九州場所の思い出といえば、後援会から差し入れられた高級魚「あら」(クエ)。市場では 1キログラムあたり5,000円を超える 超高級魚として知られていて、まさにごちそうそのものです。
鍋にして食べたときは、脂がしっかり乗っていて本当に絶品でした。もっと食べたい!と思っても、やっぱり関取や兄弟子が優先。僕は少ししか味わえなかったんですけどね(笑)
こんにちは!元力士のしんざぶろうです。
いよいよ2025年の大相撲九州場所【11月場所】が迫ってきました。福岡国際センターを舞台に、1年の締めくくりを飾るこの本場所は、独特の熱気と盛り上がりで多くの相撲ファンを魅了します。
この記事では、九州場所の日程や会場の特徴、本場所前に行われる行事、チケットの購入方法に加え、注目力士や見どころまでを一挙にまとめました。
初めて観戦を考えている方も、毎年楽しみにしている相撲通の方も、観戦前にぜひ押さえておきたい情報を詰め込んでいます。どうぞ最後までご覧ください!
九州場所って聞くと、「あぁ、今年ももうすぐ終わるんだなぁ」ってしみじみしちゃうんですよね。
でも同時に、一年の最後にふさわしい熱戦が見られるからワクワクも大きいんです!いつか現地で観戦してみたいなぁ…
わしの時代に11月の九州場所はなかったが、今では一年を締めくくる大一番と聞く。どんな熱戦が待っておるのか、まこと楽しみじゃ!
記事の感想を最後に話させてくれい
- 2025年大相撲九州場所の日程と開催概要
- 本場所1日の流れと進行スケジュール
- チケットの購入方法や先行抽選について
- 九州場所が始まるまでの行事
- 人気相撲部屋の宿舎
- 九州場所ならではの見どころ
ちなみに、九州場所以外の本場所の開催地や特徴について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。年間6場所の違いや、それぞれの魅力を紹介しています。

2025年大相撲九州場所の日程【11月場所】

まずは、2025年の大相撲九州場所がいつからいつまで開催されるのか、スケジュールをチェックしておきましょう。
2025年の九州場所【11月場所】は、11月9日(日)~11月23日(日)までの2週間にわたって【福岡国際センター】にて開催されます。
一年を締めくくる本場所として連日熱戦が繰り広げられ、とくに初日と千秋楽は例年大きな盛り上がりを見せます。
九州場所【11月場所】の会場と一日の流れ
会場の福岡国際センターは収容人数が比較的コンパクトで、土俵と観客の距離が近いのが特徴。力士のぶつかり合う音や息遣いが鮮明に伝わり、臨場感たっぷりです。地元九州出身力士への声援や「一年の締めくくり」という特別な雰囲気も加わり、独特の緊張感と高揚感に包まれます。
取組は朝の序ノ口から始まり、幕下、十両と続きます。午後には幕内力士の土俵入り、横綱土俵入りが行われ、会場の熱気は最高潮に。華やかな幕内の取組が展開され、千秋楽に向けて熱気は一層高まっていきます。
それでは、九州場所の一日がどのように進むのかを確認してみましょう。
- 8:00頃~寄せ太鼓、開場
- 8:25頃~前相撲(2日目より)
- 8:35頃~序の口取組
- 10:00頃~序二段取組
- 11:00頃~三段目取組
- 12:00頃~十両力士の支度部屋入り
- 12:50頃~新序出世披露(中日:8日目に行う)
- 13:00頃~幕下取組
- 14:00頃~幕内力士の支度部屋入り
- 14:15頃~十両土俵入り(初日は14:05頃)
- 14:35頃~十両取組
- 15:40頃~幕内土俵入り
- 15:55頃~横綱土俵入り
- 16:10頃~幕内取組
- 17:50頃~結びの一番
- 17:55頃~弓取式
- 18:00頃~打ち出し(はね太鼓)
*本場所の最終日である千秋楽は、表彰式などがあるため30分ほど早く進行するので注意してください。
「新序出世披露」は、新弟子検査に合格した力士が前相撲を経て、翌場所の番付に初めて名前が載る力士を観客に紹介する儀式です。
