相撲の親方の給料はどこから出る?階級で変わるのかも元力士が解説
僕がいた部屋から関取が出たときのことです。師匠の様子に、僕が見てとれるような変化はありませんでした。
一方で、慌ただしくなったのは幕下以下の力士たちです。関取には付き人が付きます。それまで大部屋で寝起きしていた力士が個室へ移るため、引っ越しを手伝うのも僕たちの役目でした。
部屋から関取が出るというのは、下にいる僕たちの一日が変わるということでもありました。
こんにちは!元力士のしんざぶろうです。
親方とは、日本相撲協会の「年寄」のことです。部屋を持って弟子を育てる師匠も、部屋付きとして所属する親方も、まとめて親方と呼ばれています。
親方は日本相撲協会に所属しているため、給料も協会から支給されます。ただし、その金額の決まり方は力士とは同じではありません。
力士は、十両、幕内、大関、横綱と番付が上がるにつれて月給も変わります。では親方にも同じような階級があり、立場によって給料が変わるのでしょうか。
また、親方に支給されるお金は毎月の給料だけではありません。弟子が関取になることで支給されるお金などもあり、その一方で、具体的な金額がすべて公開されているわけでもありません。
この記事では、親方の給料がどのように決まるのか、立場によって違いがあるのか、給与以外に支給されるお金、そして定年を迎えたあとの扱いまで順番に解説します。
親方の給料って、現役のころは気にしたことなかったなぁ。
師匠と部屋付きの親方で違うのかとか、弟子が関取になったら何か変わるのかとか、意外と知らないことが多いよね。
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親方の給料はどこから出ているのか
親方の給与は、日本相撲協会から支給されます。部屋の売り上げから支払われるものではなく、協会に勤める協会員としての給与です。
そもそも相撲部屋は、協会が力士の養成を委託している場所です。年寄名跡を継承している部屋持ちの年寄、つまり師匠が運営します。
その部屋にも、協会からお金が出ています。相撲部屋維持費、稽古場経費、養成員養成費といった費用です。定款の上では、相撲部屋で協会から委託された人材育成が行われているということになります。
では、親方の仕事は部屋で弟子を指導することだけなのでしょうか。協会の定款を開くと、事業として10項目が挙げられています。
■日本相撲協会の事業(定款第4条)
- 本場所及び巡業の開催
- 相撲道の伝統と秩序を維持するために必要な人材の育成
- 相撲教習所の維持及び管理運営
- 青少年、学生等に対する相撲道の指導普及
- 相撲記録の保存及び活用
- 国技館の維持及び管理運営
- 相撲博物館の維持及び管理運営
- 相撲診療所の維持及び管理運営
- 国技館ビルの維持及び管理並びに賃貸借運営
- その他この法人の目的を達成するために必要な事業
教習所も、国技館も、博物館も、診療所も、協会が維持と管理運営を行う事業として定款に書かれています。親方たちも、職務分掌にしたがってこれらの運営に携わっています。
親方には協会の中に持ち場がある
協会には部が置かれ、それぞれの部長を親方がつとめています。
事業部、巡業部、指導普及部、生活指導部、審判部、広報部、総合企画部、警備本部、社会貢献部、危機管理部、コンプライアンス部。相撲教習所には教習所長が置かれ、大阪・名古屋・福岡にはそれぞれ地方場所部長がいます。
一人で二つの持ち場を受け持つこともあります。本場所と巡業の運営、新弟子の教育、記録の保存まで、親方の仕事は部屋の外にも広がっているということです。
参考:『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館/日本相撲協会「職務分掌」
部長さんっていう肩書きが出てくると、急に会社みたいですね。
土俵の周りにいる人だと思っていたので、博物館や診療所まで協会の仕事だとは知りませんでした。
親方の収入は給与だけではない
親方に協会から入るお金は、給与だけではありません。弟子を育てたことに対して支給されるものがあります。
養成奨励金です。十枚目以上の力士を養成した年寄に対して、本場所ごとに協会が支給します。
しかも一律ではありません。養成された力士の地位に応じて、一場所あたりの支給金額が定められています。
育てた弟子が十枚目から幕内へ、幕内から三役へと上がっていけば、師匠に入る額もそれに応じて変わるということです。
そんな親方の収入を、名前ごとに並べると次のようになります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 名称 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 給与 | 年寄 | 基本給と手当。勤続年数に応じた手当が加わる |
| 養成奨励金 | 十枚目以上の力士を養成した年寄 | 本場所ごと。養成された力士の地位に応じて額が定められている |
養成奨励金は、税の上でも給与所得に含まれます。寄附行為施行細則第79条に基づいて支給されるものとして課税される扱いです。臨時の謝礼ではなく、制度に組み込まれたお金ということになります。
ただ、部屋から関取が出た日に、僕がそうしたお金の動きを感じ取ったわけではありません。あの日に変わったのは、付き人が付き、個室への引っ越しを手伝うという、僕たちの一日のほうでした。
制度の上では師匠に入るものがあっても、下から見えていたのは自分たちの仕事が増えたことだけです。
参考:『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館/国税庁「力士等に対する課税について」
関取が出ると、下が急に忙しくなるんだよね。
付き人が決まって、荷物を運んで、部屋の中のことが一気に動く。
お金がどう動いてるかなんて、下にいるうちは考える余裕もないなぁ。
親方の給料は階級で決まるのか
力士の給料には、番付の階級がそのまま効きます。十枚目以上の力士に、各本場所の番付の階級により月給として支給されるからです。
では、親方も同じなのでしょうか。親方の給与は、力士のように番付の階級では決まりません。
基本給と手当を土台に、勤続年数に応じた手当が積み上がる形とされています。場所ごとの番付で上下するものではないということです。
ただし、決まり方が違うというだけで、地位に関係なく一律という意味ではありません。協会の給与は、各職域および地位ごとに定められています。
職域ごとに並べると、決まり方の違いがはっきりします。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 職域 | 給与の構成 | 決まり方 |
