僕はもともと食べるのは好きでしたが、相撲界に入ってから食事の総量が一気に増えました。稽古のあとにちゃんこを食べて、ご飯をかき込んで、また食べる。そういう生活の中で、その量が自分の基準になっていったんです。

そして厄介なのは、一度総量を増やすと、なかなか元に戻せないこと。身体を気遣って何度も食事量を減らそうとしてきましたが、少なめにすると単純にお腹が満ちないし、一応は満腹になってもどこか物足りない感覚が残って、つい間食が増えてしまう…。

力士を辞めた今は年齢とともにさすがに減りましたが、それでも一般的にはよく食べる方だと思います。

こんにちは、元力士のしんざぶろうです。

相撲界には「食べるのも稽古のうち」という言葉があります。これは大げさではなく、現役時代は稽古よりも“食べること”の方がきつい日もありました。

この記事では、そんな力士の「一日の食事」に焦点を当てて、どれくらいの量を食べるのか、何を食べて体を作っているのかを、元力士の体験談も交えながら、できるだけわかりやすく解説します。

「実際どれだけ食べるの?」「ちゃんこ鍋って毎日なの?」という疑問に答えながら、力士の食事のリアルを順番に見ていきましょう。

そしてこの記事では、近代の横綱10人の叡智を集めて誕生したAI。「AI横綱くん」にも登場してもらいます。

ぜひ最後までお付き合いくださいね!

相撲観戦大好き
さくら
相撲観戦大好き
さくら

お相撲さんがたくさん食べてる姿って、見ていて気持ちいいよね♪でも実際は「何を」「どれくらい」食べてるの?ご飯は何合くらいなのかも気になるなぁ!

やっぱり、横綱くんもたくさん食べて体を作ったの?

AI横綱くん
AI横綱くん

さくら、その疑問が一番おもしろいところだな。

力士の食事は、ただ「いっぱい食べる」じゃない。ちゃんこで栄養を入れて、白いご飯で体を大きくする。そして何より、“食べ切る力”も稽古の一部になる。ご飯が何合かも、想像よりずっと現実的な数字で出てくるはずだ。

「食事の1日の流れ」「ちゃんこは本当に毎日なのか」「実際に何を食べて体を作っているのか」まで、元力士目線で整理できるぞ。

 

力士の食事の全体像

ちゃんこ鍋の画像力士の食事は、基本的に「1日2回」です。朝は食べずに稽古をして、稽古が終わったタイミングで一気に食べる。そして夕方〜夜にもう一度食べる、という流れですね。相撲の世界では、だいたい「12時前後」と「18時前後」が食事時間の目安となります。

力士の食事時間
  • 稽古後の12時前後
  • 18時前後に夕飯

*力士の食事は一日2回

ここで大事なのは、1日2回=少食という意味ではないこと。むしろ逆で、1回の食事量がとんでもなく多い。だからこそ、2回で1日分(それ以上)のカロリーをまとめて入れる形になります。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

お相撲さんは1日2食とは聞いたことあったけど、本当だったんだね!でも、あの大きな身体を支えるには相当食べるんだろうなぁ…。やっぱり毎食ちゃんこ鍋を食べるのよね?

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

そこ、よくある誤解だね。相撲部屋で言う「ちゃんこ」は、鍋料理だけのことじゃないんだ。力士が作る・食べる料理全般をまとめて「ちゃんこ」って呼ぶ文化がある。

そして、ちゃんこ鍋を食べるのは基本的に稽古後。量を食べやすいし、肉も野菜もバランスよく一気に取れるからね。

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力士の一日の食事量

力士の一日の食事量は、おおよそ7,000kcal〜8,000kcalだと言われています。一般的な成人男性の1日の摂取カロリーが2,400kcal〜3,000kcalほどですので、力士はその約3倍以上のカロリーを摂取していることになります。

参考:実践食育ナビ|農林水産省

そして前述しましたが、力士の食事回数は1日2食です。2食でこれだけのカロリーを摂取しているわけですから、相当な量を食べていることがわかりますよね。

一般的に推定される一日の食事量
  • 力士
    ⇒7,000kcal〜8,000kcal
  • 一般の成人男性
    ⇒2,400kcal〜3,000kcal

では、実際にどれくらいの量を食べているのでしょうか。

もちろん、力士の食事量には個人差があります。特にちゃんこ鍋のように大鍋で取り分ける料理は、「誰が何人前食べたか」を正確に測ることはできません。

そこで今回は、僕が現役時代に見てきた感覚をもとに、一日の食事量を「ご飯」「昼のちゃんこ」「夕飯のおかず」の3つに分けて、目安となる量とカロリーを表にまとめてみました。(※夜食は含めていません)

