは、激しい取り組みの中で見られる美しい技や力のぶつかり合いであり、乱暴な行為ではありません。競技としての安全を確保するためには、危険な行為を防ぐことが必要です。
そう考えると、頭突きは使い方次第で非常に危険な技です。相撲の取り組み中、動きが止まる膠着状態で後頭部や頭頂部に頭突きを加えれば、脳震盪や脳挫傷など、命の危険さえ考えられます。反則ではないからといって、何でも許されるわけではないという点を忘れてはいけませんね。
ちなみに禁じ手は「8つ」明確に定められています。詳しい内容は、以下の記事にまとめてありますので、こちらもぜひご覧になってください。
ぶちかましは危険じゃないの?
一方で、相撲の基本には「ぶちかまし」という立ち合いがあります。これは、頭から相手に突っ込んでいく技で、お互いの頭がぶつかり合う場面は、相撲ファンなら見慣れた光景ですよね。では、この行為は安全なのか?と言うと、正直危険だと思います。
僕も現役時代の7年間、ほぼ毎日相撲を取っていたので、数万回、数十万回、もしかすると数百万回の「ぶちかまし」を経験しました。この「ぶちかまし」では、前頭部の生え際が相手に当たるように突っ込んでいきます。
前頭部で当たるので、脳へのダメージはほとんど感じません(まぁ、安全とは言えないかもしれませんが…)。ただ、「ぶちかまし」で大切なのは、前頭部で当たるだけでなく、頭から首、そして体全体が一直線に近い形で当たることです。そうでないと、首を支えることが出来ず、損傷するリスクが高くなります。
実際、ぶちかましは脳へのダメージよりも、首へのダメージが大きいんです。僕も現役時代に首を酷使した影響で、今でも後遺症があります。例えば、車の運転中にバックする際、首を後ろに回すと、首の神経を圧迫してしまい、意識が遠のきそうになることがあります。それに加えて、髪の毛も薄くなってしいましたし、それだけ「ぶちかまし」は危険な行為なんですよ。
いろんな意味で!
元力士 まさる
恐い
アメフトと相撲の比較
相撲の「ぶちかまし」がどれだけ危険かを説明するために、アメフトと比較するとわかりやすいです。アメフトでは選手がヘルメットをかぶってタックルしますが、それでも頭や首に大きなダメージが残ることがあります。実際、引退後に後遺症を抱える選手も多いようです。
一方、相撲ではヘルメットなどの防具は一切使わず、頭をぶつけ合います。力士は頭から突っ込んでいく「ぶちかまし」を行い、首や頭に大きな負担がかかります。特に前頭部でぶつかるため、脳への直接の衝撃は少なくても、首に大きなダメージが残ることが多いです。
僕自身も現役時代に毎日ぶちかましをしてきましたが、その結果、今でも首に後遺症が残っています。アメフト選手が防具を着けても危険であることを考えると、相撲のぶちかましはそれ以上に危険な行為だと言えるでしょう。
- アメフトはヘルメットを着用しても頭や首にダメージが残ることがある。
- ぶちかましは脳よりも首へのダメージが強く、後遺症を引き起こすことがある。
- 相撲のぶちかましは、アメフトよりも防具がない分、リスクが高い。
さくら
もっと応援したくなったわ。
まとめ
日本の武道はすべて「礼に始まり礼に終わる」が基本ですよね。それは、相撲も同じです。「相撲道」なんて言われ方もしますから。
そして、相撲は単なる格闘技ではなく、伝統的な文化を背負っている国技です。その文化の継承を担っている力士には誇りもありますから、勝ち方にもこだわりが必要だと感じています。これからも、見ていて誇らしくなるような、正々堂々とした相撲を観てきたいですね。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。