そして夕飯ですが、お昼とは違い、ボリュームは控えめです。献立も鍋ではなく、一般的なメニューが中心です。
一般男性の1食あたりの摂取カロリーが約700~900kcalとされていますが、先ほどご飯は別で計算したので、お茶碗1杯のご飯(約234kcal)を引くと、おかずだけで約500~700kcalになります。
これを3人前として計算すると、1500~2100kcal程度になります。
ちなみに、夕飯が昼食より食べる量が少なめになりやすい理由は、主に次の3つです。
- 昼のちゃんこで、すでに十分な量を食べている
- 昼食後は昼寝と掃除が中心で、朝稽古ほど運動量がない
- 鍋は汁ごと食べられて喉を通りやすく、量を食べやすい(結果として昼の方が増えやすい)
相撲観戦大好き さくら
なるほど〜。夕飯が昼より少なめになりやすいのって、ちゃんと理由があるんだね!昼の稽古後はちゃんこでガッツリ食べるから、そこでけっこうお腹が満たされちゃうんだ。
でも不思議なのは、量は夕飯の方が少ないはずなのに、カロリーで見ると昼と夜があまり変わらないところ!それだけちゃんこ鍋って、お野菜がたっぷりでヘルシーなのかもね♪
力士の一日食事量(僕の推定)
- 一日のご飯
⇒4合(2,052kcal)
- ちゃんこ鍋のみ
⇒7人前(2,100kcal)
- 夕飯:おかずのみ
⇒3人前(2100kcal)
〇合計:6252kcal
*こうしてみると、冒頭のカロリーと近い数字がでましたね。
今回の計算はあくまでざっくりとしたもので、少なめに見積もった結果です。最低でもこれくらいは食べていると考えていただければと思います。さらに、ここには夜食が含まれていませんので、実際には優に一日7,000kcalを超えるでしょう。
しんざぶろう
2食だけでも十分な量を食べているのですが、夜食は別腹。力士の楽しみのひとつが「夜食」だと思います。僕の部屋でも、消灯までにコンビニへ行き、おにぎりや弁当、パン、お菓子、スイーツまで、各自で好きなものを買ってきていました。
そして、消灯してから懐中電灯の明かりだけでこっそり食べる夜食が、また格別なんですよね。静かな部屋の中で食べると、いつものおにぎりですら特別に感じました。
管理人の後輩 元力士 まさる
そうそう!あの雰囲気で食べる夜食は、ほんとにうまいんだよね♪僕はプリンとか菓子パンみたいな甘いものが多かったよ。
でも夜食って自腹だから、毎日やると出費がかさむんだ。だから場所前は、だいたい金欠だったなぁ(笑)
ちなみに、僕が現役時代に体験した「限界を超えた食事」にまつわるエピソードをまとめた記事もあります。ノルマに苦しんだ話から、笑い話になった伝説的な大食いチャレンジまで盛りだくさん!力士の裏側をもっと知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
力士の食事にまつわる伝説!元力士が体験したエピソードを紹介するよ力士の「食事」は、体を大きくし強くなるために欠かせない稽古の一部。その背後には驚きの食事量ノルマや、笑い話になるほどの伝説的エピソードが詰まっています。本記事では、元力士しんざぶろうの体験談を交えながら、力士たちの食生活の裏側に迫ります!...
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相撲部屋の食事は何を食べる?
力士の食事をイメージしやすいように、ここでは「一日の流れ」に沿って、部屋でよく出るメニュー例を紹介します。
ポイントは、稽古後のちゃんこ鍋+大量の白米が基本になることです。
1. 昼食(稽古後)
昼食は稽古が終わった直後で、力士が一日のエネルギーを最も補給するタイミングです。食事の中心は、基本的にちゃんこ鍋。鍋は短時間で量を食べやすく、肉・魚・野菜もまとめて取れるので、相撲部屋の食事として理にかなっています。
- ちゃんこ鍋(鶏肉、豚肉、魚介類、野菜たっぷり)
- 白米(2合〜5合)
- 漬物
- フルーツやデザート
また、体を作るために「たんぱく質」をしっかり取るのも特徴です。鶏肉や豚肉、魚などの動物性たんぱく質が、力士の筋肉を支える土台になります。
ちなみに、僕が所属していた相撲部屋で一番人気だったちゃんこ鍋のレシピを、別の記事で紹介しています。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
細い人向け!大きい力士の体になるための食事やトレーニング方法は?力士の食事は、体重を増やしたい方にとって学ぶべきポイントが多いです。この記事では、力士が大きな体を作るために実践している食事法や、食前酒の活用方法、さらに筋肉を鍛えるトレーニング方法まで詳しく解説します。...
