熱海富士はなぜ押し出しが多い?体を活かした相撲を元力士が解説
熱海富士関(あたみふじ)は、身長187センチ・体重197キロという体で、23歳のうちに関脇まで上がった力士です。得意技は右四つ・寄りとされていますが、直近6場所の白星は、半分以上が押し出しです。
僕が現役のころ、自分の部屋の師匠から教わった基本も押しでした。ただ、基本に忠実に押していた自分と、押して前に出られる体を持っている熱海富士とでは、同じ押しでも中身が違います。
こんにちは、元力士のしんざぶろうです。
熱海富士は、23歳で関脇まで上がった力士です。静岡県出身の力士が三役に就くのは、1930年以来96年ぶりのことでした。
さらに、2026年7月場所までに、幕内の優勝決定戦へ3度進んでいます。優勝の可能性を残して千秋楽を迎えた場所は4度あり、いずれも賜杯には届きませんでした。
では、どんな相撲でそこまで来たのでしょうか。答えは決まり手に出ています。この記事では、体を活かした押し出しを武器に快進撃を続ける熱海富士について解説します。
押し出しが多い理由の一つは、立合いから思い切って踏み込み、197キロを自分で前へ運べていることだと思います。体が大きいだけで自然に勝っているのではなく、自分から前に出る相撲を取っています。
その相撲が番付にも表れていて、三役に上がった2026年3月場所から7月場所までは、いずれも勝ち越しでした。そのうえで、入門時の師匠だった元横綱・旭富士は、まわしを取って出る形をさらに求めています。
得意技と、実際によく出る決まり手。この2つが違うことがあるなんて知りませんでした。
プロフィールの体重も、想像が追いつきません。
どんな相撲を取る力士なのか、早く見てみたいです♪
熱海富士はどんな力士か
熱海富士と書いて、あたみふじと読みます。下の名前は朔太郎(さくたろう)です。
静岡県熱海市の出身で、伊勢ヶ濱部屋に所属しています。
まずは、どんな相撲を取るのかを見てください。2026年7月場所の千秋楽、12勝3敗で3人が並んで行われた優勝決定巴戦の映像です。
巴戦は、先に2連勝した力士が優勝になる形式です。3人が順に当たり、決着がつくまで続きます。
最初の一番が、熱海富士と大関・霧島でした。霧島は186センチ・150キロなので、熱海富士とは47キロの差があります(2026年8月時点)。
熱海富士が前に出て押し切るところをご覧ください。
立合いで当たったあと、霧島は一度も体勢を立て直せないまま土俵の外まで運ばれています。この一番を取ったことで、熱海富士はあと1勝で初優勝という場面まで進みました。
うわぁ、47キロ軽い大関が、下がるしかなくなってる。
熱海富士関のは、当たってから押すんじゃなくて、当たったまま歩いていく感じなんだよね。
あれをやられたら、足で踏ん張る場所がなくなっちゃうんだ。
プロフィール
基本となる情報をまとめました。この記事の番付・体重・成績は、2026年(令和8年)7月場所千秋楽の時点のものです。番付や体重は場所ごとに変わります。
■熱海富士 朔太郎(あたみふじ さくたろう)
〇2026年7月場所千秋楽時点
- 本名:武井 朔太郎(しこ名履歴:熱海富士)
- 生年月日:2002年(平成14年)9月3日
- 出身地:静岡県熱海市
- 所属:伊勢ヶ濱部屋
- 番付:東関脇(2026年7月場所)
- 身長・体重:187.0センチ/197.0キロ
- 得意技:右四つ・寄り
- 初土俵:2020年(令和2年)11月場所
- 新十両:2022年(令和4年)3月場所
- 新入幕:2022年(令和4年)11月場所
- 新三役:2026年(令和8年)3月場所
- 最高位:関脇/敢闘賞4回/金星2個
- 生涯戦歴:262勝188敗4休(35場所)
- 幕内戦歴:154勝131敗(19場所)
熱海から角界へ
熱海富士が相撲を始めたのは12歳のときです。初土俵は2020年(令和2年)11月場所でした。
土俵に上がってすぐに結果が出ています。初土俵の次の場所で序ノ口優勝、そのまた次の場所では序二段を7戦全勝で制しました。2場所続けての優勝です。
そこから1年4カ月で新十両、さらに8カ月後の2022年(令和4年)11月場所で新入幕を果たしました。20歳になった年のことです。
ただ、そこから上がり続けたわけではありません。新入幕のあとは十両に戻る時期があり、2023年(令和5年)7月場所を西十両筆頭で迎えています。
