相撲の階級一覧!番付ピラミッドで人数が最も多い段を元力士が解説
現役のころ、番付発表の日には、自分の名前がどこに載っているのかを真っ先に探していました。弟弟子と番付が1枚、2枚しか違わないときは、胸がどきどきしたものです。
あとから入門してきた弟弟子には、兄弟子として少しでも上にいたい。僕にとって番付は、毎場所の成績によって書き換わる、自分の居場所のようなものでした。
こんにちは!元力士のしんざぶろうです。
相撲の階級は、番付の上から6つの段に分かれ、横綱から序ノ口まで10の地位があります。では、それぞれの段には何人の力士がいて、どこから「関取」と呼ばれるのでしょうか。
この記事では、相撲の階級がどのように並んでいるのか、段ごとの人数、十両と幕下の境目で何が変わるのか、何勝すれば番付が上がるのかを、序二段まで上がった僕自身の経験も交えて解説します。
序二段がいちばん多いって、ピラミッドの図からは想像しにくいなぁ。
関取との差を、序二段にいた側の目線で読めるのは楽しみだ。
相撲の階級一覧と番付ピラミッド
相撲の階級は、上から幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の6段階です。このうち幕内は、さらに横綱・大関・関脇・小結・前頭の5つに分かれます。
そのため、「段」で数えると6つ、「地位」で数えると10になります。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24
「階級」という言葉は、日本相撲協会の定款にも使われています。第49条には、「大関以下の力士の階級の昇降は、番附編成会議において決定する」とあります。
参考:公益財団法人日本相撲協会「定款」第10章 第49条(力士)
6つの段と10の地位
6つの段と10の地位は、別々に並んでいるわけではありません。横綱から前頭までの5つの地位が「幕内」という一つの段に含まれ、十両から下は、段の名前がそのまま地位の名前になっています。
並べると、次のようになります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 地位 | 読み方 | 段 | 関取かどうか |
|---|---|---|---|
| 横綱 | よこづな | 幕内 | 関取 |
| 大関 | おおぜき | 幕内 | 関取 |
| 関脇 | せきわけ | 幕内 | 関取 |
| 小結 | こむすび | 幕内 | 関取 |
| 前頭 | まえがしら | 幕内 | 関取 |
| 十両(十枚目) | じゅうりょう | 十両 | 関取 |
| 幕下 | まくした | 幕下 | 力士養成員 |
| 三段目 | さんだんめ | 三段目 | 力士養成員 |
| 序二段 | じょにだん | 序二段 | 力士養成員 |
| 序ノ口 | じょのくち | 序ノ口 | 力士養成員 |
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24-25
柔道やボクシングのように、体重で分ける階級は相撲にはありません。階級を上下させるのは、本場所の成績です。
取組はおもに近い番付の力士どうしで組まれ、体の大きさによって対戦相手を分けることはありません。
通常は、番付に名前のない前相撲から始まります。ただし、学生相撲などで基準以上の成績を残した力士には、最初から番付に載る地位で始められる「付け出し」の制度があります。
いちばん高い場合でも、幕下の最下位格からの出発です(2025年2月時点)。
この並びを、ピラミッドの形にまとめたのが次の図です。定員が決まっている段には、その人数も添えています。
図を見るときの注意点は、次の3つです。
- 前相撲|図には入れていますが、正式には番付に名前が載らない「番付外」です
- 序二段・序ノ口|定員がないため、場所ごとに人数が変わります。実際の人数は次の章で紹介します
- 定員|制度の見直しによって変わることがあります
テレビで見ていたのは、この図の上のほうにある幕内と十両だったんですね。その下に、まだ4つも段があるとは知りませんでした。
次に国技館へ行くときは、朝早く入って、下の段の取組から見てみたくなります♪
幕内は横綱から前頭まで
幕内は、番付の最上段に書かれる力士の地位の総称です。横綱・大関・関脇・小結・前頭の5つが含まれ、定員は42名以内と決められています。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「幕内」
このうち、前頭の力士は「平幕」とも呼ばれます。十両から幕内へ上がることを「入幕」といい、初めてなら「新入幕」、2度目以降なら「再入幕」です。
