相撲雑学

大相撲秋場所2025!日程・チケット・番付・見どころを大特集【九月場所・両国国技館】

僕が所属していた部屋では、毎年8月になると師匠の出身地で「夏合宿」が行われていました。巡業に同行しない幕下以下の力士が参加し、普段の稽古とは違って、四股やすり足といった基礎と筋力トレーニングが主体となります。

稽古時間も長く、体力的にはかなりきついのですが、部屋での稽古とはまた違った雰囲気があり、不思議と楽しい思い出として残っています。

こんにちは!元力士のしんざぶろうです。

いよいよ2025年の大相撲秋場所【九月場所】が迫ってきました。両国国技館で行われるこの秋場所は、夏の暑さが和らぎ、力士たちの稽古の成果が色濃く反映される場所としても知られています。

特に夏は、合宿で鍛える幕下以下の力士もいれば、巡業で鍛えられる関取たちもいて、その成果が一気に花開くのがこの九月場所。勢いや調子が大きく変わるタイミングでもあり、思わぬ大活躍や番付争いのドラマが生まれるのもこの場所の魅力です。

この記事では、2025年秋場所の日程やチケット情報、行事や注目力士、観戦の見どころまでをまとめました。初めて観戦する方も、毎場所通っているファンの方も、秋場所をより楽しめる内容になっていますので、ぜひ参考にしてくださいね!

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

夏の稽古って聞いただけで暑くて大変そう…!でも、その成果が九月場所で一気に花開くと思うと、観る側もワクワクしちゃうな♪ どんな取組が見られるのか、今から楽しみ!

この記事を読んでわかること
  • 2025年大相撲秋場所の日程と開催概要
  • 本場所1日の流れと進行スケジュール
  • チケットの購入方法や先行抽選について
  • 秋場所前に行われるイベント
  • 秋場所ならではの見どころ

ちなみに、秋場所以外の本場所の開催地や特徴について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。年間6場所の違いや、それぞれの魅力をできるだけわかりやすく解説しています。

本場所の満員御礼の画像
大相撲の6場所とは?歴史・開催地一覧・力士の偉業まで徹底解説!大相撲の6場所制は、力士の技量を評価する重要な公式戦であり、全国各地で相撲文化を楽しむ場でもあります。本記事では、元力士の視点から6場所制の仕組みやその歴史、名誉ある記録の達成者、さらに力士やファンに与える影響について詳しく解説します。...
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2025年大相撲秋場所の日程【九月場所】

秋場所の両国国技館のイラスト

まず、2025年の大相撲秋場所【九月場所】の日程をご紹介します。

2025年の秋場所は、9月14日(日)~9月28日(日)までの2週間にわたって【両国国技館】にて開催されます。

2025年9月秋場所のカレンダー本場所は15日間にわたり熱戦が続きます。特に初日と千秋楽は多くの観客で賑わい、会場全体が特別な熱気に包まれます。取組は朝8時35分頃に序ノ口から始まり、午後になると幕内力士たちによる迫力ある勝負が展開されます。

会場観戦の魅力は、テレビでは味わえない臨場感。土俵上の張り詰めた空気や、ぶつかり合う音、力士の息遣いまで肌で感じられるのは現地ならではです。

幕内の取組だけでなく、幕下以下の力士たちの戦いも見応え十分。スピード感ある攻防や荒々しい勝負は将来のスター候補を見つける楽しみにもつながります。

それでは、本場所の1日がどのように進行していくのかをご紹介します。

本場所一日の流れ

・8:00頃~寄せ太鼓、開場
・8:25頃~前相撲(2日目より)
・8:35頃~序の口取組
・10:00頃~序二段取組
・11:00頃~三段目取組
・12:00頃~十両力士の支度部屋入り
・12:50頃~新序出世披露(中日:8日目に行う)
・13:00頃~幕下取組
・14:00頃~幕内力士の支度部屋入り
・14:15頃~十両土俵入り(初日は14:05頃)
・14:35頃~十両取組
・15:40頃~幕内土俵入り
・15:55頃~横綱土俵入り
・16:10頃~幕内取組
・17:50頃~結びの一番
・17:55頃~弓取式
・18:00頃~打ち出し(はね太鼓)