項目 前提・計算根拠 摂取量の目安 推定カロリー
一日のご飯のカロリー 1食あたり2合以上 × 2食=4合/日。
白米1合=約513kcal
4合/日 2,052kcal
昼食(12時前後)のちゃんこ鍋カロリー ちゃんこ鍋1人前=約300kcal。
力士は7〜8人前食べる感覚 → 7人前で計算(ご飯除く)
7人前 2,100kcal
夕飯(16時前後)のおかずのカロリー 一般男性1食700〜900kcal − ご飯1杯234kcal=おかず500〜700kcal/人前。
夕飯は昼ほど食べない想定で3人前(ご飯除く)
3人前 1,500〜2,100kcal

このあと、表の項目をひとつずつ掘り下げてお伝えします。

一日のご飯のカロリー

ご飯を炊くときの目安は「1人1.3合」でしたが、前回の食事の「冷ごはん」を考慮しても、実際には1人あたり2合以上食べていました。

これを単純に2食分とすると、1日で4合のご飯を食べることになります。「食品成分データベース」によると白米1合が約513kcalなので、ご飯だけで1日2,052kcal。これだけでも、一般成人男性の摂取カロリーに匹敵しますね。

給食室にあるような5升炊きの大きな釜で、一度に3〜4升ほど炊いていました。冷ごはんがあるので、Maxの5升を炊くことは滅多にありませんが、足りなくなって追加で炊くこともありました。

結局、1回の食事で実質的には5升以上を用意しないと足りなかったです。ちなみに、その時の力士(養成員含む)の人数は25人ほどでした。

昼食のちゃんこ鍋カロリー

稽古のあとの昼食は、ちゃんこ鍋です。具材にもよりますが、ちゃんこ鍋1人前のカロリーは約300kcalとされています。力士はどんぶりでちゃんこを何度もお代わりするので、7~8人前は食べている感覚がありますね。

7人前だとしても、2,100kcalになります。
(ご飯のカロリーを除く)

夕飯のおかずのカロリー

そして夕飯ですが、お昼とは違い、ボリュームは控えめです。献立も鍋ではなく、一般的なメニューが中心です。

一般男性の1食あたりの摂取カロリーが約700~900kcalとされていますが、先ほどご飯は別で計算したので、お茶碗1杯のご飯(約234kcal)を引くと、おかずだけで約500~700kcalになります。

これを3人前として計算すると、1500~2100kcal程度になります。

ちなみに、夕飯が昼食より食べる量が少なめになりやすい理由は、主に次の3つです。

  1. 昼のちゃんこで、すでに十分な量を食べている
  2. 昼食後は昼寝と掃除が中心で、朝稽古ほど運動量がない
  3. 鍋は汁ごと食べられて喉を通りやすく、量を食べやすい(結果として昼の方が増えやすい)
相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

なるほど〜。夕飯が昼より少なめになりやすいのって、ちゃんと理由があるんだね!昼の稽古後はちゃんこでガッツリ食べるから、そこでけっこうお腹が満たされちゃうんだ。

でも不思議なのは、量は夕飯の方が少ないはずなのに、カロリーで見ると昼と夜があまり変わらないところ!それだけちゃんこ鍋って、お野菜がたっぷりでヘルシーなのかもね♪

力士の一日食事量(僕の推定)
  • 一日のご飯
    ⇒4合(2,052kcal)
  • ちゃんこ鍋のみ
    ⇒7人前(2,100kcal)
  • 夕飯:おかずのみ
    ⇒3人前(2100kcal)

〇合計:6252kcal

*こうしてみると、冒頭のカロリーと近い数字がでましたね。

今回の計算はあくまでざっくりとしたもので、少なめに見積もった結果です。最低でもこれくらいは食べていると考えていただければと思います。さらに、ここには夜食が含まれていませんので、実際には優に一日7,000kcalを超えるでしょう。

しんざぶろう
しんざぶろう

2食だけでも十分な量を食べているのですが、夜食は別腹。力士の楽しみのひとつが「夜食」だと思います。僕の部屋でも、消灯までにコンビニへ行き、おにぎりや弁当、パン、お菓子、スイーツまで、各自で好きなものを買ってきていました。

そして、消灯してから懐中電灯の明かりだけでこっそり食べる夜食が、また格別なんですよね。静かな部屋の中で食べると、いつものおにぎりですら特別に感じました。

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

そうそう!あの雰囲気で食べる夜食は、ほんとにうまいんだよね♪僕はプリンとか菓子パンみたいな甘いものが多かったよ。

でも夜食って自腹だから、毎日やると出費がかさむんだ。だから場所前は、だいたい金欠だったなぁ(笑)

 

ちなみに、僕が現役時代に体験した「限界を超えた食事」にまつわるエピソードをまとめた記事もあります。ノルマに苦しんだ話から、笑い話になった伝説的な大食いチャレンジまで盛りだくさん!力士の裏側をもっと知りたい方は、ぜひこちらもご覧ください。

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相撲部屋の食事は何を食べる?