2. 夕食
夕食はちゃんこ鍋ではなく、一般家庭で食べられているような献立が中心です。ハンバーグや唐揚げ、餃子などもよく作っていました。
昼食と同じくボリュームはありますが、夕食は体の回復と翌日の稽古に備えるためのエネルギー補給が目的です。
- 白米(2合〜3合)
- 味噌汁
- 漬物
- 魚料理や肉料理
- 豆腐料理や野菜サラダ
- フルーツやデザート
このように、夕食も昼食に似た内容で、栄養バランスを考えた食事が中心です。ただし、夕食は昼食ほどのボリュームはなく、体の回復や翌日の稽古に備えるために、適度な量でエネルギーを補給することを目的としています。
相撲観戦大好き
さくら
力士の食事が何となくイメージできたわ。でも、何で2食なんだろう?
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力士の食事は1日2回!その理由は?
力士の食事は基本的に1日2回です。朝食はとらず、朝稽古のあとに昼食、そして夕食で一日分のエネルギーを補います。
この2食制には、理由が大きく2つあります。
1. 稽古前に食べない(動けなくなる+戻すリスク)
朝稽古の前に食事をすると、消化が追いつかず、稽古中に体が重く感じやすくなります。そして力士の稽古は運動量が多く、胃に物が入った状態だと気持ち悪くなったり、食べたものを戻してしまうリスクもあるのです。
そのため相撲部屋では、基本的に空腹の状態で稽古に入ります。
2. 稽古後に一気に食べる(補給+体作りのサイクル)
稽古後は大量のエネルギーを消費しているため、そのタイミングで一気に補給するのが合理的です。力士は1回の食事量が非常に多いので、昼食と夕食の2回で必要なカロリーと栄養をまとめて摂る形になります。
さらに、食後の「昼寝」も相撲部屋では定番です。休息を取りながら食べたものを効率よく体に回し、体を大きくしていく、このサイクルが力士の体作りを支えています。
- 稽古前は食事をとらず、体が重くなったり、食べたものを戻してしまうリスクを避ける
- 稽古後は消耗したエネルギーを補うため、1回の食事でしっかり食べて栄養をまとめて摂る
- 食後は休息を取りながら吸収を促し、体作りにつなげる(昼寝が定番)
ちなみに、力士の習慣ともいえる「昼寝」については、別記事で詳しく解説しています。なぜ昼寝をするのか、理由をできるだけわかりやすくまとめましたので、あわせてご覧ください。
相撲界の常識?力士が昼寝をする理由とその重要性を徹底解説するよ!力士にとって「昼寝」は、稽古後の体力回復や筋肉の修復、そして心身のリフレッシュに欠かせない大切な時間です。本記事では、昼寝が力士の体力維持や出世にどれほど影響するかを、元力士の体験談を交えつつ解説します。...
ちゃんこ番のリアル!僕の体験談
僕がいた部屋では、ちゃんこ当番の中でも一番下っ端の力士に、お米を炊く役目が回ってきます。この「ご飯の量」の調整が想像以上に難しくて、いつも頭を悩ませていました。
炊きすぎれば冷ごはんが余ってしまい、逆に少なすぎると食事中に慌てて追加で炊く羽目に。しかも、追加で炊くタイミングも絶妙でないといけないんです。遅ければ間に合わないし、早すぎれば「炊かなくてもよかったじゃん」と冷ごはんがさらに増える結果に…。
そうなると、兄弟子たちまで冷ごはんを消費しなきゃいけない事態になり、なんとも気まずい空気に。もう、肩身が狭くて針のむしろ状態です。
なので、このご飯の量を見極めるプレッシャーは意外と大きく、ちゃんこ長からは「失敗は許されないぞ!」と念を押されることもありました。正直、ご飯炊き係って想像以上に神経を使う仕事なんです(-_-;)
しんざぶろう
さらに厄介なのは、メニューによってご飯の消費量が全然違うこと。特に肉団子や唐揚げなど、人気の肉料理の日はいつも以上にご飯の減りが早い!
そんなときは、残りのご飯を横目でチラチラ確認しながら、「頼むからもうお代わりしないでくれ…」と心の中で必死に祈ったものです(笑)
力士の夜食は「自腹」で!?