*本場所の最終日である千秋楽は、表彰式などがあるため30分ほど早く進行するので注意してください。

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秋場所【九月場所】が始まるまで

秋場所の開幕を前に、力士たちは日々の稽古に全力を注ぎつつ、番付発表や土俵祭といった重要な行事に臨みます。これらは単なるスケジュール上の催しではなく、心身を整え、土俵に立つ覚悟を新たにする大切な節目です。

こうした節目を一つひとつ重ねながら、力士たちは気持ちを引き締め、本場所に向けた準備を着実に整えていきます。

それでは、本場所前に行われるこれらの重要行事を、順を追ってご紹介しましょう。

番付発表

2025年秋場所の番付発表は、以下の日程で行われる予定です。

  • 2025年9月1日(月)に番付発表!

番付発表は、力士にとって昇進や降格が正式に決まり、次の本場所でどの地位に立つのかが明らかになる特別な日。緊張と期待が入り混じる瞬間です。もちろん、ファンにとっても「推し力士」の番付を確認できる、待ちに待ったワクワクの時間です。

以下が2025年秋場所の新番付です。

番付名 西
横綱 大の里(25)
石川県
二所ノ関
豊昇龍(26)
モンゴル
立浪
大関 琴櫻(27)
千葉県
佐渡ヶ嶽
関脇 若隆景(30)
福島県
荒汐
霧島(29)
モンゴル
音羽山
小結 高安(35)
茨城県
田子ノ浦
【☆新小結】
安青錦(21)
ウクライナ
安治川
前頭筆頭 玉鷲(40)
モンゴル
片男波
阿炎(31)
埼玉県
錣山
前頭二枚目 伯桜鵬(22)
鳥取県
伊勢ヶ濱
王鵬(25)
東京都
大嶽
前頭三枚目 熱海富士(23)
静岡県
伊勢ヶ濱
豪ノ山(27)
大阪府
武隈
前頭四枚目 平戸海(25)
長崎県
境川
若元春(31)
福島県
荒汐
前頭五枚目 琴勝峰(26)
千葉県
佐渡ヶ嶽
一山本(31)
北海道
放駒
前頭六枚目 阿武剋(25)
モンゴル
阿武松
草野(24)
熊本県
伊勢ケ濱
前頭七枚目 隆の勝(30)
千葉県
常盤山
欧勝馬(28)
モンゴル
鳴戸
前頭八枚目 宇良(33)
大阪府
木瀬
金峰山(28)
カザフスタン
木瀬
前頭九枚目 翠富士(29)
静岡県
伊勢ヶ濱
藤ノ川(20)
京都府
伊勢ノ海
前頭十枚目 大栄翔(31)
埼玉県
追手風
美ノ海(32)
沖縄県
木瀬
前頭十一枚目 正代(33)
熊本県
時津風
狼雅(26)
ロシア
二子山
前頭十二枚目 尊富士(26)
青森県
伊勢ヶ濱
御嶽海(32)
長野県
出羽海
前頭十三枚目 明生(30)
鹿児島県
立浪
時疾風(29)
宮城県
時津風
前頭十四枚目 佐田の海(38)
熊本県
境川
朝紅龍(26)
大阪府
高砂
前頭十五枚目 翔猿(33)
東京都
追手風
【再入幕】
湘南乃海(27)
神奈川県
高田川
前頭十六枚目 【再入幕】
友風(30)
神奈川県
中村
【再入幕】
錦木(35)
岩手県
伊勢ノ海
前頭十七枚目 【再入幕】
竜電(34)
山梨県
高田川
【再入幕】
日翔志(28)
東京都
追手風
前頭十八枚目 獅司(28)
ウクライナ

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

僕も番付発表の時は、大体予想は立てているけど、やっぱり大勝ちしている時は「もしかして…」って期待しちゃうんだよね!でも逆に、番付を見てがっかりすることもあるけど…。

 

なお、番付の仕組みや各地位については、ピラミッド図を使ってできるだけわかりやすく解説した記事があります。番付にまつわる雑学も紹介していますので、ぜひご覧ください。

ピラミッドのアイキャッチ画像
相撲の番付を超簡単解説!ピラミッドで階級イメージが一発でわかる相撲の番付と階級の仕組みをピラミッド図で徹底解説!幕内や三役といった階級の違いや、勝ち越し・負け越しによる番付の変動もわかりやすく紹介します。これを読めば、力士の地位や番付の奥深さが理解でき、次の相撲観戦がもっと楽しくなりますよ。...