この場所を11勝4敗で制し、十両優勝で幕内へ戻りました。
日本相撲協会の公式YouTubeチャンネルが、この場所の各段の優勝力士を1本にまとめた動画を公開しています。十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口の5人が順に登場し、熱海富士は十両の優勝力士として出てきます。
このときの熱海富士は20歳。幕内に戻る直前の姿です。
三役に上がったのは、そこからさらに2年以上あとの2026年(令和8年)3月場所です。この昇進が、静岡県出身の力士としては1930年以来96年ぶりのことでした。
番付発表の日、熱海富士は伊勢ヶ濱部屋の宿舎で会見に応じています。
「三役はずっと掲げていた目標。入門から5年半にもなり、ちょっと遅くなってしまったが良かった。優勝、さらに上の番付を目標に頑張っていきたい」
96年ぶりという記録については、生まれる前のことなので実感は湧かないとしたうえで、番付表の出身地の文字が大きくなったことを喜んでいました。
優勝・三賞・優勝決定戦の記録
ここまでの優勝を、番付ごとに整理しました。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 番付 | 優勝回数 | 優勝した場所と成績 |
|---|---|---|
| 幕内 | なし | 優勝決定戦に3度進出(2023年9月/2026年1月/2026年7月) |
| 十両 | 1回 | 2023年7月場所・西十両筆頭で11勝4敗 |
| 幕下 | なし | ー |
| 三段目 | なし | ー |
| 序二段 | 1回 | 2021年3月場所・西序二段48枚目で7戦全勝 |
| 序ノ口 | 1回 | 2021年1月場所・東序ノ口25枚目で6勝1敗 |
三段目と幕下では優勝していません。下の2つで連続優勝したあとは、優勝を挟まずに関取まで上がったことになります。
賞のほうは、2026年7月場所までに敢闘賞を4回受けました。2023年9月場所(東前頭十五枚目)、同年11月場所(西前頭八枚目)、2026年1月場所(西前頭四枚目)、2026年7月場所(東関脇)の4つです。
受賞した番付が、前頭十五枚目から関脇まで散らばっているのが熱海富士の特徴です。幕内に上がったばかりの下位でも、三役に上がってからも、同じように敢闘賞を受けています。
このほかに金星が2個あります。いずれも2026年1月場所のものです。
お顔だけ見ていると、まだ学生さんみたいな雰囲気なんです。
それが土俵に上がると、大関を一気に押し出してしまう。
このギャップを知ってから、取組を探して見るようになりました♪
ちなみに敢闘賞は、どんな相撲を取ると選ばれるのか、賞金がいくらなのかを別の記事でまとめています。
熱海富士の体格が、土俵で意味すること
熱海富士の相撲を語るときに外せないのが、その体重です。幕内の平均から40キロ近く重い体で、相手にぶつかっていきます。
幕内の平均とどれだけ違うか
日本相撲協会の公式プロフィールから幕内力士42名を集計すると、平均体重は159.8キロ、平均身長は184.7センチでした(2026年8月9日時点)。
熱海富士は197.0キロ・187.0センチ(2026年7月場所千秋楽時点)。体重で約37キロ重く、身長は2センチほど高いことになります。
同じ集計で、熱海富士より重い幕内力士は1人だけでした。身長は平均に近く、体重だけが大きく上に振れているのが、この力士の体格です。
支度部屋で当たりを受けたとき
数字だけでは、197キロがどれくらいのものか掴みにくいと思います。ここからは、大きい力士の当たりを受け止める側に回ったときの、現役のころの僕の話です。
三役の関取の付き人をしていたときのことです。関取の取組前に、支度部屋で立合いの確認のために、僕が胸を出して当たりを何度も受け続けました。
当然、残ることはできません。軽く吹き飛ばされてしまいます。
というのも、こちらは受け止めるだけで、こらえるための形を作る余裕がないからです。そのうえ相手は本番前なので、力を加減する場面でもありません。
そのとき感じていたのは、二つでした。
三役の関取に胸を出しているという緊張感。それと、まったく残すことができない自分の不甲斐なさです。
