二子山部屋の女将はどんな人?仕事・経歴・SNSを元力士が解説
相撲部屋によって役割は異なりますが、おかみさんは力士の生活を支え、ときには師匠と弟子のあいだを取り持つ存在です。
僕も力士だったころ、師匠の前で言いたいことが言えないときなど、おかみさんが助け舟を出してくれたことがあります。
そんな思い出のある僕ですが、2026年8月時点では、相撲部屋のYouTubeにハマってよく見るようになりました。
支度をする力士、鍋の前に立つ力士。画面の向こうにあるのは、自分が過ごしていたころとよく似た日常です。
昔をなつかしく思いながら、つい最後まで見てしまうんですよね。
こんにちは、元力士のしんざぶろうです。
二子山部屋の女将は、元大関・雅山の妻である竹内侑加さんです。
二子山部屋の動画を見ていると、力士たちに混じって女将さんがよく登場します。
ただ、その女将さんが部屋で何をしている人なのかまでは、あまり説明されていないのではないでしょうか。
この記事では、女将という仕事の中身と、竹内侑加さんの経歴、そして2026年8月時点の二子山部屋の姿まで、二子山部屋の女将について解説します。
動画で女将さんを見かけるたびに、何をしている人なんだろうって思っていました。
親方の奥さん、というだけではなさそうですよね。
そこがずっと気になっていたんです。
二子山部屋の女将は竹内侑加さん
侑加さんが女将になったのは、二子山部屋ができた2018年です。部屋の歩みと、女将としての歩みは、そのまま重なっています。
竹内侑加さんのプロフィール
新聞の取材で本人が語っている内容から確認できるのは、次のとおりです。
■竹内侑加さんのプロフィール
〇年齢・キャリアはいずれも2026年3月時点
- 名前:竹内侑加(たけうち ゆか)
- 年齢:41歳
- 出身:福岡県久留米市
- 女将になった年:2018年(二子山部屋の創設と同じ年)
- 女将としてのキャリア:8年
二子山親方は元大関の雅山で、1977年7月28日生まれです(2026年8月16日時点で49歳)。藤島部屋から独立し、2018年に二子山部屋を興しました。
侑加さんは、新しい部屋の1年目から、力士が入り、番付が動いていく過程を見てきたことになります。
元大関・雅山との馴れ初め
二人の出会いは、部屋ができるよりずっと前にさかのぼります。
きっかけは2007年11月、侑加さんが稽古を見学したことでした。当時の雅山は武蔵川部屋の所属で、本名は竹内雅人。茨城県の出身です。
そして2008年9月に婚姻届を提出し、東京で同居を始めます。
二人が結婚を報告する記者会見を開いたのは、2008年11月24日、福岡市内のホテルでした。
このとき雅山は31歳で、番付は東前頭7枚目。侑加さんは24歳で、旧姓は堀江といいました。
侑加さんは同じ年の3月に大学を卒業したばかりで、就職も内定していたそうです。それでもプロポーズを受け、結婚を決めています。
雅山はこの九州場所で10勝5敗の成績を残しました。挙式は翌2009年の予定と報じられています。
なお2026年3月時点で、侑加さんの長男は長距離ランナーとして競技を続けています。
稽古の見学がきっかけの出会いだったんですね。
しかも当時24歳って、ちょうど私と同じくらいです。
就職が決まっていたのに決断するの、すごいなあ。
二子山部屋の女将はどんな仕事をしているのか
女将の仕事は、稽古場の外にあります。
検索して出てくる情報は、馴れ初めや人柄の話に寄りがちです。この章で扱うのは、仕事の中身のほうです。
師匠と弟子のあいだをつなぐ役割
相撲部屋の師弟関係は、一般的な指導者と選手の関係とは距離感が違います。
その違いを、侑加さん自身が言葉にしています。
2026年3月、侑加さんは青山学院大学の選手寮を訪ね、原晋監督と選手の距離感について次のように話しています。
「グラウンドでは原監督は厳しいのでしょうけど、寮の中では選手とフランクに接していることに驚きました。相撲界では親方と弟子は、原監督と選手ほどフランクに話しません」