土俵祭

土俵祭は本場所が始まる前日に開催されます。そして、2025年の秋場所は以下の日程で行われる予定です。

  • 2025年の秋場所【九月場所】の土俵祭りは、9月13日(土)に行われます。

土俵に神様をお迎えし、15日間の安全と盛況を祈願するこの儀式は、立行司が祭主を務め、厳粛な雰囲気の中で進められます。式には、日本相撲協会理事長をはじめ、審判委員の親方、全行司、三役以上の力士が参列。所要時間はおよそ30分です。

近年ではファンクラブ会員向けに公開されることもあり、相撲ファンにとっては滅多にない貴重な体験となっています。

以下は、日本相撲協会公式YouTubeで公開されている、2025年夏場所【五月場所】の土俵祭の様子です。ぜひご覧ください。

「出世力士手打ち式」と「神送りの儀」

千秋楽後には「出世力士手打ち式」と「神送りの儀」が行われます。
土俵祭が土俵に神を迎える儀式であるのに対し、神送りの儀はその神を送り出し、土俵を本来の姿に戻すための締めくくりです。

まず、新序出世披露を受けた力士たちが土俵に上がり、御神酒を捧げて観客と三本締めを行う「出世力士手打ち式」が行われ、その後、神送りの儀へと続きます。儀式の最後には、最も格下の行司が胴上げされるのが恒例で、場所の終わりを告げる象徴的な場面となっています。

 

新弟子検査や儀式の詳細は以下の記事で紹介しています。ぜひご覧になってみてください。

新弟子検査のイラスト
新弟子検査を大特集!身長・体重・年齢制限から人数や時期までご紹介新弟子検査は、大相撲の力士としての第一関門です。体格審査や健康診断をクリアすることで正式に力士として認められます。元力士が自身の経験を交えながら、新弟子検査の詳細や合格後の流れ、特例措置、前相撲の仕組みまで詳しく解説します。...
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チケット情報

2025年秋場所の【一般発売】は8月9日(土)から開始される予定です。

8月13日現在、先行販売・一般販売の全チケットは完売しました。残っているのは車いす席のみです。

*詳細は、下記「車いす席について」をご覧ください。

その前に行われる先行抽選は、以下のスケジュールで実施されます。

【先行抽選スケジュール】

  • 第一次先行抽選(大相撲ファンクラブ)
    ⇒7月18日(金)~7月21日(月)
  • 第二次先行抽選(大相撲ファンクラブ)
    ⇒7月24日(木)~7月27日(日)
  • 第三次先行抽選(チケット大相撲)
    ⇒7月30日(水)~8月3日(日)
  • 第四次先行抽選(チケットぴあ)
    ⇒8月5日(火)~8月6日(水)

なお、販売開始時間や申込み方法、抽選の詳細については、このあとご紹介しますが、最新情報は公式サイトでもこまめにチェックしておくのがおすすめです。

また、新しい情報が発表され次第、こちらの記事でも随時更新してお知らせしていきます

チケットの購入方法

大相撲秋場所のチケットは、公式サイトやチケット販売サイト、さらにはコンビニエンスストアでも購入することができます。大きく分けると以下の4つになります。

4つの購入方法
  1. ネット
  2. 電話
  3. コンビニ(セブンイレブン)
  4. 当日窓口(販売は未定)

しかし、この4つの購入方法には、購入できる時期が違っていたり、条件がありますので以下で順を追って詳しく解説していきます。

先行抽選

大相撲秋場所のチケットを確実に手に入れたいなら、先行抽選の利用がおすすめです。

申込みはWEB限定で、事前登録が必要となります。さらに、先行抽選には優先順位があり、会員ランクや申込タイミングによって、当選確率や対象となる席種が変わってきます。