本場所の中日(多くは8日目)に行われ、師匠や関取から借りた化粧まわしを締めた新弟子たちが土俵に整列します。そのうえで呼び出しによって一人ひとり紹介され、場内からは温かい拍手が送られるのが慣例です。観客にとっても力士の第一歩を祝う大切な場面となっています。
なお、新弟子になるまでの流れや条件については、以下の記事で詳しく解説しています。また、ここでは語れなかったしんざぶろう自身の出世披露の体験談も綴っていますので、ぜひご覧ください。

九州場所【11月場所】が始まるまでの行事
九州場所の開幕を前に、力士たちは稽古を重ねながら、福岡への移動や番付発表、土俵祭といった節目を迎えます。
特に地方場所では、東京から遠い福岡への長距離移動や、宿舎での生活準備が欠かせません。そこには力士たちの工夫や裏側の苦労があり、本場所の取組とはまた違った一面が見えてきます。
力士たちの大移動
九州場所の開幕を前に、多くの力士や裏方が一斉に福岡へ向かうのは、長年続いてきた相撲界の恒例行事です。
かつては幕下以下の力士や関係者が同じ新幹線にまとまって乗車し、車内いっぱいに大きな体の力士が並ぶ光景は圧巻でした。その様子は「九州場所の始まり」を告げる風物詩として、ニュースや新聞でもたびたび紹介されてきました。
しかし、こうした一斉移動の形も2024年の九州場所を最後に姿を消し、現在は相撲部屋ごとに移動する方式へと変わっています。効率的にはなったものの、力士たちが肩を寄せ合いながら福岡へ向かう光景は、今となっては懐かしい思い出となりました。
僕のいた部屋では、本隊の移動に先立ち「先発隊」が2週間ほど前に福岡へ向かいました。数名の力士が選ばれ、現地で料理ができる環境を整えたり、片付けをしたりするのが主な役割です。また、呼出さんと一緒に土俵をつくるのも大切な仕事でした。
ただ、師匠や関取はまだ来ていないので、その場の一番上の兄弟子が監督役。人によっては門限もなく羽を伸ばせ、稽古もないので自由を満喫することが出来ました。
地方場所が近づくと、誰が先発隊に選ばれるのかを皆で予想して盛り上がったものです。力士仲間と一喜一憂した、楽しい思い出のひとつです。
先発は本当に楽しかったなぁ。普段できない夜更かしをして、夜のコンビニで買い物。部屋に残って稽古しているみんなを思うと、背徳感でよけいに楽しかった。
こっちはコンビニスイーツ片手に「先発最高!」ってニヤニヤしちゃった。
※これは当時(約25年前)の体験談であり、今とは多少状況が異なる可能性があります。
ここからは、そんな九州場所の開幕前に行われる重要な行事が、いつどのように行われるのかをご紹介していきます。
九州場所【11月場所】の番付発表
2025年九州場所は、以下の日程で番付が発表されます。
- 2025年10月27日(月)が番付発表です。
*番付発表され次第、くわしく記載します。
この日は、力士にとって昇進や降格が正式に決まる運命の日。自分が今場所どの地位に立つのかが明らかになり、相撲部屋の中でも喜びや悔しさが交錯する独特の空気に包まれます。
発表当日の早朝には、すでに刷り上がった番付表を力士や相撲部屋の関係者が受け取りに行きます。その後、力士が自ら購入した番付表を後援会や支援者に配布するのが相撲界の慣習です。
ちなみに、番付には階級ごとに定員や待遇の違いがあります。大関や横綱といった上位だけでなく、幕下や三段目にもそれぞれの特徴があるんです。詳しくはこちらの記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。

九州場所【11月場所】土俵祭
- 2025年の九州場所の土俵祭りは、本場所の前日・11月8日(土)に行われます。
この神事は、土俵を清めて神様を迎え入れ、15日間の本場所が無事に行われるよう祈願する、相撲界にとって欠かせない伝統行事です。