「役に立てているんだろうか」
そんなことを考えながら、申し訳なくも感じていました。
伊勢ヶ濱部屋では、熱海富士が会場で準備運動をするために、167キロの幕下力士を残らせて当たりを受け止めさせていると報じられています。本場所の会場で、受け手を務める役が用意されているということです。
支度部屋で胸を出すのって、稽古場とはまた違う緊張感があるんだよね。
ここで下手なことをしたら関取の調子が狂う、って思っちゃうんだ。
吹き飛ばされながら、それでも次も当たってもらわないといけないしね。
ちなみに、幕内力士の平均体重は、現役力士を一人ずつ集計して記事にしました。重い順のランキングも載せてあります。
得意技は右四つ、決まり手の半分は押し出し
体の話が続きましたが、その体が土俵でどう使われているのかは、決まり手に表れます。熱海富士の場合、得意技として挙げられている形と、実際に出ている決まり手に違いがあります。
決まり手の実データ
直近6場所は91取組で55勝(2026年7月場所千秋楽時点)。その55勝の内訳に、熱海富士の相撲が出ています。
押し出しが51パーセント、寄り切りが29パーセント、小手投げが4パーセント、残る16パーセントがその他でした。
押し出しだけで半分を超えています。寄り切りと合わせると8割で、前に出て決めた白星が大半を占めていることになります。
その一方で、熱海富士の得意技は右四つ・寄りです。右四つはまわしを取って組む形なので、押し出しとは別の相撲を指します。
熱海富士の師匠が求める形
この違いについて、熱海富士の入門時に師匠だった元横綱・旭富士が、2026年7月場所の14日目に話しています。
今は体を生かした相撲で前に出ているが、理想には程遠いし、本人もそう思ってる。左前みつ、左上手をしっかり引いて右を返して出たら、相手は何もできないでしょ。でも、出てないんだよね
この「体を生かした相撲で前に出ている」という評価は、押し出しが半分を超えているという数字と重なります。そのうえで求められているのが、左でまわしを取って右を返す形、つまり右四つでした。
熱海富士が入門した2020年当時、元横綱・旭富士は伊勢ヶ濱親方として部屋を率いていました。2025年6月に年寄・宮城野を襲名し、伊勢ヶ濱部屋は元横綱・照ノ富士が継承しています。2026年8月時点の師匠は伊勢ヶ濱親方(元照ノ富士)で、宮城野親方は同じ部屋に所属しています。
押しは教わり、四つは覚えていく
得意技として挙げられる形と、実際によく出る決まり手が異なることはあります。ここからは、押しと四つが稽古のどこで身についたのか、僕の場合の話を書きます。
僕が教わったのは押しでした。
というのも、力の差がある相手とやるときは、基本的に相手が胸を出してくれるからです。そうなると、こちらはひたすら押すことになります。
逆に、早朝の三番稽古は番付が近い者同士で組みます。相手も同じように前に出てくるので、押し合いのままでは終わらず、自然と四つ身になりました。
そうやって何度も繰り返すうちに、四つは覚えていく感じです。
ただ、教わったというより、体が勝手に形を作っていただけでした。稽古を見ている番付が上の兄弟子から、ところどころアドバイスをもらっていた程度です。
今思えば、研究が足りていませんでした。
僕の場合、押しは相手が胸を出してくれる稽古で繰り返す形でした。四つのほうは、力の近い相手と何度もぶつかる中で身についていきました。
ただ、熱海富士の押し出しは、体が大きいから自然にそうなっているのとは違うと感じています。立合いの踏み込みに思い切りがあり、当たったあとも止まらずに前へ出ています。受けて勝っているのではなく、自分から出て勝っている相撲です。
寄り切りが29パーセントを占めているのも、その延長にあると思います。体を前へ運ぶ力が、組んだ形での寄りにもつながっているように見えます。
元横綱・旭富士は、左のまわしを取って右を返して出れば「相手は何もできない」と言っています。僕の見方はもう少し手前です。この体で積極的に前に出られたら、相手は何もできません。「理想には程遠い」は、いまの相撲を否定したものではなく、そこからさらに上を求めた言葉なのでしょう。
勝てている形を、自分から崩すのは怖いです。
僕の場合は、崩す以前に次の形を用意していませんでした。
熱海富士関は押しも寄りも自分の体で作れている。そこがまるで違います。