一般販売よりも早く申込みできるため、良席を狙える可能性が高いのが魅力。ただし、各先行抽選には受付期間が決まっているため、うっかり締切を逃さないようスケジュール管理が大切です。

このあと、先行抽選の受付開始が早い順に、対象者や条件、期間を詳しくご紹介します。

①大相撲ファンクラブ

<第1次先行抽選>
・受付期間:2025年7月18日(金)11:00~7月21日(月)23:00
・当選発表:2025年7月23日(水)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇

<第2次先行抽選>
・受付期間:2025年7月24日(木)11:00~7月27日(日)23:00
・当選発表:2025年7月29日(火)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇・小結・幕内

*詳細はリンク先で確認してください。

大相撲ファンクラブ

②チケット大相撲

<第3次先行抽選>
・受付期間:2025年7月30日(水)11:00~8月3日(日)23:00
・当選発表:2025年8月5日(火)18:00頃
・対象者:チケット大相撲の会員登録者

チケット大相撲_チケット情報

③チケットぴあ

<第4次先行抽選>
・受付期間:2025年8月5日(火)11:00~8月6日(水)23:00まで
・当選発表:2025年8月7日(木)18:00頃
・対象者:チケットぴあ会員

一般販売

一般販売では、WEBでの購入に加え、コンビニ(セブンイレブン)や電話での購入も可能です。ここでは、それぞれの購入方法についてご紹介します。

なお、先行抽選で完売した日程や座席は一般販売では購入できないため、購入を検討している方は、早めに手続きを進めることをおすすめします。

①WEBでの購入

WEBでの購入は、先行抽選と同じく

  • 「チケット大相撲」
  • 「チケットぴあ」

<詳細>
・受付期間:2025年8月9日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:それぞれの会員

②コンビニ(セブンイレブン)での購入

こちらは、セブンイレブン店内にあるマルチコピー機から「チケットぴあ」を選択して購入できます。

<詳細>
・受付期間:2025年8月9日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要

③電話での購入

電話での購入では、「大相撲予約専用ダイヤル」にて受け付けています。受付は、上記2つと違い、取組日の2日前に締め切りとなるので注意してください。

<詳細>
・TEL:0570-02-9310
・受付期間:2025年8月9日(土)10:00~取組日の2日前まで
・受付時間:10:00~18:00
・対象者:会員登録不要

車いす席について
車いす席は上記の「大相撲予約専用ダイヤル」にて取り扱っており、受付は8月25日(月)10:00~となっています。

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当日券の販売

当日券は、前売りで完売していない場合に限り販売されます。そのため、現時点では販売が行われるかどうかは未定です。

ここでは、過去の販売実績をもとに、参考として当日券の入手方法を3つご紹介します。

①WEBでの購入

<詳細>
・チケット大相撲で購入
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:チケット大相撲会員

②コンビニ(セブンイレブン)での購入

<詳細>
・受付期間:観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要

③窓口での購入

<詳細>
・販売場所:国技館切符売場窓口
・受付期間:観戦当日17:00まで

相撲案内所での購入

大相撲のチケットは一般販売だけでなく、「相撲案内所」(旧・相撲茶屋)を通じて購入することもできます。相撲案内所は、チケット販売だけでなく観戦当日の案内や接客まで行う、相撲文化に欠かせない存在です。

東京には20軒の相撲案内所があり、すべて国技館サービス株式会社が運営。主に4人用の「升席(ますせき)」を取り扱い、弁当やお土産がセットになった特別プランも用意されています。昔ながらの観戦スタイルとして、今も多くの相撲ファンに親しまれています。

相撲案内所で購入した場合、観戦当日はスタッフが席まで案内し、飲食の提供やサポートも受けられます。初めての観戦でも安心できるうえ、特別感のある一日を過ごせるのが魅力です。

快適さと特別感を兼ね備えた観戦を楽しみたい方は、相撲案内所の利用も検討してみてはいかがでしょうか。

チケットの詳細については、以下のリンクからご確認いただけます。

国技館サービス株式会社HP-相撲案内所

アクセス情報

両国国技館は東京都墨田区に位置し、そのアクセスの良さでも有名です。

電車利用なら都心からもスムーズで、初めて訪れる方でも安心。JR総武線「両国駅」からは徒歩約2分、都営大江戸線「両国駅」からは徒歩約5分と、駅近で迷う心配もありません。