祭主は立行司が務め、理事長や審判部の親方、全行司に加えて三役以上の力士も参列します。土俵上では、塩・米・昆布・するめなどを供え、厳かな雰囲気のなか儀式が進行。所要時間はおよそ30分ほどで、静けさの中に張りつめた空気が漂います。
近年ではファンクラブ会員向けに公開されることもあり、普段は関係者しか見られない儀式を間近で体験できる貴重な機会として注目を集めています。
以下の動画は、令和6年の九州場所の土俵祭です。土俵を清め、神様を迎え入れる厳かな儀式の様子をご覧ください。
土俵祭が終わると、続いて「触れ太鼓(ふれだいこ)」と呼ばれる伝統行事が行われます。
これは、本場所の開幕を地域に知らせるためのもの。呼出しが太鼓を打ちながら会場のまわりを練り歩き、その後はいくつかの決まったルートに分かれて町へと繰り出します。
訪れた先では「相撲は明日が初日じゃぞ〜」という独特の節回しで口上を披露。その響きが町に広がると、地元の人々の間にも「いよいよ始まるな」という高揚感が生まれるのです。
なお、呼出しが叩く太鼓には「触れ太鼓」のほかにも、「寄せ太鼓」「跳ね太鼓」など、用途によって異なる打ち方があります。詳しくは以下の記事でまとめています。

土俵祭りや触れ太鼓を現地で見たとき、「あぁ、いよいよ明日から本場所が始まるんだ!」って胸が高鳴ったわ♪
会場の周りを呼出さんが太鼓を叩いて歩くと、町の空気が一気にお祭りみたいに変わって、その雰囲気がたまらなく好きなのよね!
九州場所【11月場所】のチケット情報
2025年九州場所のチケット入手方法は、【先行抽選】【一般発売】【大相撲売店「喜久家」】の3つに大きく分けられます。
- 先行抽選:8月22日(金)から順次受付開始
- 一般発売:9月20日(土)から開始
- 大相撲売店「喜久家」から購入
それでは、まず【先行抽選】について解説していきます。
①先行抽選について:8月22日(金)から順次開始
大相撲九州場所のチケットを確実に手に入れたい方は、先行抽選の活用がおすすめです。
申し込みはWEB限定で、事前登録が必要となります。
先行抽選は、以下3つの販売サイトで受け付けています。
- 大相撲ファンクラブ
- チケット大相撲
- チケットぴあ
そして、これら3つのサイトは同じ時期に一斉販売されるわけではなく、それぞれ受付期間や条件が異なります。そのため、自分の条件に合う抽選を逃さないよう、販売スケジュールをあらかじめ把握しておくことが重要です。
【先行抽選スケジュール】
- 第一次先行抽選
⇒8月22日(金)11:00~8月25日(月)11:00
*受付終了 - 第二次先行抽選
⇒8月29日(金)11:00~9月1日(月)11:00
*受付終了 - 第三次先行抽選
⇒9月5日(金)11:00~9月8日(月)11:00
*受付終了 - 第四次先行抽選
⇒5月12日(金)11:00~9月15日(日)11:00
*受付終了
早めに申し込めば良席を狙える可能性は高まりますが、各抽選には締切があります。申し込み忘れを防ぐために公式サイトをこまめにチェックし、スケジュールをしっかり管理しておきましょう。
それでは、受付開始が早い順に、対象者や条件を解説していきます。
1.大相撲ファンクラブ
〇第1次先行抽選*受付終了
・受付期間:2025年8月22日(金)11:00~8月25日(月)11:00
・当選発表:2025年8月27日(水)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇
〇第2次先行抽選*受付終了
・受付期間:2025年8月29日(金)11:00~9月1日(月)11:00
・当選発表:2025年9月3日(水)18:00頃
・対象コース(会員ランク):横綱・大関・関脇・小結・幕内
⇒大相撲ファンクラブ
*詳細はリンク先で確認してください。
2.チケット大相撲
〇第3次先行抽選*受付終了
・受付期間:2025年9月5日(金)11:00~9月8日(月)11:00
・当選発表:2025年9月10日(水)18:00頃