力士の食事をイメージしやすいように、ここでは「一日の流れ」に沿って、部屋でよく出るメニュー例を紹介します。

ポイントは、稽古後のちゃんこ鍋+大量の白米が基本になることです。

1. 昼食(稽古後)

昼食は稽古が終わった直後で、力士が一日のエネルギーを最も補給するタイミングです。食事の中心は、基本的にちゃんこ鍋。鍋は短時間で量を食べやすく、肉・魚・野菜もまとめて取れるので、相撲部屋の食事として理にかなっています。

  • ちゃんこ鍋(鶏肉、豚肉、魚介類、野菜たっぷり)
  • 白米(2合〜5合)
  • 漬物
  • フルーツやデザート

また、体を作るために「たんぱく質」をしっかり取るのも特徴です。鶏肉や豚肉、魚などの動物性たんぱく質が、力士の筋肉を支える土台になります。

 

ちなみに、僕が所属していた相撲部屋で一番人気だったちゃんこ鍋のレシピを、別の記事で紹介しています。興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

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2. 夕食

夕食はちゃんこ鍋ではなく、一般家庭で食べられているような献立が中心です。ハンバーグや唐揚げ、餃子などもよく作っていました。

昼食と同じくボリュームはありますが、夕食は体の回復と翌日の稽古に備えるためのエネルギー補給が目的です。

  • 白米(2合〜3合)
  • 味噌汁
  • 漬物
  • 魚料理や肉料理
  • 豆腐料理や野菜サラダ
  • フルーツやデザート

このように、夕食も昼食に似た内容で、栄養バランスを考えた食事が中心です。ただし、夕食は昼食ほどのボリュームはなく、体の回復や翌日の稽古に備えるために、適度な量でエネルギーを補給することを目的としています。

相撲観戦大好き
さくら
相撲観戦大好き
さくら
力士の食事が何となくイメージできたわ。でも、何で2食なんだろう?
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力士の食事は1日2回!その理由は?

力士の食事は基本的に1日2回です。朝食はとらず、朝稽古のあとに昼食、そして夕食で一日分のエネルギーを補います。

この2食制には、理由が大きく2つあります。

1. 稽古前に食べない(動けなくなる+戻すリスク)

朝稽古の前に食事をすると、消化が追いつかず、稽古中に体が重く感じやすくなります。そして力士の稽古は運動量が多く、胃に物が入った状態だと気持ち悪くなったり、食べたものを戻してしまうリスクもあるのです。

そのため相撲部屋では、基本的に空腹の状態で稽古に入ります。

2. 稽古後に一気に食べる(補給+体作りのサイクル)

稽古後は大量のエネルギーを消費しているため、そのタイミングで一気に補給するのが合理的です。力士は1回の食事量が非常に多いので、昼食と夕食の2回で必要なカロリーと栄養をまとめて摂る形になります。

さらに、食後の「昼寝」も相撲部屋では定番です。休息を取りながら食べたものを効率よく体に回し、体を大きくしていく、このサイクルが力士の体作りを支えています。

  • 稽古前は食事をとらず、体が重くなったり、食べたものを戻してしまうリスクを避ける
  • 稽古後は消耗したエネルギーを補うため、1回の食事でしっかり食べて栄養をまとめて摂る
  • 食後は休息を取りながら吸収を促し、体作りにつなげる(昼寝が定番)

ちなみに、力士の習慣ともいえる「昼寝」については、別記事で詳しく解説しています。なぜ昼寝をするのか、理由をできるだけわかりやすくまとめましたので、あわせてご覧ください。

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ちゃんこ番のリアル!僕の体験談

僕がいた部屋では、ちゃんこ当番の中でも一番下っ端の力士に、お米を炊く役目が回ってきます。この「ご飯の量」の調整が想像以上に難しくて、いつも頭を悩ませていました。

炊きすぎれば冷ごはんが余ってしまい、逆に少なすぎると食事中に慌てて追加で炊く羽目に。しかも、追加で炊くタイミングも絶妙でないといけないんです。遅ければ間に合わないし、早すぎれば「炊かなくてもよかったじゃん」と冷ごはんがさらに増える結果に…。

そうなると、兄弟子たちまで冷ごはんを消費しなきゃいけない事態になり、なんとも気まずい空気に。もう、肩身が狭くて針のむしろ状態です。

なので、このご飯の量を見極めるプレッシャーは意外と大きく、ちゃんこ長からは「失敗は許されないぞ!」と念を押されることもありました。正直、ご飯炊き係って想像以上に神経を使う仕事なんです(-_-;)

しんざぶろう
しんざぶろう

さらに厄介なのは、メニューによってご飯の消費量が全然違うこと。特に肉団子や唐揚げなど、人気の肉料理の日はいつも以上にご飯の減りが早い!