「幕内」という名前は、相撲が野外で行われていた時代に、幕の中で出番を待った上位力士を「幕内」と呼んだことに由来するといわれています。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25
三役と横綱
三役とは、大関・関脇・小結の3つの地位をまとめた呼び方です。横綱は別格で、三役には含まれません。
横綱がいない場所はありますが、大関・関脇・小結は、東西に1名ずつ置かれるのが基本です。横綱がいても大関がいない場合には、横綱が「横綱大関」として大関を兼ねます。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25/『相撲大事典』第4版「大関」
三役の中身や、小結と関脇の違いについては、別の記事で詳しく書いています。
相撲の階級ごとの人数は序二段がいちばん多い
幕内から三段目までは、それぞれ定員や枚数が決まっています。一方、序二段と序ノ口には定員がありません。
そのため、入門者などの人数によって、場所ごとの番付人数が変わります。2026年11月場所では、序二段の200人が最も多い段でした。
つまり、実際の人数で見ると、番付は単純な三角形にはなりません。序二段まで広がったあと、序ノ口で一気に人数が少なくなっています。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 段 | 人数 | 東西の枚数 |
|---|---|---|
| 幕内 | 42人 | 前頭は17枚目まで |
| 十両 | 28人 | 東西14枚 |
| 幕下 | 120人 | 東西60枚 |
| 三段目 | 160人 | 東西80枚 |
| 序二段 | 200人 | 東西100枚 |
| 序ノ口 | 43人 | 東22枚・西21枚 |
| 合計 | 593人 |
参考:日本相撲協会「番付表」(令和8年11月場所)
番付に載った力士の人数が最も多かったのは、平成6年(1994年)5月場所の943人です。2026年11月場所の593人と比べると、350人少なくなっています。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付の歴史」p.276
特に、下の段では人数の変化が大きく見えます。2019年に出版された本では、三段目が200名、序二段は東西に160名ほどずつ、序ノ口は東西に50名ほどずつとされています。
それに対して、2026年11月場所は、三段目160人、序二段200人、序ノ口43人です。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24
定員がある段とない段
どの段に定員があるのかを整理すると、次のようになります。
- 幕内|42名以内(番付編成要領 第九条)
- 十両|28名以内(同じく第九条)
- 幕下|120名(東西60名ずつ)
- 三段目|160名(東西80枚。2019年に出た本では200名)
- 序二段・序ノ口|定員なし
参考:『相撲大事典』第4版「番付編成要領」p.277/『全部わかる大相撲ガイド』p.24
序二段と序ノ口には定員がありません。そのため、入門者が多ければ人数が増え、少なければ減ります。
一方、幕内から三段目までは、定員や枚数が決まっています。定員のない序二段から、枠のある三段目へ。この境目があるため、三段目へ上がることは、関取への道の一つの関門といわれます。
三段目は東西80枚までなので、序二段で勝ち越しても、上の力士の成績や番付全体の編成によっては、すぐに上がれるとは限りません。なお、こうした枠そのものも、三段目のように制度の見直しで変わることがあります。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24
横綱や三役が増えると平幕が減る
幕内42名の中で、横綱や三役の人数は場所によって変わります。横綱は、いない時期もあれば、複数いる時期もあります。
平成4年7月場所から平成5年1月場所までは、番付に横綱がいませんでした。北勝海が引退してから、曙が横綱へ昇進するまでの期間です。
一方、大関・関脇・小結は東西に1名ずつ置かれるのが基本ですが、好成績の力士が多ければ、関脇や小結の人数が増えることもあります。幕内全体は42名以内なので、横綱や三役が増えた分だけ、前頭、つまり平幕の人数は少なくなります。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25
ちなみに、僕が現役だったころは、序二段が200枚目あたりまで、序ノ口も70枚目あたりまであった記憶があります。東西に力士がいるので、今よりかなり多くの名前が下の番付に並んでいました。