周辺は相撲の街として知られ、相撲部屋やちゃんこ料理店、相撲ゆかりの名所が点在。観戦の前後に散策すれば、より深く相撲の世界を体感できます。力士ゆかりの地を巡ったり、本場のちゃんこを味わったりすれば、大相撲観戦がより特別な思い出になるでしょう。

【基本情報】

  • 住所
    ・東京都墨田区横綱1-3-28
  • アクセス
    ・JR総武線 両国駅西口から徒歩約2分
    ・都営地下鉄大江戸線 両国駅から徒歩約5分

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

現役の頃は、国技館の周りなんてゆっくり歩く暇なかったんだよなぁ。稽古と取組で精一杯だったから…。今なら時間もあるし、昔お世話になったちゃんこ屋さんにも寄ってみようかな♪

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大相撲秋場所【九月場所】の見どころ

九月場所は、夏の名残と秋の気配が同居する季節。国技館周辺では、力士や観客の装いにもその季節感が表れます。

夏場所や名古屋場所で多く見られる涼しげな浴衣姿に加え、秋場所では着流しや単衣の着物姿も登場。暑い日には浴衣、涼しい日や朝晩の肌寒さを感じる日には着流しや着物と、様々な装いが行き交う光景は、この時期ならではです。

特に、幕内以上の力士に許される、自身のしこ名が入った染め抜きは堂々としており、一層の風格を感じさせます。

以下の動画では、2024年秋場所の場所入りの様子をご紹介しています。力士たちの鮮やかな装いと表情にぜひ注目してください。

力士の場所入りスポット
  • 南門前
    ⇒国技館の南門入り口付近は、力士を間近で見られる定番の入り待ち・出待ちスポットです。観戦チケットがなくても立ち寄れるため、憧れの力士に出会えるチャンスがあります。
  • 南門奥通路
    ⇒「入り待ち・出待ち」といえばここ、といわれる人気のスポット。館内に入っている場合でも、「1階西1」から「1階西3」の通用口を抜けてテラスに出れば、力士の到着を待つことができます。

場所入り見学の注意点

  • 周囲や通行の妨げにならないよう、マナーを守って楽しみましょう。
  • 力士に触れるのはマナー違反です。応援のつもりでも、肩や体に手を置くのは控えてください。
  • サインや握手をお願いするのも、本場所に集中している力士の妨げとなるため避けましょう。
  • 横綱や大関は地下駐車場から入場するため、南門で入り待ちできるのは関脇以下の力士のみです。

大関昇進なるか!若隆景(わかたかかげ)

福島市出身・荒汐部屋所属。長男・若隆元、次男・若元春とともに「三兄弟力士」として活躍する、相撲一家の三男です。

その若隆景に、いま大関昇進のチャンスが訪れています。2025年夏場所では小結で12勝、続く名古屋場所では関脇で10勝と、直近2場所連続で二桁白星を記録し、勢いは十分。大関昇進の目安とされる「三役の地位を守りながら、3場所合計で33勝以上」という条件を達成する舞台が、いよいよ秋場所に巡ってきました。ここで11勝以上を挙げれば、その基準を満たすことになります。

そんな若隆景の持ち味は、体格を補う技の切れと勝負勘。小柄ながらも巧みな攻めで相手を翻弄し、名古屋場所では最近の相撲では珍しくなった「うっちゃり」が鮮やかに決まりました。筋力や体のバネ、そして高い身体能力を存分に感じさせる一番です。

その取り組みは以下の動画でご覧ください。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

技や最後まであきらめない粘り強さも魅力的なんだけど、鍛え上げられて引き締まった身体に、ほんの少し脂肪がのっている感じも、お相撲さんらしくてカッコいいのよね♪取組中はつい見入っちゃうの。