・対象者:チケット大相撲の会員登録者
⇒チケット大相撲
3.チケットぴあ
〇第4次先行抽選*受付終了
・受付期間:2025年9月12日(金)11:00~9月15日(月)11:00
・当選発表:2025年9月17日(水)18:00頃
・対象者:チケットぴあ会員
⇒チケットぴあ-大相撲九州場所
②一般販売について:9月20日(土)から開始
一般販売では、 以下5つの購入方法があります。
- WEB(インターネット)
- コンビニ(セブンイレブン)
- 電話(大相撲予約専用ダイヤル)
- 福岡国際センターチケット売り場
WEBでの購入に加え、コンビニ(セブンイレブン)や電話での購入が可能。ここからは、それぞれの購入方法について解説していきます。
なお、先行抽選で完売した日程や座席は一般販売では購入できないため、購入を検討している方は、早めに手続きを進めることをおすすめします。
1.WEB(インターネット)での購入
WEBでの購入は、以下2つのチケット販売サイトが用意されています。
【詳細】
・受付期間:2025年9月20日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:それぞれの会員
2.コンビニ(セブンイレブン)での購入
こちらは、セブンイレブン店内にあるマルチコピー機から「チケットぴあ」を選択して購入できます。
【詳細】
・受付期間:2025年9月20日(土)10:00~観戦当日17:00まで
・対象者:会員登録不要
【Pコード】
- タマリ席:560-021
- マス席:560-022
- イス席:560-023
3.電話での購入
電話での購入では、「大相撲予約専用ダイヤル」にて受け付けています。受付は、上記2つと違い、取組日の2日前に締め切りとなるので注意してください。
【詳細】
・TEL:0570-02-9310
・受付期間:2025年9月20日(土)10:00~取組日の2日前まで
・受付時間:10:00~18:00
・対象者:会員登録不要
車いす席について
上記の「大相撲予約専用ダイヤル」にて取り扱っており、受付は10月23日(木)10:00~となっています。
4.福岡国際センターチケット売り場
九州場所が開催される福岡国際センターの窓口でも、チケットを購入することができます。
〇前売り券
・受付期間:2025年9月21日(日)~9月28日(日)まで
・営業時間:10:00~16:00
*9月21日の販売開始前に完売となった場合は、販売はありません。
〇当日券
・当日券は、前売りで完売していない場合に限り販売されます。
・販売が実施されるかどうかは現時点では未定です。
③大相撲売店「喜久家」での購入
九州場所では、他の本場所で見られる「相撲案内所」(かつての相撲茶屋)は福岡国際センターには設けられていません。その代わりに、大相撲売店「喜久家」が、チケットとお土産のセット販売など、観戦をより楽しく快適にするサービスを提供しています。
「喜久家」は福岡市を拠点とする有限会社で、九州場所の会場内で売店運営を行い、入場券+お土産引換券がセットになった「お土産付き入場券」を毎年取り扱っています。
また、会場でのお土産販売や弁当の手配なども行っており、観戦当日をスムーズかつ特別な体験にしてくれる存在です。
「せっかく行くなら、ちょっと特別な体験をしてみたい」という方には、喜久家を通じた購入が一つの選択肢です。チケットの詳細や最新の受付状況については、公式サイトや電話で早めに確認しておきましょう。
チケットの詳細については、以下のリンクよりご確認いただけます。
⇒大相撲売店「喜久家」ホームページ
福岡国際センターへのアクセス
大相撲九州場所の舞台となる福岡国際センターは、福岡市博多区のベイエリアに位置し、博多駅や天神からのアクセスの良さでも知られています。地下鉄や西鉄バスを利用すれば、市内中心部からスムーズに到着でき、初めて訪れる方でも迷いにくい立地です。