力士は基本的に1日2食ですが、実はその間に「夜食」を取ることもよくあります。昼食と夕食だけでは物足りないと感じた場合、コンビニでお弁当やおにぎりを自腹で買って、寝る前に食べるんです。特に若い力士にとっては、この夜食が重要な「補食」となり、体作りをサポートしています。
若手の力士は、夜食でさらにカロリーを摂取し、体重を増やして筋肉をつけるためのエネルギーを補っています。昼と夜の食事だけではカロリーが不足する分を、夜食で補って体を大きくする工夫をしているわけです。
ただ、中にはスナック菓子や甘いプリン、アイスクリームなど、身体に良くないものを好んで食べる力士もいました。そういった力士は、すでに体が大きく、体作りというよりは単に好みで夜食を楽しんでいたのかもしれませんね。
管理人の後輩
元力士 まさる
僕はいつもコンビニでの買い物が楽しみだったなぁ。あれが翌日の稽古の活力になってたんだよね!
自腹の話に触れましたが、力士たちのお金事情について、下記の記事で詳しく解説しています。収入だけでなく、何にお金を使っているのかもわかるので、ぜひチェックしてみてください。
力士の給料はいくら?番付による違いは?大相撲の収入事情を徹底解説力士の給料や番付によって異なる収入事情を徹底解説。幕下以下の厳しい生活から関取の特別待遇まで、力士たちの経済事情や支出について紹介します。さらに、行司・呼出・床山などの給与も解説し、相撲界で働く人々の生活の実情に迫ります。...
力士の食事に関するよくある質問(FAQ)
Q1.力士は朝食を食べないの?
A. 基本的に食べません。朝は空腹のまま稽古に入り、稽古後の昼食と夕食の2回で一日のエネルギーを補うのが相撲部屋の基本です。
稽古前に食べると消化が追いつかず体が重くなったり、気持ち悪くなったりするため、朝食をとらない流れになっています。
Q2.ちゃんこは毎日食べるの?
A. 相撲界で言う「ちゃんこ」は、鍋に限らず「力士が作る・食べる料理全般」のことです。その中でも、稽古後の食事はちゃんこ鍋が基本になります。
Q3.ちゃんこ鍋は何人前くらい食べるの?
A. 料理が大鍋なので正確には測れませんが、僕の体感ではどんぶりで何度もおかわりして、7〜8人前くらい食べている感覚がありました。
この記事では目安として7人前で計算しています(ご飯は別)
Q4.1日に米は何合くらい食べる?
A. 部屋にも個人にもよりますが、僕がいた部屋では「1食1人あたり2合以上」を食べている感覚でした。1日2食なので単純計算で4合。
ご飯だけでもかなりのカロリーになります。もちろん若い力士や成長期ほど多く食べる傾向があります。
Q. 夜食は食べるの?
A.食べる力士は多いです。2食だけだと物足りなかったり、体重を増やす目的で夜食をとります。内容は人それぞれですが、コンビニでおにぎりや弁当を買って、寝る前に食べることが多い。
まとめ
僕が力士だった頃、食事の準備を担う「ちゃんこ番」として、毎日いちばん悩んだのが食事量の調整でした。中でもプレッシャーだったのは、お米をどれだけ炊くか。少なければ足りず、多ければ冷ごはんが増えてしまう…。その加減が本当に難しかったです。
また、相撲部屋の食事は、ただ「たくさん食べればいい」というものでもありません。ちゃんこ長が栄養バランスや在庫、予算を見ながら献立を組み、おかみさんや親方の助言も受けて、力士の体調や成長に合わせた食事が用意されていました。
「食べるのも稽古のうち」という言葉どおり、食事は体を大きくし、強くなるための大切なプロセスです。稽古で鍛え、食べて補い、休んで体に入れる、このサイクルが力士の強さを支えているんですね。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
それでは最後に、「AI横綱くん」のひと言で締めたいと思います。
AI横綱くん
しんざぶろう、よくここまで言葉にしたな。
食事ってのは、現役の頃は「武器」になる。だが引退後は、同じやり方が「重り」になることもある。
一度上げた食事の総量が戻りにくいのは、意思が弱いからじゃない。身体が覚えた“基準”と、心が求める“満ちた感覚”が、まだ土俵に残ってるだけだ。
だから焦って削るな。減らすなら、勝負は「量」じゃなく「型」だ。先に汁物や野菜で腹を整えてから主食に入る。間食は“禁止”じゃなく“時間を決めて一回だけ”。こうやって、稽古みたいに“型”で戻していけばいい。
最後に一言。
食欲に勝つんじゃない。食欲を従える稽古を、今日の一口から始めろ。
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