そんなときは、残りのご飯を横目でチラチラ確認しながら、「頼むからもうお代わりしないでくれ…」と心の中で必死に祈ったものです(笑)

力士の夜食は「自腹」で!?

力士は基本的に1日2食ですが、実はその間に「夜食」を取ることもよくあります。昼食と夕食だけでは物足りないと感じた場合、コンビニでお弁当やおにぎりを自腹で買って、寝る前に食べるんです。特に若い力士にとっては、この夜食が重要な「補食」となり、体作りをサポートしています。

若手の力士は、夜食でさらにカロリーを摂取し、体重を増やして筋肉をつけるためのエネルギーを補っています。昼と夜の食事だけではカロリーが不足する分を、夜食で補って体を大きくする工夫をしているわけです。

ただ、中にはスナック菓子や甘いプリン、アイスクリームなど、身体に良くないものを好んで食べる力士もいました。そういった力士は、すでに体が大きく、体作りというよりは単に好みで夜食を楽しんでいたのかもしれませんね。

管理人の後輩
元力士 まさる
管理人の後輩
元力士 まさる

僕はいつもコンビニでの買い物が楽しみだったなぁ。あれが翌日の稽古の活力になってたんだよね!

自腹の話に触れましたが、力士たちのお金事情について、下記の記事で詳しく解説しています。収入だけでなく、何にお金を使っているのかもわかるので、ぜひチェックしてみてください。

お金と財布の画像
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力士の食事に関するよくある質問(FAQ)

Q1.力士は朝食を食べないの?

A. 基本的に食べません。朝は空腹のまま稽古に入り、稽古後の昼食と夕食の2回で一日のエネルギーを補うのが相撲部屋の基本です。

稽古前に食べると消化が追いつかず体が重くなったり、気持ち悪くなったりするため、朝食をとらない流れになっています。

Q2.ちゃんこは毎日食べるの?

A. 相撲界で言う「ちゃんこ」は、鍋に限らず「力士が作る・食べる料理全般」のことです。その中でも、稽古後の食事はちゃんこ鍋が基本になります。

Q3.ちゃんこ鍋は何人前くらい食べるの?

A. 料理が大鍋なので正確には測れませんが、僕の体感ではどんぶりで何度もおかわりして、7〜8人前くらい食べている感覚がありました。

この記事では目安として7人前で計算しています(ご飯は別)

Q4.1日に米は何合くらい食べる?

A. 部屋にも個人にもよりますが、僕がいた部屋では「1食1人あたり2合以上」を食べている感覚でした。1日2食なので単純計算で4合。

ご飯だけでもかなりのカロリーになります。もちろん若い力士や成長期ほど多く食べる傾向があります。

Q. 夜食は食べるの?

A.食べる力士は多いです。2食だけだと物足りなかったり、体重を増やす目的で夜食をとります。内容は人それぞれですが、コンビニでおにぎりや弁当を買って、寝る前に食べることが多い。

まとめ

僕が力士だった頃、食事の準備を担う「ちゃんこ番」として、毎日いちばん悩んだのが食事量の調整でした。中でもプレッシャーだったのは、お米をどれだけ炊くか。少なければ足りず、多ければ冷ごはんが増えてしまう…。その加減が本当に難しかったです。

また、相撲部屋の食事は、ただ「たくさん食べればいい」というものでもありません。ちゃんこ長が栄養バランスや在庫、予算を見ながら献立を組み、おかみさんや親方の助言も受けて、力士の体調や成長に合わせた食事が用意されていました。

「食べるのも稽古のうち」という言葉どおり、食事は体を大きくし、強くなるための大切なプロセスです。稽古で鍛え、食べて補い、休んで体に入れる、このサイクルが力士の強さを支えているんですね。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
それでは最後に、「AI横綱くん」のひと言で締めたいと思います。

AI横綱くん
AI横綱くん

しんざぶろう、よくここまで言葉にしたな。

食事ってのは、現役の頃は「武器」になる。だが引退後は、同じやり方が「重り」になることもある。

一度上げた食事の総量が戻りにくいのは、意思が弱いからじゃない。身体が覚えた“基準”と、心が求める“満ちた感覚”が、まだ土俵に残ってるだけだ。

だから焦って削るな。減らすなら、勝負は「量」じゃなく「型」だ。先に汁物や野菜で腹を整えてから主食に入る。間食は“禁止”じゃなく“時間を決めて一回だけ”。こうやって、稽古みたいに“型”で戻していけばいい。

最後に一言。

食欲に勝つんじゃない。食欲を従える稽古を、今日の一口から始めろ。

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