ここでいう親方とは、その部屋の師匠のことです。師匠は弟子の進退にもかかわる立場で、そのぶん、弟子の側から気軽に話しかけられる相手ではありません。
僕自身の現役時代にも、師匠へ直接は言いづらいことを、おかみさんが間に入って伝えてくれることがありました。
力士の生活を支えるということ
相撲部屋の日常は、稽古と食事と睡眠の繰り返しで動いています。
女将は、その土台を整える側にいます。食事、体調、来客の応対、部屋の外との連絡。何をどこまで受け持つかは部屋によって違いますが、稽古場の外で起きることに関わる場面が多くなります。
侑加さんは、女将という仕事の手応えをこう話しています。
「力士が強くなっていく過程を、目の前で見られることが喜びです」
入門したときは細かった若い衆が、体を作り、番付を上げていく。その変化を日々身近で見守る一人が女将です。
その仕事ぶりは、部屋の公式YouTubeでも見られます。
「二子山部屋 sumo food」には、女将がちゃんこ番に入っている回があります。場所前の決起会に向けて混ぜご飯を作る回で、2026年8月16日時点で72万回以上再生されています。
用意する量と、力士たちとのやり取りに注目してみてください。
相撲部屋では、その日に部屋で食事をする大人数ぶんをまとめて用意します。家庭料理とは、用意する量も鍋の大きさも段取りも大きく異なります。
動画に映る鍋の大きさと、並んでいく皿の数を見ると、その違いが伝わると思います。
やっぱり、女将さんもちゃんこ番に入ることもあるんだね。
僕がいたころも、お客さんが来るときなんかは、おかみさんがちゃんこ場に立ってたなぁ。
でも、接客とかもあるからちゃんこ場に付きっ切りというわけにはいかなかったけどね。
SNSに投稿された女将のエピソード
部屋の外の人から見た女将の姿も、SNSに残っています。
一例として、2025年6月には、あるパーティーで女将と接した人がXにエピソードを投稿しています。受付で最小額のご祝儀を渡したところ、あとから誰が渡したのかを確認して、女将が個別に礼を言いに来たという内容です。
二子山部屋の女将さんと親方はみんなの動物園でいつもとっても仲良しなご様子が放送されているのですが そんな女将さんと親方の関係の良さが感じられたエピソードを一つ
ある日のパーティーで、一回くらいはやらないとと渡された方が迷惑なレベルのミニマムご祝儀を受付でお渡しした後… pic.twitter.com/mXQu6tOrIB— ハナイカダ (@raku_hanaikada) 2025年6月30日
一個人の投稿ではありますが、この投稿からは、来客に気を配る女将の姿が伝わってきます。
僕も、兄弟弟子とふざけているところをおかみさんに見られたことがあります。
しまった、と思いました。
それでも笑って付き合ってくれるんですよね。師匠は気配ですぐわかるので、見つかること自体がありませんでした。
ちなみに、力士の1日がどんなスケジュールで動いているかは、こちらの記事にまとめてあります。
青学大の寮母に「弟子入り」した2026年春
侑加さんは2026年の春、青山学院大学陸上競技部の寮母のもとへ、一日限りの弟子入りをしています。
大阪場所の留守番期間に「寮母一日体験」
春場所は大阪で行われます。2026年の春場所では、力士たちが大阪に滞在する期間、侑加さんは東京に残っていました。
その留守番の期間を使って、東京・町田市にある青山学院大学の選手寮を訪ねています。
迎えたのは、陸上競技部の寮母を務める原美穂さんです。2026年3月時点で58歳。原晋監督の妻にあたります。
町田寮の朝は早く、午前5時45分から朝練習が始まります。朝食は、シェフ兼栄養コーチの鶴貝彪雅さん(27歳)と美穂さんが用意します。
侑加さんは、その朝の支度に加わりました。
原美穂さんとの対話で見えたもの
一日をともに過ごすなかで、二人の話は競技と生活の線引きに及びました。
原美穂さんは、自分の役割をこう話しています。
