相撲雑学

九重部屋のちゃんこ長として有名な千代青梅について大特集!

僕がメディアに出演したといえば、地元の新聞記者にインタビューされたくらいです。緊張して上手に話せなかったけど、今でも当時の新聞は大切に保管しています。読み返すたびに、あのときの照れくささと嬉しさがよみがえってきます。

こんにちは!元力士のしんざぶろうです。

テレビやSNSで注目を集めている「ちゃんこ長」といえば、九重部屋の千代青梅(ちよおうめ)さん。(以下敬称略)渋い声に料理の腕前、そして20年以上土俵に立ち続ける現役力士という、多彩な顔を持つ存在です。

テレビ番組『有吉ゼミ』で紹介されたことをきっかけに注目が集まり、SNSでは「塩唐揚げレシピが簡単でおいしい!」と話題に。ちゃんこ長としてだけでなく、力士としての粘り強さや人柄にも関心が集まっています。

この記事では、そんな千代青梅の人物像や注目された理由、そしてネットで話題になった一品まで、じっくりご紹介いたします。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

へぇ~、関取じゃなくても、こんなに注目される力士がいるんだね。
どんな人なのか、気になってきたわ♪

この記事を読んでわかること
  • 千代青梅の基本的なプロフィールと経歴
  • テレビ番組での紹介をきっかけとした話題性
  • 「塩唐揚げ」の人気とSNSでの再現レシピの広がり
  • 現役力士としての番付と最近の成績
  • 結婚・収入・引退・出身地に関する疑問
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九重部屋のちゃんこ長

ちゃんこ鍋をよそっている画像

九重部屋は、高砂一門に所属する伝統ある相撲部屋です。1931年に創立して以来、多くの関取を育て、部屋別の優勝回数は歴代最多となる52回を誇ります。

昭和の大横綱・千代の富士が在籍していたことでも知られ、後継にはその愛弟子・千代大海が就任。現在は14代九重親方として、弟子たちの指導に力を注いでいます。

そんな名門・九重部屋で、力士たちの食を支えているのが、ちゃんこ長の千代青梅(ちよおうめ)です。

千代青梅(ちよおうめ)

基本情報(2025年4月現在)

本名:兼子 義和(かねこ よしかず)
身長:173.4cm
体重:99.5kg
出身:東京都青梅市
生年月日:1986年1月3日(39歳)
所属:九重部屋
最高位:東三段目62枚目
現在の番付:西序ノ口4枚目
初土俵:2004年3月場所
通算戦績:362勝430敗55休(出場回数124場所)

千代青梅は、力士として20年以上土俵に立ち続けるベテランです。現在は序ノ口ながらも現役を続ける一方で、部屋の食を一手に担う「ちゃんこ長」としての顔も持ち合わせています。

その料理の腕前は相撲界でも注目されており、日本相撲協会の公式Xでも紹介されました。投稿では、国技館で提供されるちゃんこの試作に取り組む千代青梅さんの姿が紹介されています。

ところでちゃんこ長ってなに?

ちゃんこ長とは、相撲部屋の食事を担当する「ちゃんこ番」の中でも、特に経験豊富で信頼されている力士が任されるまとめ役です。ちゃんこ番は交代制で、献立作成から調理、片付けまでを担いますが、それら全体を指揮・管理するのがちゃんこ長です。

食材の選定や調理の段取り、後輩への指導なども行い、部屋の味と伝統を支える大切な存在です。九重部屋では千代青梅さんがこの役割を務めており、料理の腕前はもちろん、丁寧な仕事ぶりでも注目を集めています。

 

なお、僕がちゃんこ長を務めていたときの経験や、そのとき感じた苦労については、別の記事で紹介しています。興味のある方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

調理をする男の画像
相撲部屋のちゃんこ長を仕事内容から給料まで元力士が徹底解説!相撲部屋のちゃんこ長は、料理担当にとどまらず、献立作成・予算管理・後輩指導まで任される重要な存在です。元力士しんざぶろうの実体験をもとに、ちゃんこ長の給料事情や日々の苦労、そしてそこから得られるスキルなどを、リアルな視点で解説します。...

なぜ千代青梅は有名になった?

千代青梅さんが注目されるきっかけとなったのは、日本テレビの人気番組「有吉ゼミ」です。番組内で九重部屋が特集され、その中でちゃんこ長として紹介されたことで、一気にSNSなどで話題になりました。

料理の腕前はもちろんのこと、低く渋い声にも注目が集まり、「イケメン&イケボのちゃんこ長」としてファンが急増。料理もできて声もかっこいい!そんなギャップに惹かれる人が続出しています。

「有吉ゼミ」最新情報

2025年4月14日(月)19時から、日本テレビ「有吉ゼミ」にて「グルメすぎる九重部屋」が放送されました。

番組の中では、九重部屋のちゃんこ長・千代青梅さんが調理に取り組む姿が放送され、こだわりの料理や仕事ぶりが紹介されました。自ら捌いた新鮮な海の幸を使った海鮮料理や、3種類のタレで楽しむお好み焼きなど、食の名手ぶりが光る内容となっています。

放送前の予告動画は、以下の有吉ゼミ【日本テレビ公式】X(旧Twitter)で確認できます。また、見逃してしまった方も、TVerでの配信が始まっていますので、ぜひチェックしてみてください!