僕自身、そこから少しずつ番付を上げていくのは大変だと感じていました。もちろん、出世できなかった言い訳をしているわけではありません……。
十両と幕下の境目で変わること
力士の立場が大きく変わるのが、十両と幕下の境目です。十両から上は「関取」。幕下から下は「力士養成員」と位置づけられています。
月給、服装、付け人、部屋での生活など、さまざまな待遇がこの境目で変わります。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24
十両から上が関取
「関取」は、十枚目(十両)以上の力士に対する敬称であり、総称でもあります。地位そのものとして明文化されている名称ではありませんが、伝統的に使われてきた言葉です。
十両に上がると、初めて関取として扱われるようになります。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「関取」
十両以上と幕下以下の違いを並べると、次のようになります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 項目 | 関取(十両以上) | 力士養成員(幕下以下) |
|---|---|---|
| 本場所の取組 | 15日間で15番 | 15日間で原則7番 |
| 給料 | 協会から月給 | 月給なし。場所ごとの手当 |
| 本場所の廻し | 絹の締込(規定は紺・紫色系統) | 紺か黒の木綿の廻し |
| 稽古廻し | 白い木綿(本場所の締込とは別) | 黒い木綿(本場所と同じもの) |
| 本場所の髪型 | 大銀杏 | ちょんまげ |
| 付け人 | 幕下以下の付け人がつく | 関取の付け人を務めることがある |
| 部屋での寝起き | 個室が与えられる | 大部屋で共同生活 |
参考:『相撲大事典』第4版「関取」「力士規定」/『全部わかる大相撲ガイド』p.24-25
締込の色は、規定では紺・紫色系統とされています。ただ、実際の本場所では金色や赤など、さまざまな色の締込を見かけます。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25
こうした違いの中でも、生活を大きく変えるものの一つが、月給の有無です。
月給があるのは十両から
関取の月給は番付ごとに決まっており、2027年1月場所から増額されます。理事会で決まった改定前と改定後の金額は、次のとおりです。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 番付 | 2026年11月場所まで | 2027年1月場所から |
|---|---|---|
| 横綱 | 300万円 | 330万円 |
| 大関 | 250万円 | 275万円 |
| 三役(関脇・小結) | 180万円 | 200万円 |
| 幕内(前頭) | 140万円 | 155万円 |
| 十両 | 110万円 | 120万円 |
参考:日刊スポーツ「横綱月給30万円アップ」(2026年7月30日)/朝日新聞(2026年7月)
幕下以下には月給がなく、本場所ごとの場所手当が支給されます。同じ改定で、この場所手当も6〜9%増えることになりました。
幕下以下の場所手当の段ごとの額や、勝ち星で増える勝星金・勝ち越し金については、こちらの記事で詳しく書いています。
また、懸賞金や三賞の賞金など、月給のほかに関取が受け取るお金は、力士の給料の記事にまとめています。
元力士が見た関取との差
ここまでは制度上の違いです。ここからは、序二段だった僕が、同じ部屋の中で実際に見ていた関取の生活について書きます。
夏の暑い日、僕たちが寝起きしていた大部屋では、扇風機の取り合いになることがありました。そんな日に関取の個室へ呼ばれて行くと、冷房がガンガンにきいていて、関取は毛布にくるまってゴロゴロしていました。
「寒いくらいに冷やして、毛布で寝るのが気持ちいい」
そう言われて、とても羨ましかったのを覚えています。同じ部屋で暮らしているのに、僕には別世界のように見えました。
待遇にはいろいろな違いがありましたが、僕が特に大きいと感じていたのは、稽古が終わったあとの時間です。僕がいた部屋の関取は、午前中に稽古を終えると、入浴して、ちゃんこを食べ、昼寝をします。
そのあとは、場所中や巡業などを除けば、自分で使える時間があり、門限もありませんでした。
お金もある。自由に使える時間もある。序二段だった僕には、とても恵まれた待遇に見えました。
もちろん、関取になれば「お相撲さん」として周囲から見られる立場になり、立ち居振る舞いにも気を配る必要があります。それでも、当時の僕から見れば、幕下以下との生活の差はとても大きなものでした。