「私は陸上の指導はできません。というよりも私が入ってはいけない領域。その分、競技以外の生活面で選手が楽しく暮らせるように心がけています」
これを受けて、侑加さんはこう応じました。
「美穂さんがおっしゃる通り、私たちがケンカすると、力士に気を使わせてしまいます。夫婦円満を心がけています」
原美穂さんは、競技の指導には立ち入らないと言い切っています。そのかわりに引き受けているのが、生活の側です。
陸上と相撲で種目は違っても、選手や力士を預かる家の役割は、驚くほど近いところにありました。
二人の立場を並べると、その近さがはっきりします。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 青学大陸上部 寮母・原美穂さん | 二子山部屋 女将・竹内侑加さん | |
|---|---|---|
| 支える相手 | 陸上競技部の選手 | 部屋の力士 |
| 務めはじめ | 2004年(2026年4月で23年目) | 2018年(部屋の創設と同時) |
| 師弟の距離 | 寮のなかでは監督と選手がフランクに接する | 親方と弟子は、そこまでフランクに話さない |
| 本人が語る役割 | 競技以外の生活面で、選手が楽しく暮らせるように | 力士が強くなっていく過程を、目の前で見られることが喜び |
そして侑加さんの言葉には、もう一つ大事なことが含まれています。夫婦の関係によって、力士に気を使わせることがあるということです。
部屋は職場であると同時に、住まいでもあります。そこで暮らす夫婦の関係が悪ければ、力士に余計な気を使わせてしまう。だから夫婦円満を心がける、という話でした。
うむ。競技が違えば、鍛え方も戦い方も変わる。
だが、預かった者の暮らしを整えるという務めは変わらんのだな。
夫婦の機嫌が弟子に伝わるという話には、部屋という場の重さが出ている。
二子山部屋の今
2026年8月時点の二子山部屋は、幕内の力士が1人、幕下の力士が複数、そのほか三段目や序二段の力士を含めて十数名が在籍しています。
所属力士と番付
日本相撲協会の公式サイトに載っている番付は、次のとおりです。
■二子山部屋の主な所属力士
〇2026年7月場所の番付(2026年8月16日時点で最新)
- 西前頭八枚目 狼雅 外喜義(ろうが ときよし)
- 西幕下三枚目 生田目(なばため)
- 東幕下十四枚目 延原(のべはら)
- 東幕下四十一枚目 三田(みた)
〇このほか、三段目・序二段を含めて十数名が在籍しています
十両以上の力士を関取と呼びます。2026年8月16日時点で、二子山部屋の関取は狼雅ひとりです。
ここで、番付を調べるときの注意点をひとつ挙げておきます。
番付は本場所ごとに更新されるため、部屋のなかの並びは短いあいだにも大きく変わります。
実際、2026年3月の新聞報道では、三田が幕下、生田目が三段目として紹介されていました。それが同じ年の8月には、生田目が西幕下三枚目、三田が東幕下四十一枚目になっています。
つまり5か月で番付の上下が入れ替わっているわけです。
番付を確認するときは、いつの時点の情報なのかを、日本相撲協会の公式サイトとあわせて見ておくと確実です。
番付が変わると、部屋での役目も変わります。
稽古は下の番付から始まるので、起きる時間まで番付順でした。
紙の上の数字が動くだけの話ではありませんでした。
もっとも、番付の仕組みそのものがよくわからないという方も多いと思います。階級のイメージは、こちらの記事でつかめます。
部屋の場所と朝稽古の見学
二子山部屋があるのは、東京都葛飾区柴又2-10-13です。
朝稽古の見学は、後援会「二子山応援の会」の会員特典になっています。誰でも自由に見られるわけではありません。
個人会員の場合、案内を受けられるのは会員本人に限られます。法人会員はその法人に所属する人まで、いちばん上のプレミアム会員だけは20名程度の貸切が年1回程度あります(2026年8月時点)。
また、稽古見学のマナーや予約の考え方については、こちらにまとめてあります。
後援会「二子山応援の会」