絶賛される「塩唐揚げ」

千代青梅さんが作るちゃんこ鍋はもちろん人気ですが、いまSNSで特に話題になっているのが「塩唐揚げ」です。有吉ゼミで紹介されて以来、X(旧Twitter)では「簡単なのに衝撃的においしい」と反響を呼び、実際に作ってみたという投稿が次々に上がっています。

中には、作り方を丁寧に紹介してくれている投稿もあり、材料や分量、漬け時間までわかりやすく書かれているので、見ながらそのまま作れるのも嬉しいポイントです。

以下に、その一例をご紹介します。気になった方は、ぜひ参考にしてご家庭で試してみてください。

相撲観戦大好き さくら
相撲観戦大好き さくら

唐揚げがすごくおいしそう♪しかも簡単に作れそうだし、今度ぜったい試してみるわ!

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千代青梅はどんな力士?

力士としての千代青梅について

  • 2004年3月場所が初土俵
  • 2015年11月場所で自己最高位の「東三段目62枚目」に昇進
  • その後は序二段を維持し、近年は序の口の番付

千代青梅さんは、2004年3月場所に初土俵を踏み、そこから地道に番付を上げてきました。2015年11月場所には、自己最高位となる「東三段目62枚目」に昇進しますが、この場所では1勝6敗と悔しい結果に終わっています。

その後は長く序二段の番付を維持していましたが、近年は序ノ口まで降格。直近の2025年三月場所では、西序ノ口4枚目で出場し、前半は3勝1敗と好調だったものの、後半に3連敗し、惜しくも3勝4敗で負け越してしまいました。

39歳という年齢を考えると、10代や20代前半の若い力士たちがひしめく序ノ口で勝ち越すのは、やはり簡単ではないのでしょう。

しんざぶろうが歳の差を感じた話

僕自身、力士を辞めたのは20代前半のころですが、当時でも中学を卒業して入門してくる10代の若手力士たちの動きには驚かされることがありました。相撲そのものでは力や技術で上回れても、ちょっとした油断の隙に飛んでくる、突発的なスピードやバネのある動きには反応しきれないときがあるんですよね。

きっと千代青梅さんも、そうした若さの勢いに対して、技術と経験で勝負しているんだと思います。

 

なお、日本相撲協会の公式Xでは、2014年の序二段時代に撮影された千代青梅さんの取り組み写真が紹介されています。緊張感のある千代青梅さんの表情、ぜひご覧ください。

 

また「序ノ口」や「序二段」ってどんな地位?と思った方は、こちらの記事で相撲の番付について解説しています。ぜひチェックしてみてください。

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管理人の後輩 元力士 まさる
管理人の後輩 元力士 まさる

39歳で現役を続けてるなんて、本当にすごいなぁ。
しかもちゃんこ長として、九重部屋でも信頼されていて、きっとみんなから頼りにされてるんだろうなあ。

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千代青梅に関するよくある質問

Q1.千代青梅は結婚している?

結婚しているかどうかは公表されていませんが、現時点では独身だと思います。
そもそも千代青梅さんは関取ではなく、収入もごく限られた立場です。僕が相撲界にいた頃も、幕下以下の力士が現役中に結婚したという話は一度も聞いたことがありません。

というのも、千代青梅さんのような序ノ口力士は「力士養成員」という扱いで、あくまで見習いの立場。そういった力士が結婚することは現実的ではなく、師匠が許すこともまずありません。

Q2.千代青梅の年収は?

千代青梅さんの現在の番付は「序ノ口」です。幕下以下の力士は月給制ではなく、本場所ごと(2カ月に1回)に支給される手当が主な収入源となります。

序ノ口の手当は1場所あたり77,000円ですので、年間では約46万円ほどになります(6場所で計算)。

力士の収入についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

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Q3.千代青梅は引退しないの?

現在のところ、千代青梅さんが引退するという公式な発表はありません。39歳という年齢を考えると、今後の進退を意識する時期かもしれませんが、いまも現役力士として土俵に立ち続けています。

ちなみに、相撲界には50代まで現役を続けた力士もいます。たとえば、華吹大作(はなかぜ だいさく)さんは、現時点で最年長まで現役を続けた力士として知られており、2022年1月場所では西序二段89枚目として出場し、51歳7か月で引退しました。

Q4.千代青梅の実家はどこ?

四股名の「青梅」は、そのまま出身地・東京都青梅市に由来しています。地名を四股名に用いる力士も多く、千代青梅さんも地元への敬意や思い入れを込めてこの名を選んだのかもしれません。

まとめ

九重部屋のちゃんこ長として、そして現役力士としても奮闘を続ける千代青梅さん。料理の腕前、渋い声、そしてひたむきに相撲に向き合う姿勢に、多くの人が魅了されています。

今後もメディア出演などを通じて、さらにファンが増えていくことは間違いないでしょう。千代青梅さんの活躍から目が離せませんね。

今回も、最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、次回の記事でお会いしましょう。

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