扇風機の取り合い、分かるなぁ。夏の大部屋は本当に暑いんだよ。
関取との違いって、月給の額だけじゃないんだよな。自分で使える時間が増えることも、若い衆から見るとすごく大きな差だと思う。
幕下と十両の境目については、幕下の記事でも詳しく書いています。
相撲の階級の上がり方・下がり方
番付は、本場所で勝ち越せば上がり、負け越せば下がる方向に動くのが基本です。ただし、実際に何枚動くのかは、自分の成績だけでは決まりません。
近い番付にいるほかの力士の成績も関係するため、正式な番付が発表されるまで分からないことがあります。
何勝すれば上がるか
勝ち越しの基準は、取組数によって違います。十両以上は15日間毎日取組があり、幕下以下は15日間で原則7番です。
- 十両以上|15番のうち8勝以上で勝ち越し
- 幕下以下|7番のうち4勝以上で勝ち越し
十両では、勝ち越し・負け越しの幅と同じ程度の枚数が上下するのが一つの目安です。たとえば9勝6敗なら3枚上がり、6勝9敗なら3枚下がる、という考え方です。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25
幕下以下は7番なので、勝ち越しと負け越しを分けるのは、たった1番です。
15日間のうち、土俵に上がるのは原則7日。一つ負けると、そのぶん取り返す機会も少ないんです。
何枚上がるかは番付運しだい
勝ち越せば番付は上がる方向へ動きます。ただし、目安どおりに上がるとは限りません。
自分の成績だけでなく、周囲の力士の成績によっても動き方が変わるためです。こうした巡り合わせを「番付運」と呼びます。
たとえば、十両筆頭で好成績を残しても、幕内から落ちてくる力士との兼ね合いによっては、翌場所に入幕できないことがあります。逆に、上の番付で成績を落とす力士が多ければ、そのぶん下から上がれる人数も増えます。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付運」p.274
幕下から十両へ上がる人数についても同じで、十両から下がる人数との兼ね合いを見ながら、成績のよい力士から決まっていきます。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.24
翌場所の地位は、千秋楽から3日以内に開かれる番付編成会議で決まります。僕が番付発表の日に真っ先に自分の名前を探していたのも、このためです。
勝ち越したあとでも、「何枚上がったのか」は番付が発表されるまで分かりませんでした。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付編成会議」p.277
番付が上がるほど相手も強くなる
勝ち越しの数字だけでは分からないこともあります。ここからは、最高位が序二段の上位だった僕自身の話です。
僕の最高位は、序二段の上位です。三段目まで、あと少しでした。
そこまで上がったころは、三段目も狙えると思っていましたし、自分なりに手応えもありました。しかし、そのころの僕は首の状態がよくありませんでした。
番付が上がるにつれて、対戦する相手の圧や体格、力、相撲のうまさも上がっていきます。そんな相手へ向かっていくとき、こんな考えが浮かぶようになりました。
「思いっきりぶちかましていったら、首を痛めるんじゃないか」
そう思い始めてから、立ち合いでも受け身になることが増え、勝ち星につながらなくなっていきました。
当時は「三段目へ行ける実力はある」と思っていました。でも今振り返ると、体だけでなく、思い切って相撲を取れる心の状態まで含めて実力だったのだと思います。
やはり、心技体がそろわなければ番付を上げるのは難しい。そう考えると、僕にはまだ三段目へ上がるだけの力が足りなかったのかもしれません。
大関と横綱は昇進も陥落も別のルール
大関と横綱への昇進は、単純な勝ち越しの数だけでは決まりません。大関への昇進は理事会の承認を経て、番付編成会議で決定されます。
横綱への昇進では、それに加えて横綱審議委員会の答申または進言が必要です。
参考:公益財団法人日本相撲協会「定款」第10章 第49条(力士)
大関昇進では、「三役で直近3場所33勝」が一つの目安としてよく挙げられます。ただし、33勝が一律の条件として定められているわけではありません。
横綱には、大関で2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績を挙げ、品格と力量が抜群であることが求められます。
横綱昇進の条件については、別の記事で詳しく書いています。
大関は、2場所続けて負け越すと関脇へ下がります。前の場所で負け越した大関が迎える次の場所を「カド番」と呼び、そこで勝ち越せば大関の地位を守れます。
