僕が新弟子検査を受けたのは、約25年前。その時も、やはり注目を集める力士はいました。でも、まったく注目されていなかった僕には、そんなスター候補たちとの接点はほとんどありません。同じ同期なのに、まるで別の世界にいるような感覚です。
教習所でも、彼らは別の土俵で稽古し、自然と実力が近い者同士でグループができていく。学校で学力別にグループができるのと、ちょっと似ていますね(-_-;)
元力士のしんざぶろうです。こんにちは!
相撲界の未来を担う新たな力士たちは、年に6回行われる「新弟子検査」を経て土俵への第一歩を踏み出します。
近年では、体格基準の緩和や運動能力検査の導入により、より多様な人材が相撲界に挑戦できるようになりました。そんな環境の中で力士としての道を歩み始めた彼らは、これからの角界を盛り上げる期待の新星たちです。
本記事では、2025年の新弟子検査の合格者を場所ごとに紹介し、特に注目すべき力士やデビュー戦の様子もピックアップ。未来の横綱・大関候補となるかもしれない若手力士たちの軌跡を、ファン目線でわかりやすくお届けします。
ぜひ最後までお付き合いくださいね。
2025年はどんな力士が誕生するのかしら♪ 最初から注目されている力士も気になるけど、相撲未経験の新弟子もいるから、じっくり成長を見守るのも楽しみよね!
- 新弟子検査の合格者一覧
- 特に注目される合格者の経歴や今後の展望
- 新弟子検査の目的と合格後の流れ
- しんざぶろうの見習い期間の体験談
- 新弟子検査が行われる時期とそのスケジュール例
合格者一覧

ここでは、年6回行われる新弟子検査の合格者を、各場所ごとに表形式で紹介します。力士としての第一歩を踏み出した新弟子たちの出身地や所属部屋、特記事項なども記載していますので、ぜひご覧ください。
今後の角界を背負う未来の横綱や大関候補が、この中から誕生するかもしれません!
初場所(1月場所)合格者一覧
1月場所では、6名の新弟子が新弟子検査に合格しました。
中でも注目を集めたのは、三段目最下位格付出でデビューを果たした碇潟 忠剛(いかりがた ちゅうごう/17歳)。元幕内・大碇の甲山親方を父に持ち、兄は現役十両の若碇という相撲一家の出身です。力強い相撲と将来性に、すでに大きな期待が寄せられています。
※碇潟の経歴や今後の展望については、後ほど詳しくご紹介します。
名前(年齢) | 所属部屋 | 出身地 | 備考 |
---|---|---|---|
河隅 脩泰 | 高砂 | 東京都 | |
砂坂 有哉 | 高砂 | 福岡県 | |
青木 康文 | 伊勢ヶ濱 | 神奈川県 | |
齋藤 忠剛(17) | 伊勢ヶ濱 | 京都府 | 三段目最下位格付出 四股名:碇潟(いかりがた) |
中村 龍之佑 | 安治川 | 三重県 | |
内海 佳旭 | 武蔵川 | 愛知県 |
大阪場所(3月場所)合格者一覧
3月1日に新弟子検査が予定されています。結果が発表され次第、こちらに掲載いたします。大阪場所は特に新弟子志願者が多いことで知られており、毎年将来有望な力士が誕生する注目の機会です。今年もどんな力士が登場するのか、今から楽しみですね!
今後も、各場所ごとの新弟子検査の合格者情報を随時更新していきます。未来の横綱や大関を目指す若い力士たちの挑戦を、ぜひ一緒に応援していきましょう!
*春場所以降の合格者情報も、こちらで順次掲載予定です。ぜひお楽しみに!
なお、2025年大阪場所のチケット情報や見どころについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!