兄たちのプロフィール

  • 長男・若隆元(わかたかもと/本名:大波 渡)
    所属部屋:荒汐部屋
    最高位:東幕下7枚目(2018年9月場所)
    現在:2025年8月時点で西三段目四十枚目。関取(十両以上)の経験はありませんが、兄弟の精神的支柱としても知られます。
  • 次男・若元春(わかもとはる/本名:大波 港)
    所属部屋:荒汐部屋
    最高位:関脇
    現在:2025年8月時点で西前頭筆頭。安定した突き押しと四つ相撲を武器に上位戦でも健闘しており、再び三役を目指します。

しんざぶろうが注目する新三役!安青錦(あおにしき)

ウクライナ・ヴィーンヌィツャ州出身、安治川部屋所属。2025年名古屋場所(七月場所)では、前頭筆頭という自己最高位で土俵に上がり、終盤まで優勝争いに食い込む大活躍。横綱・豊昇龍から金星を挙げ、一躍注目の的となりました。

*その金星を決めた熱戦を、ぜひ下の動画でご覧ください。

そんな安青錦の持ち味は、常に腰を低く保ち、相手の突っ張りにも上体を崩さない粘り強さ。さらに得意技の「内無双」で一気に勝負を決める場面もあり、正攻法でありながら意外性も兼ね備えた相撲は、見ていて本当に面白い。気づけば一気にファンになってしまい、今、個人的に最も注目している力士です。

そして、その名古屋場所を11勝4敗という好成績で終え、秋場所(九月場所)では三役が確定。新三役として、どんな活躍を見せてくれるのか今から楽しみでなりません。

 

なお、三役とは【大関・関脇・小結】の総称です。三役の給料や昇進条件について詳しく解説した記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

力士の土俵入りの画像
相撲の三役ってどんな地位なの?相撲界を支える役力士を徹底解説!相撲の「三役」は、大関・関脇・小結という名誉ある地位。三役の役割や昇進条件、給料、三役揃い踏みの儀式の意義を解説。さらに、現在の三役力士の調べ方など、相撲をより深く楽しむ情報も紹介しています。...

また、金星を挙げると、場所ごとに支給される「報奨金」が増額されます。その具体的な金額や仕組みについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

金星の置物の画像
相撲で金星を取るとどんな恩恵があるの?その価値や歴代力士を紹介相撲で「金星を取ると」力士には名誉と報奨金という特別な恩恵が与えられます。横綱を破ることで得られる金星は、力士のキャリアや収入にも大きな影響を及ぼします。この記事では、金星の条件や報奨金の仕組みや、相撲界の隠語「金星」についても解説します。...

戦火を越えて土俵へ:安青錦の歩み

安青錦(本名:ダニーロ・ヤブグシシン)は、ウクライナ・ヴィーンヌィツャ州出身。幼い頃からレスリングと相撲に親しみ、2019年に大阪で開催された「世界ジュニア相撲選手権大会」の中量級で3位に入賞し、日本との縁を結びました。

この大会で出会った人々との交流が、後に彼が日本へ渡るきっかけとなります。

そして2022年、母国ウクライナはロシアの侵攻に直面。18歳になると兵役の可能性が高まる中、「日本で力士になる」という夢を叶えるため単身来日。関西大学相撲部や安治川部屋で腕を磨き、わずか2年半で関取に昇進しました。

現在、両親はドイツに避難中。「勝つ姿を見せたい」「母国へ希望を届けたい」という強い想いが、土俵での一番一番を後押ししています。

管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

戦火を逃れて日本に来て、しかも短期間でここまで強くなるって本当にすごいよ!生き抜くための強さや、一番に懸ける覚悟は、今の日本人とは少し違うのかもしれないね…

まとめ

2025年秋場所も、番付発表や土俵祭といった恒例行事とともに幕を開け、両国国技館ならではの熱気に包まれます。

特に今場所は、大関昇進を狙う若隆景や、新三役に挑む安青錦など、注目力士が揃い大波乱の予感。誰が主役となるのか、15日間の取組から目が離せません。

ぜひチケットを手に入れて、会場ならではの迫力を体感してみてください。観戦後には、ちゃんこ料理や相撲ゆかりの地を巡るのもおすすめです。きっと忘れられない秋場所の思い出になるはずです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう。

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