あわせて、押し出しという決まり手そのものについては、突き出しとの違いも含めて別の記事で扱っています。
また、熱海富士に右四つを求めている宮城野親方が、現役時代にどんな横綱だったのかもまとめてあります。
優勝が懸かった4度目の千秋楽
相撲の中身の話が続きましたが、熱海富士には番付とは別に積み上がっているものがあります。優勝の可能性を残して千秋楽を迎えたことが、これまでに4度ありました。
そして、その4度とも賜杯には届きませんでした。
届かなかった3度
最初の機会は、2023年(令和5年)の秋場所です。十両優勝で幕内へ戻った次の場所で、番付は東前頭十五枚目でした。その位置から優勝決定戦まで進みましたが、当時の大関・貴景勝に敗れています。
続く九州場所も千秋楽まで可能性を残し、このときは本割で当時の関脇・琴ノ若に敗れています。
3度目が2026年(令和8年)の初場所でした。西前頭四枚目で12勝3敗。この場所は横綱・豊昇龍と横綱・大の里を破って金星を2個獲得し、敢闘賞も受けています。
それでも優勝決定戦では、当時の新大関・安青錦に敗れています。12勝3敗で並んだ2人による一番で、決まり手は首投げでした。追い詰めながらの逆転で、花道の奥で「くっそー!」と声を上げたと報じられています。
参考:日刊スポーツ(2026年1月25日)/中日スポーツ(2026年7月25日)
2026年7月場所の巴戦
4度目が2026年7月場所です。東関脇で千秋楽を迎え、本割では2敗で単独首位だった関脇・安青錦を押し出しで破りました。
これで12勝3敗の力士が3人並び、大関・霧島を加えた優勝決定巴戦になります。
熱海富士は最初の一番で霧島を押し出しました。先に2連勝した力士が優勝という形式なので、次に安青錦を破れば初優勝が決まる場面です。
その一番は、押して有利に見えたところから体勢を返され、寄り切りで敗れました。熱海富士は天をあおぎ、優勝は2連勝した安青錦のものになりました。
同じ相手に、半年で二度止められたことになります。
この場所も敢闘賞を受けました。場所後には、浅香山審判部長が秋場所の大関とりについて「なるんじゃないか」と話しています。
参考:日刊スポーツ(2026年7月26日)/デイリースポーツ(2026年7月26日)/NHK(2026年7月26日)
番付の推移
三役に上がるまでの1年を、番付と成績で見てください。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 場所 | 番付 | 成績 |
|---|---|---|
| 2025年9月 | 東前頭三枚目 | 5勝10敗 |
| 2025年11月 | 東前頭六枚目 | 8勝7敗 |
| 2026年1月 | 西前頭四枚目 | 12勝3敗(敢闘賞) |
| 2026年3月 | 西小結 | 9勝6敗 |
| 2026年5月 | 東関脇 | 9勝6敗 |
| 2026年7月 | 東関脇 | 12勝3敗(敢闘賞) |
あと一番、という場面
千秋楽まで優勝の可能性が残る立場を、僕は経験していません。それでも、あと一番で番付が変わるという場面なら覚えています。
あと一勝すれば三段目に上がれる、という場面がありました。
ところが、それを意識しすぎてしまい、緊張で体が動きませんでした。
というのも、勝ったあとのことばかり考えていて、目の前の相手を見ていなかったからです。立合いで何をするかも、決めきれていませんでした。
結果は、何もできずに負けました。
「自分が何をしたのか覚えていない」
土俵を下りてから、そう思ったことだけを覚えています。
懸かっているものも番付も、熱海富士とはまったく違います。それでも、あと一番という状況が体に及ぼすものは、番付が下でも同じ形で来るのだと感じています。
うむ。土俵の上では、相手のほかにもう一人と戦うことになる。
勝てば何が変わるかを考え始めた、自分自身だ。
4度も千秋楽に残るというのは、それを4度くぐったということでもある。
ちなみに、熱海富士が2026年初場所で獲得した金星については、その価値や恩恵をまとめた記事があります。
熱海富士の素顔と地元の応援
優勝争いの話が続きましたが、熱海富士には土俵の外の顔もあります。好きな食べ物から座右の銘まで、本人の答えが公開されています。