関脇へ下がった翌場所に10勝以上すれば、大関へ戻ることができます。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付編成要領」第八条 p.277
一方、横綱には降格がありません。成績を残せなくなったからといって大関や関脇へ下がることはなく、横綱の地位を退くときは引退となります。
横綱だけが降格しない理由については、別の記事で書いています。
番付発表は初日の13日前
新しい番付は、通常、本場所初日の13日前に発表されます。番付表は地方にも発送されるため、1月場所だけは年末の郵便事情を考えて、発表日が早まります。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付発表」p.276
ただし、横綱・大関への昇進と、十両への昇進は、番付編成会議が開かれた当日に発表されます。十両へ上がると関取となり、化粧廻しなどの準備が必要になるためです。
ちなみに、2026年11月場所は11月8日(日)が初日です。その13日前にあたる10月26日(月)が、番付発表日となります。
11月場所の日程やチケットについては、九州場所の記事にまとめています。
番付表で階級を読むコツ
番付表を見るときは、まず2つ覚えておけば読みやすくなります。同じ地位なら東が上。そして、「○枚目」は数字が小さいほど上。この2つです。
東と西はどちらが上か
番付は東と西に分かれており、同じ地位・同じ枚数なら、東のほうが上です。東西の差を、本来の番付の差である1枚の半分という意味で「半枚」と表現します。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「半枚」p.278
東と西で、給料などの待遇が変わるわけではありません。ただし、次の番付を決めるときには、この半枚の差が影響することがあります。
たとえば、十両の東筆頭と西筆頭がともに8勝7敗で、幕内の枠の都合から1人しか入幕できない場合には、東筆頭が優先されます。入幕できなかった西の力士について、「半枚に泣く」と表現することがあります。
「何枚目」と「筆頭」の読み方
同じ地位の中では、1枚目を「筆頭」と呼びます。その下は2枚目、3枚目と続き、数字が大きくなるほど番付は下です。
前頭は、2026年11月場所では17枚目までありました。
ここで注意したいのが、「6つの段」と紙の番付表の「段」は別の数え方だということです。紙の番付表は、縦に五段で構成されています。
- 最上段|幕内
- 2段目|十両と幕下
- 3段目|三段目
- 4段目|序二段
- 最下段|序ノ口
上の地位ほど、四股名は大きく太い字で書かれます。下へ行くほど、文字は小さく細くなります。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付」p.273
序ノ口の文字は肉眼では読みにくいほど小さく、「虫眼鏡」と呼ばれます。番付上の地位の差は、四股名の文字の大きさにも表れています。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.22
番付表の地位表記を見ると、十両にも「前頭」と書かれ、幕下から下は「同」と記されています。番付表の書き方では、序ノ口から十両までが前頭から続く形になっているわけです。
ただし、現在の地位として「前頭」と呼ぶのは、幕内の平幕力士です。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.23
番付表の確認と入手
実際の番付表を見たい方のために、確認先と入手方法も載せておきます。
- 確認する|日本相撲協会の公式サイトに、現在の番付表があります。⇒日本相撲協会 番付表
- 紙で入手する|日本相撲協会の通販案内から「番附家」で購入できます。⇒番附家(番付表の購入サイト)
2023年11月場所の星取表から、当面のあいだ国技館では番附表と星取表を販売せず、通信販売のみとなっています。販売方法は変わる可能性があるため、購入するときは日本相撲協会か番附家の案内を確認してください。
力士の階級が動くのは、本場所の成績によってです。本場所は、1月・3月・5月・7月・9月・11月の年6回。巡業での勝ち負けは、番付には影響しません。
6つの本場所の開催地や呼び名については、こちらの記事でまとめています。
番付表って、年に6回も新しくなるんですね。
紙の番付を取り寄せたら、序ノ口の文字がどれくらい小さいのか、本当に虫眼鏡を使って読んでみたいです♪
相撲の階級に関するよくある質問
相撲の階級について、よくある疑問をまとめます。
Q1. 十両と幕下はどちらが上?