注目の合格者
新弟子検査を経て力士としての第一歩を踏み出した中には、将来の横綱や大関候補となる逸材が数多くいます。ここでは、2025年の各場所ごとに特に注目を集めた合格者をピックアップし、その経歴や実力、そして今後の展望を紹介していきます。
今後も、場所ごとの注目力士を随時追記し、彼らの成長と活躍を追いかけていく予定です。未来のスター力士が誕生する瞬間を、ぜひ一緒に見届けましょう!
初場所の注目力士
碇潟 忠剛(いかりがた ちゅうごう)
京都府京都市西京区出身の碇潟忠剛は、相撲一家に生まれ育った力士。父は元幕内・大碇の甲山親方、兄は現役十両の若碇と、相撲の伝統を受け継ぐ家系に生まれました。
本名:齋藤 忠剛
生年月日:平成19年2月24日(17歳/2025年誕生日前)
身長:174cm
体重:124kg
出身地:京都府京都市西京区
所属部屋:伊勢ノ海
番付:三段目最下位付け出し
彼は相撲の名門校・埼玉栄高校で実力を磨き、2024年の国民スポーツ大会・少年の部で4位入賞という輝かしい成績を残しています。この活躍が評価され、2023年の制度改定後、高校生として初めて三段目最下位格付け出しの資格を獲得し、特別な舞台でデビューを果たしました。
四股名の「碇潟(いかりがた)」は、京都相撲の強豪力士にちなんで名付けられ、父と兄と同じ「碇」の字が含まれています。碇潟本人も「良い四股名をいただいた。父と兄の番付を超えたい」と力強く意気込みを語っており、その熱意と実力には大きな期待が寄せられています。
なお、新弟子検査の様子については、日刊スポーツで報じられています。以下にその内容を掲載しますので、参考にしてください。
大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査が6日、東京・両国国技館で行われ、甲山親方(元幕内大碇)の次男で、三段目最下位格付け出し資格を持つ斎藤忠剛(17=伊勢ノ海)ら受検者6人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。
引用元:日刊スポーツ
初土俵の様子
初場所では、その実力を早速発揮。特に注目されたのは、無敗で迎えた勝ち越しがかかる一番、西三段目77枚目の大翔樹との取組でした。この対決では、相手の動きを冷静に見極め、最後は力強い寄り切りで白星を手にしています。
こうしてデビュー戦から無敗の4勝目を挙げ、堂々の勝ち越しを決めました。その後も白星を積み重ねましたが、6戦目で初黒星を喫し、最終的には6勝1敗という立派な成績で初場所を終えました。
初土俵としては文句なしの結果と言えるでしょう。今後の成長とさらなる飛躍に、ますます期待が高まっています。
大阪場所の注目力士
大阪場所(3月場所)では、2025年3月1日に新弟子検査が予定されています。検査結果が発表され次第、注目の合格者をこちらに追記していきます。
大阪場所は、毎年新弟子志願者が多く、将来有望な力士が誕生しやすい場としても知られています。今年もどんな新星が現れるのか、今から楽しみですね!
今後の更新について
今後も、各場所ごとの新弟子検査の注目合格者を随時更新し、力士たちの成長を追いかけていきます。春場所以降の注目力士も順次掲載予定です。
これからの角界を担っていく次世代の力士たちの挑戦を、温かく見守り、応援していきましょう!
新弟子検査とは?
新弟子検査は、大相撲の力士になるために必ず受けなければならない試験です。日本相撲協会が実施し、体格測定や健康診断を受けて基準をクリアすると、正式な力士として登録されます。検査では、身長や体重だけでなく、内臓の健康状態なども細かく確認され、体力だけでなく健康面も重視されます。
合格後は日本相撲協会に登録され、前相撲に出場する資格を得て、本格的な力士生活が始まります。一方、合格前の志願者は「見習」や「研修生」として稽古や雑用をこなしながら基礎を学びます。
僕がいた部屋では、新弟子検査に合格するまでは「お客さん」扱いでした。まわしを締めることもなく、雑用をすることもありません。ただ、稽古を見学して、ごはんを食べて、寝るだけの毎日です。
一見、楽に感じるかもしれませんが、実はこれが意外と気を遣うんです。部屋の人たちは親切にしてくれるけれど、ずっと「外の人」として扱われているような居心地の悪さがありました。
でも、新弟子検査に合格した途端、立場は一変。一番下っ端として雑用を任され、稽古も本格的に参加するようになります。普通なら「大変だ」と思うかもしれませんが、僕はこの環境の方がずっと気が楽でした。
ようやく「部屋の一員」として認められた気がして、肩の力が抜けたんです。気を遣うより、厳しくても仲間として扱われる方が、僕には合っていたのかもしれません。
また、2023年からは、体格基準に満たない志願者にも門戸を広げるため、「新弟子運動能力検査」が導入されました。
これにより、俊敏さや柔軟性、持久力など、相撲に欠かせない基礎的な身体能力が評価され、従来の身長や体重だけでは見極められなかった潜在的な才能を持つ人材にも力士への道が開かれています。
さらに、この新たな制度は相撲界に新しい風を吹き込み、次世代のスター力士の誕生につながる可能性を秘めていると言えるでしょう。
新弟子検査についてさらに深く知りたい方は、こちらのリンクをご覧ください。受験資格や合格基準、検査の流れなど、力士になるための第一歩に必要な情報を詳しく解説しています。

新弟子検査はいつ行われる?
新弟子検査は、年に6回行われる本場所の直前に実施されます。日程は場所ごとに異なり、相撲協会のスケジュールに応じて決定されるため、固定された日取りはありません。
通常、本場所の1週間前から10日前に行われますが、会場の準備状況などにより前後することもあります。
例えば、2025年初場所では、1月6日(月)に新弟子検査が行われ、本場所初日である1月12日(日)の6日前に実施されました。一方、2024年九州場所では、11月1日(金)に検査が実施され、本場所初日(11月10日)の9日前となっており、場所ごとに日程に差があることが分かります。
次回の大阪場所では、2025年3月1日(土)に新弟子検査が予定されています。本場所初日である3月9日(日)の8日前にあたります。地方場所では、移動や会場準備の都合などから、検査日が比較的早めに設定されることが多いのも特徴です。
- 年間6回、本場所の直前に実施
- 固定日程はなし、場所ごとに異なる
- 検査日は本場所の1週間前〜10日前が目安
- 地方場所では検査日が早めに設定される傾向にある
- 2025年初場所:1月6日(月)に実施
⇒ 本場所初日(1月12日)の6日前 - 2024年九州場所:11月1日(金)に実施
⇒本場所初日(11月10日)の9日前 - 2025年大阪場所(予定):3月1日(土)
⇒ 本場所初日(3月9日)の8日前
また、年間6回開催される本場所の特徴や開催地について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。

まとめ
2025年の新弟子検査に関する最新情報をお届けしました。
近年では、体格基準の緩和や運動能力検査の導入により、相撲界への門戸はこれまで以上に広がり、多くの志願者が力士としての第一歩を踏み出しています。伝統を重んじながらも、時代の流れに合わせて進化を続ける相撲界には、未来の横綱や大関となる逸材が確実に育っています。
今後も、各場所ごとの新弟子検査の合格者や注目力士の情報を随時更新し、力士たちの成長と挑戦を追いかけていきます。未来のスター力士が誕生する瞬間を、一緒に見届けていきましょう!
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。