座右の銘は「堅忍不抜(けんにんふばつ)」。じっとこらえて、心を動かさないという意味の言葉です。
■熱海富士の力士アンケート
- 相撲を始めた年齢:12歳
- 好きな食べ物:寿司、お茶漬け、プリン
- 趣味・マイブーム:音楽聴く
- 好きな音楽:back number、Saucy Dog、クリープハイプ
- 好きな漫画・アニメ・映画:アイシールド21
- 好きなテレビ・YouTube:さんまのお笑い向上委員会、東海オンエア
- 座右の銘:堅忍不抜(けんにんふばつ)
- 相撲界で自分がナンバーワンだと思うこと:元気
相撲界で自分がナンバーワンだと思うことを問われて挙げたのが、元気でした。197キロという体と、この答えが並んでいます。
好きな食べ物にプリンが入っているのが可愛いです。
座右の銘は堅忍不抜なのに、ナンバーワンは元気なんですね。
音楽の趣味も同世代っぽくて、親しみが湧きます♪
熱海の応援と後援会
熱海富士には、地元に後援会があります。2022年3月に設立され、事務局は熱海商工会議所の中に置かれています。
年会費は1口10,000円です(2026年8月時点)。会員には番付表が年6回送られ、そのほかにタオルや激励会の案内が届きます。3口以上を納める特別会員になると、記念品と大相撲カレンダーが加わります。
2026年7月場所の千秋楽には、熱海市内の福祉センターでパブリックビューイングが開かれました。このときは定員100人の先着順で、予約は不要でした。
参考:熱海富士後援会
なお、力士を支援する人をタニマチと呼びますが、その意味や、実際にいくらかかるのかは別の記事にまとめています。
熱海富士に関するよくある質問
熱海富士について、読み方や体格など、よく調べられている項目をまとめました。
Q1. 熱海富士の読み方・本名・年齢・出身地は?
A. 熱海富士朔太郎は「あたみふじ さくたろう」と読みます。本名は武井朔太郎さんです。2002年(平成14年)9月3日生まれ、出身地は静岡県熱海市です。
Q2. 熱海富士の身長と体重は?
A. 身長187.0センチ、体重197.0キロです(2026年7月場所千秋楽時点)。幕内力士の平均体重が約160キロなので、そこから37キロほど重い体格になります。
Q3. 熱海富士の得意技は?
A. 日本相撲協会の公式プロフィールでは、右四つ・寄りです。ただし直近6場所の白星の決まり手は、押し出し51パーセント、寄り切り29パーセント、小手投げ4パーセント、その他16パーセントでした(2026年7月場所千秋楽時点)。
Q4. 熱海富士は優勝したことがある?
A. 幕内での優勝はありません(2026年7月場所千秋楽時点)。優勝の可能性を残して千秋楽を迎えたのが4度、優勝決定戦に進んだのが3度あります。幕内より下では3回優勝しており、2021年(令和3年)1月場所の序ノ口、同年3月場所の序二段、2023年(令和5年)7月場所の十両です。
Q5. 熱海富士の部屋と師匠は?
A. 伊勢ヶ濱部屋で、師匠は元横綱・照ノ富士の伊勢ヶ濱親方です(2026年8月時点)。入門時の師匠だった元横綱・旭富士は、宮城野親方として同じ部屋にいます。
まとめ
熱海富士は、身長187.0センチ・体重197.0キロという体で、23歳のうちに関脇まで上がりました(2026年7月場所千秋楽時点)。静岡県出身の力士が三役に就くのは96年ぶりのことです。
直近6場所の白星は、半分以上が押し出しでした。その一方で得意技は右四つ・寄りとされ、入門時の師匠だった元横綱・旭富士は、左のまわしを取って出る形をさらに求めています。
僕が押しばかりになっていたのは、力の差がある相手が胸を出してくれたからでした。熱海富士は違います。立合いから思い切って踏み込み、197キロを自分で前へ運んでいます。三役に上がってからの3場所はいずれも勝ち越しで、その相撲が結果にも表れています。
秋場所は大関とりの場所になるのではないか、と審判部長も話しています。次に熱海富士の取組を見るときは、決まり手よりも立合いの踏み込みを見てください。そこで前に出られているかどうかが、押し出しにも寄り切りにもつながっています。
うむ。押して勝てる者が、あえて組む形を覚えるのは難しい。
勝っている間は、変える理由がどこにもないからだ。
4度の千秋楽は、その理由を本人に教えているのかもしれぬ。
