A. 十両が上です。十両から上が関取で、幕下から下は力士養成員と位置づけられます。
月給や個室、付け人など、十両へ上がることで待遇も大きく変わります。
Q2. 横綱の次の地位は?
A. 大関です。上から、横綱・大関・関脇・小結・前頭の順です。つまり、前頭の一つ上が小結になります。
Q3. 前頭は何枚目まである?
A. 場所によって変わります。2026年11月場所は17枚目までありました。
幕内は42名以内と決まっているため、横綱や三役の人数が多い場所ほど、前頭の人数は少なくなります。
Q4. 相撲に体重別の階級はない?
A. ありません。相撲の階級は体重ではなく番付で決まり、本場所の成績によって上下します。取組を組むときも、体格によって対戦相手を分けることはありません。
Q5. いちばん下の階級は?
A. 番付に名前が載る中では、序ノ口が最も下です。その下に「前相撲」がありますが、前相撲の力士はまだ番付に名前が載らないため「番付外」と呼ばれます。
参考:『相撲大事典』第4版(金指基 原著、現代書館)「番付外」p.274
前相撲を1番でも取れば、全敗でも次の場所には序ノ口へ上がります。
参考:『全部わかる大相撲ガイド』田中亮 著、成美堂出版、p.25
Q6. 階級はどうすれば上がる?
A. 基本は、本場所で勝ち越すことです。十両以上は15番で8勝以上、幕下以下は7番で4勝以上が勝ち越しになります。
ただし、実際に何枚上がるかは、近い番付にいるほかの力士の成績にも左右されるため、番付発表まで分かりません。
ここまでの内容が身についたか確認したい方には、番付編のクイズもあります。階級の並びや勝ち越しの目安を、10問で出題しています。
まとめ
相撲の階級を表だけで見ると、10の地位が並んでいるだけに見えるかもしれません。しかし、その中には段ごとの人数の違いがあり、十両と幕下の間には待遇が大きく変わる境目があります。
僕の最高位は、序二段の上位で、三段目は目の前でした。首の状態を気にして思い切った相撲が取れなくなり、勝ち星を伸ばせなくなりました。番付を上げるには心技体がそろう必要があったのだと、今は思います。
次の番付が発表されたら、応援している力士がどの段の何枚目にいて、その上に何人いるのかを探してみてください。番付の一枚一枚が、少し違って見えてくると思います。
番付は、場所が終わるたびに書き換わる。幕内も序ノ口も、次の位置を決めるのは本場所で残した成績だ。
次に番付を見るときは、名前の大きさだけでなく、その力士が前の場所で何勝して、そこへ来たのかも一緒に見てみるといい。
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- 1952年創刊、日本相撲協会の機関誌
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- 無料期間のあとは自動更新(Webからの申し込みは月額597円・税込、アプリからは月額710円・税込)。電子版は一部の記事・写真と別冊付録が非掲載




