周辺には博多港やベイサイドプレイス博多など、港町ならではの景観や観光スポットも点在。観戦の前後に立ち寄れば、九州場所の雰囲気をさらに満喫できるでしょう。
- 会場名
福岡国際センター - 住所
〒812-0021
福岡県福岡市博多区築港本町2-2 - 最寄り駅からのアクセス
・地下鉄箱崎線「呉服町駅」から徒歩約12分
・地下鉄空港線「中洲川端駅」から徒歩約15分 - 福岡国際センター行きバス(西鉄バス)
〇博多駅から
・乗り場:「西日本シティ銀行前Fのりば」
・路線番号:88番、99番
・行き先:「国際センター・サンパレス前」下車
・所要時間:約15分
〇天神から
・乗り場:「ソラリアステージ前2Aのりば」
・路線番号:80番
・行き先:「国際センター・サンパレス前」下車
・所要時間:約15分
※いずれも下車後徒歩すぐ
人気相撲部屋の宿舎一覧
大相撲九州場所の開催に合わせ、各相撲部屋は福岡県内やその周辺地域に宿舎を構えて滞在します。力士たちはここで寝泊まりしながら稽古に励み、地元の人々との交流の場にもなっています。
本場所前には、普段なかなか見ることのできない稽古風景を間近で見学できるとあって、宿舎周辺は多くの相撲ファンで賑わいます。お気に入りの部屋がある方は、ぜひスケジュールを確認して訪れてみてください。
ここでは、2025年九州場所で注目の相撲部屋と宿舎の所在地を一覧にまとめました。
部屋名 | 宿舎名 | 所在地 |
---|---|---|
二所ノ関部屋 | アイベース福岡 | 福岡県福岡市西区今宿3-26-6 |
伊勢ケ浜部屋 | 太宰府天満宮 | 福岡県太宰府市宰府4-7-1 |
立浪部屋 | リョーユーパン球場 | 福岡県糸島市二丈松国368 |
佐渡ヶ嶽部屋 | 佐渡ヶ嶽部屋福岡宿舎 | 福岡県福岡市東区西戸崎4-19-5 |
木瀬部屋 | ホームテック株式会社 | 福岡県福岡市東区二又瀬新町14-20 |
常盤山部屋 | 山王公民館 | 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗2344-3 |
九重部屋 | 鳥飼八幡宮 | 福岡県福岡市中央区今川2-1-17 |
高砂部屋 | 成道寺 | 福岡県福岡市中央区唐人町1-8-53 |
時津風部屋 | 志免町内公的施設 | 福岡県糟屋郡志免町志免4-8-28 |
なお、相撲部屋の見学方法やマナーについて知りたい方は、別記事も参考にしてください。初めての方でも安心して見学できるポイントを紹介しています。

大相撲九州場所【11月場所】の見どころ
九州場所は、一年を締めくくる最後の本場所として、年間最多勝力士などの記録が懸かる重要な舞台です。冬の博多を彩るこの本場所では、力士たちの取組に一層の熱がこもり、会場全体が他の本場所にはない独特の雰囲気に包まれます。
ここからは、2025年の九州場所をより深く楽しむために、押さえておきたい見どころをいくつかの視点からご紹介します。
地元力士の活躍
九州場所といえば、地元・福岡県出身の力士たちの奮闘が特に注目を集めます。福岡で行われる本場所では、地元の応援が力士の背中を押すことが多く、いつもより熱が入った取り組みが見られるのも魅力のひとつです。
また、自分の育った町や見慣れた景色がある中で土俵に上がることは、本人にとって大きなモチベーションになります。家族や友人、地元ファンの声援が加わると、「見せ場を作りたい」という気持ちが自然と強まることでしょう。
ここでは、幕下で活躍中の福岡県出身の若手力士2名をピックアップ。今後の活躍次第では関取(十両)昇進の可能性も十分にある注目株です。
*番付・年齢は2025年9月場所時点
〇東誠竜 大輝(とうせいりゅう だいき)【東幕下六枚目】
- 所属:玉ノ井部屋
- 出身:福岡県築上郡築上町
- 生年月日:1999年7月5日(26歳)
- 身長・体重:184.5 cm/141.2 kg
- 初土俵:令和4年1月場所
- 最高位:東幕下六枚目
- 得意技:叩き込み・上手投げ・下手投げなど多彩