後援会は本部のほかに、関西・名古屋・九州の3つがあります。
年会費は会員の種別で大きく変わります。
■二子山応援の会の年会費
〇2026年8月時点。1年分を一括で納入する
- 個人会員:10,000円
- 法人会員:30,000円
- スタンダード会員:200,000円
- スペシャル会員(東京・地方):各500,000円
- プレミアム会員:1,000,000円
どの種別でも共通しているのが、年6場所ぶんの番付表の送付、大相撲カレンダーの贈呈、千秋楽祝賀会の案内、記念品の贈呈、そして稽古見学の案内です。
上位の種別になると、イス席や桝席への招待、パーティーへの招待、反物の進呈、ちゃんこ会なども付きます。
番付表を後援会へ送る作業は、僕がいた部屋にもありました。ホームページもない時代なので、二子山部屋と同じ取り決めだったかはわかりません。
師匠や関取それぞれの名前のハンコを一枚ずつ押して、丸めて模造紙にくるんだり、番付を折って封筒に入れたり。そうやって郵便局へ運びます。
若い衆総出で半日以上かかりました。郵送代が1万円を超えていて、付き添いながら驚いた覚えがあります。
なお、番付発表の日に部屋で何をしていたかは、こちらの記事に書いています。
女将が発信する二子山部屋
二子山部屋の日常は、公式のSNSと動画を通して外から見えるようになっています。
公式YouTube「sumo food」と公式Instagram
部屋は2023年5月に、YouTubeチャンネル「二子山部屋 sumo food」を開設しました。
2026年8月16日時点で、登録者は約57万人です。ちゃんこや部屋の食事を軸にした内容で、相撲を見たことがない人にも届いています。この動画にも侑加さんがたびたび登場します。
Instagram(@futagoyama_sumo)は、プロフィールに「おかみ目線で更新」と案内されています。フォロワーは9万人を超えています(2026年8月16日時点)。
チャンネルの人気を示す1本を挙げておきます。力士たちが女将の誕生会を開いた回で、2026年8月16日時点で171万回以上再生されています。
力士たちがプレゼントを渡す場面と、そのときの女将の反応に注目してみてください。
部屋の外の人が、力士のことを名前で覚えて応援するようになる。発信が続くというのは、部屋にとってそういう意味を持ちます。
テレビでも取り上げられている
発信の場は、部屋のアカウントだけではありません。
二子山部屋は、日本テレビ系「嗚呼‼︎みんなの動物園」でも取り上げられています。番組の公式Xは2024年12月21日、部屋で保護猫を預かっている様子を投稿しました。
まだ人を怖がっている猫が、二子山親方と女将のどちらに先になつくのか、という場面です。
#二子山部屋 で預かり中🏠
まだ少し人を怖がっている
保護猫のみーちゃん🐈親方に1歩リードされた
女将さんの作戦とは??今夜の放送の復習に、
YouTubeでご覧下さい☺️— 嗚呼‼︎みんなの動物園 (@minnano_zoo_ntv) 2024年12月21日
SNSやテレビは、相撲以外のきっかけで二子山部屋を知る入口にもなっています。おかみ目線で更新されるInstagramは、その一つです。
ここで、僕自身の話を少しだけ書かせてください。
僕が部屋にいたころのおかみさんは、お子さんがまだ小さく、家のことでも手いっぱいだったと思います。
顔を合わせる時間は、それほど長くありませんでした。やさしい人でした。
だからこそ、2026年8月時点でこうした動画を見ると、力士とおかみさんの距離の近さに驚きます。正直なところ、少し羨ましいです。
私も、相撲を見に行くようになる前からちゃんこの動画を見ていました。
強い人を見るより先に、ごはんの場面から入ったんですよね。
そこから力士の名前を覚えたので、順番は人それぞれなのかも♪
二子山部屋の女将に関するよくある質問
二子山部屋の女将について調べていると出てくる疑問を、まとめてお答えします。
Q1. 二子山部屋の女将は誰ですか?何歳ですか?