多彩な投げ技と叩き込みを武器に、安定した星を重ねて幕下上位まで浮上。2025年5月場所では、元大関・朝乃山を破る金星を挙げ、大きな話題となりました。九州場所では、地元出身力士としてさらなる飛躍が期待されています。
〇松井【東幕下九枚目】
- 所属:伊勢ヶ濱部屋
- 出身:福岡県糟屋郡宇美町
- 生年月日:2004年10月12日(20歳)
- 身長・体重:170cm/114.6kg
- 初土俵:令和6年3月場所(幕下最下位格付出)
- 最高位:東幕下八枚目
- 得意技:押し出し・突き出しなど押し相撲が中心
正統派の押し相撲スタイルを持ち味とし、デビュー以来勝ち越しを続ける成長株。地元メディアでも注目度が上昇しており、九州場所での取り組みは福岡のファンから大きな声援を受けるでしょう。
なお、他の福岡県出身力士については、日本相撲協会公式サイトの「力士を探す」ページでチェックできます。ページ上部の「出身地」リストから「福岡県」を選んで検索してみてください。
やっぱり地元の力士には頑張ってほしいね。福岡出身の力士が土俵に上がると、館内が「わぁー!」って一気に盛り上がるから、自分も自然と力が入っちゃうんだ。
九州場所は地元ファンの声援がほんとに熱いし、力士も絶対に燃えると思うよ!
年間最多勝力士に注目!
2025年の大相撲は、名古屋場所までを終え、年間最多勝争いが盛り上がっています。二所ノ関部屋の横綱・大の里は、名古屋場所までに47勝を挙げ、トップを独走中。
追うのは、音羽山部屋の霧島(38勝)と荒汐部屋の若隆景(35勝)。霧島は安定感で、若隆景は巧みな技と粘りで勝ち星を重ね、後半戦での逆転を狙います。
年間最多勝の行方を決めるのは、秋場所と九州場所。大の里がこのまま優位を保つのか、それともライバルたちが意地を見せるのか注目が集まります。
※九月場所終了後、最新の勝ち星とランキングを作成し更新する予定です。
まとめ
今回は、2025年大相撲九州場所について、日程や一日の流れ、チケット情報から注目力士までを幅広くご紹介しました。
九州場所は、土俵と観客との距離が近く、力士の息遣いやぶつかり合う音が会場全体に響きわたる、臨場感抜群の本場所です。さらに、地元・福岡出身力士への声援や、年間最多勝をめぐる争いなど、ここでしか味わえないドラマが待っています。
現地観戦する方はもちろん、テレビや配信で楽しむ方にとっても、この時期ならではの盛り上がりを実感できるはずです。ぜひ、自分なりの楽しみ方で九州場所を満喫してください。
今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。
九州場所は、わしの時代にはなかった新しき舞台なれど、今では一年を締めくくる大一番と聞く。土俵と観客の距離が近く、力士の息遣いやぶつかり合いの音が胸に響くのは格別であろう。
江戸の昔も今も、相撲は力士と観客が一体となって盛り上げるもの。地元力士への声援、年間最多勝をかけた緊張感、そのひとつひとつが相撲道の重みを伝える。この十一月、皆の衆もその熱気を肌で感じ、相撲の妙を心に刻んでくだされ。
雷電さんの時代には、地方で相撲を取ることはあったの?
うむ、あったぞ。
拙者が若き頃より、江戸の大相撲に上がる前は、各地の祭礼や勧進相撲に呼ばれ、土俵を踏んだものである。村々や城下町にては、五穀豊穣を祈る神事の一つとして相撲が催され、力自慢どもが集いし場となっておった。
江戸や京・大坂の大相撲に比ぶれば規模は小さきものの、熱気と歓声は決して劣らず。農民にとっては年に一度の大楽しみであり、領主や代官も観覧することがあったゆえ、地方相撲といえども気を抜くことはできなんだ。
拙者もまた信州の山里にて幾度か相撲を取ったが、あのときの素朴な熱気は、いまだ胸に残っておる。土俵はどこにあろうと、拙者にとって戦場に違いなかった。
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