A. 竹内侑加(たけうち ゆか)さんです。2026年3月時点で41歳、福岡県久留米市の出身です。
2018年の二子山部屋の創設と同時に女将となり、2026年3月時点で8年目を迎えています。
Q2. 女将と二子山親方(元大関・雅山)の馴れ初めは?
A. 2007年11月、侑加さんが稽古を見学したことがきっかけです。
2008年9月に婚姻届を提出し、同年11月24日に福岡市内のホテルで結婚を報告する記者会見を開きました。当時、雅山は31歳で東前頭7枚目、侑加さんは24歳でした。
侑加さんは同じ年の3月に大学を卒業したばかりで就職も内定していましたが、プロポーズを受けて結婚を決めています。
Q3. 二子山部屋の女将はどんな仕事をしているのですか?
A. 力士が相撲に集中できるように、部屋の生活を整える仕事です。食事の支度、体調の管理、来客の応対、部屋の外との連絡など、担当する範囲は部屋によって違います。
侑加さん本人は「力士が強くなっていく過程を、目の前で見られることが喜びです」と話しています。
また相撲界では、師匠と弟子は気軽に話せる関係ではありません。そのあいだを取り持つ役割も、女将が担うことがあります。
Q4. 二子山部屋の女将のInstagramやYouTubeはどこで見られますか?
A. Instagramは @futagoyama_sumo、YouTubeは「二子山部屋 sumo food」(@futagoyama-sumofood)です。
YouTubeは2023年5月の開設で、2026年8月16日時点の登録者は約57万人です。Instagramはプロフィールに「おかみ目線で更新」と案内されており、フォロワーは9万人を超えています(2026年8月16日時点)。
Q5. 二子山部屋の朝稽古は見学できますか?
A. 後援会「二子山応援の会」の会員特典になっています。誰でも自由に見られるわけではありません。
個人会員なら会員本人に限って案内を受けられます。法人会員はその法人の所属者まで、プレミアム会員は20名程度の貸切が年1回程度あります(2026年8月時点)。
なお部屋があるのは、東京都葛飾区柴又2-10-13です。
Q6. 二子山部屋の後援会に入るには?年会費はいくらですか?
A. 二子山応援の会に、所定の入会フォームから申し込みます。年会費の納入で入会が成立します。
年会費は個人会員が10,000円、法人会員が30,000円です。上位にスタンダード会員200,000円、スペシャル会員500,000円、プレミアム会員1,000,000円があり、スタンダード以上は審査があります(2026年8月時点)。
本部のほかに関西・名古屋・九州の後援会があります。
まとめ
二子山部屋の女将、竹内侑加さんは、2018年の部屋創設と同時に女将となりました。二子山部屋の歩みと、侑加さんの女将としての歩みは、同じ長さです。
ただ、この記事でいちばんお伝えしたかったのは、馴れ初めや経歴のほうではありません。
女将が何をしている人なのか、というところです。師匠と弟子は、気軽に話せる関係ではない。侑加さんの言葉や、僕自身の現役時代の経験から見えてきたのは、師匠とは別の立場から生活の面を支える人がいる、ということでした。
青山学院大学の寮母のもとを訪ねた話も、同じ線の上にあります。競技の指導には立ち入らず、暮らしのほうを整える。種目が違っても、選手を預かる家の役目は変わらないということです。
そして、二子山部屋の日常が外から見えるようになったことにも、女将は関わっています。Instagramはおかみ目線で更新され、動画にもたびたび登場します。相撲以外のきっかけでこの部屋を知る人もいる、ということです。
これから「二子山部屋 sumo food」を見るときは、力士たちのちゃんこと一緒に、女将の動きを少し追いかけてみてください。誰に声をかけ、どこに手を出しているか。そこに、女将が部屋を支える仕事の一端が映っています。
うむ。土俵に上がるのは力士ひとりだが、そこに立たせるまでに手をかけた者がいる。
その働きは、記録にも番付にも残らん。
だからこそ、見ようとした者だけが見えるのだ。
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