|---|---|---|
| 年寄(親方) | 基本給・手当 | 勤続年数に応じた手当が加算される |
| 十枚目以上の力士 | 基本給・手当 | 各本場所の番付の階級により、月給として支給される |
| 行司・呼出・床山 | 本俸・手当 | 能力・成績ならびに勤務状況に応じて理事長が決定。昇給は年一回 |
同じ協会員でも、職域によって給与の決まり方は異なります。番付の階級が出てくるのは、力士の欄だけです。
常勤役員を兼ねる年寄の勤続手当
では、番付の代わりに効く勤続年数は、どれくらいの差になるのでしょうか。金額まで確かめられるのは、年寄を兼務する常勤役員の分です。協会が公開している役員報酬の規程に、次のように書かれています。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 年寄としての勤続期間 | 勤続手当(月額) |
|---|---|
| 6年以上11年未満 | 5,000円 |
| 11年以上16年未満 | 8,000円 |
| 16年以上21年未満 | 11,000円 |
| 21年以上26年未満 | 14,000円 |
| 26年以上31年未満 | 17,000円 |
| 31年以上 | 20,000円 |
6年目から付きはじめて、5年ごとに3,000円ずつ上がっていきます。31年以上では月額20,000円です。
ただし、この金額は年寄を兼務している常勤役員について公式に確認できるものです。常勤役員以外の親方の額までが、ここに書かれているわけではありません。
この給与体系は、昭和32年(1957年)5月に月給制が導入され、その後の改正を重ねて整えられたものです。
参考:『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館/日本相撲協会「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」
番付が上がれば給料が上がる。その感覚が体に染みついていたので、年数で積み上がる形は少し不思議に感じます。
土俵を下りると、ものさしそのものが変わるということなのだと思います。
なお、番付の階級によって力士の月給がどう変わるのかは、力士の給料を扱った記事のほうでまとめています。
親方の給料はいくら?公開されている範囲
では、金額はいくらなのでしょうか。ここは、報酬額の基準が公開されているものと、公開されていないものに分かれます。
理事や監事といった役員については、協会が報酬の規程を公式サイトに掲載しています。親方が常勤役員を兼ねているときの金額も、ここで確認できます。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 項目 | 対象 | 金額 |
|---|---|---|
| 定例報酬(月額) | すべての常勤役員 | 1,548,000円 |
| 年度末手当(年1回・12月) | 理事長/理事 | 1,100,000円/800,000円 |
| 本部勤務手当(月額) | 協会本部に勤務する理事長/理事 | 50,000円/40,000円 |
| 先発手当(年1回) | 地方場所を担当する理事 | 大阪・名古屋 各1,550,000円/福岡 1,700,000円 |
| 巡業参加手当 | 地方巡業に参加する理事 | 1日につき 20,000円 |
| 会議出席 | 非常勤役員・評議員 | 1回につき 50,000円 |
常勤役員の定例報酬は、月額1,548,000円です。地方場所を担当すれば先発手当が、巡業に出れば1日2万円が、これに加わります。
理事の定例報酬には、年寄としての給与も含まれる
ここで気になるのは、理事をつとめる親方が、年寄としての給与を別に受けているのかどうかです。規程の第4条に答えが書かれています。
理事などの常勤役員が年寄を兼ねている場合、年寄としての給与が別に上乗せされるわけではありません。
規程では、年寄としての給与分も含めて、役員の定例報酬を支給すると定められています。
たとえば理事の定例報酬が月額1,548,000円なら、そこに年寄の給与が足されて増えるのではありません。
1,548,000円の中に、年寄としての給与分も含まれている
ということです。
つまり、理事になったからといって、年寄の給与と理事報酬を二重に受け取る仕組みではありません。
常勤役員以外の親方の給与額は、公開資料から確認できない
ところが、この規程が定めているのは役員の報酬までです。常勤役員以外の親方の具体的な給与額は、協会が公開している資料からは確認できません。
決算を見れば総額までは分かります。令和7年度決算の事業費と管理費を合計すると、次の金額になります。
■令和7年度に計上された人件費
- 役員報酬 135,042,800円
- 給料手当 4,186,733,670円
- 賞与 940,115,462円
ただし、この総額を人数で割っても親方の給料にはたどり着きません。
決算書では、給料手当が職域別に分けて示されていません。そのため、親方の分だけを取り出すことができません。
役員報酬のほうも、割る相手が決まりません。年寄出身の理事だけでなく、外部理事や監事に対する報酬も含まれているので、年寄の人数で割ることができません。
割り算で出した数字は、どれも推計にしかならないということです。
なお、決算にはこのほかに退職給付引当金5,239,103,500円と、役員退職慰労引当金452,300,000円が載っています。これらはその年に支払った額ではなく、将来の支払いに備えて積んである期末の残高です。人件費と同じ列には並びません。
参考:日本相撲協会「役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程」/同「令和7年度 財務諸表等」
規程に金額がそのまま書いてあるのは、ちょっと意外でした。
でも、そこに載っているのは役員の方だけなんですね。常勤役員ではない親方のほうは、公式資料だけでは具体的な金額まで分からないんですね。
親方にはどんな役職・地位があるのか
親方といっても、協会での立場は一つではありません。役職に就いている親方もいれば、役職の記載がない親方もいます。
2026年9月1日時点の内訳が、次のとおりです。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールできます
| 役職 | 人数 |
|---|---|
| 理事長 | 1名 |
| 理事 | 9名 |
| 副理事 | 3名 |
| 役員待遇 | 7名 |
| 役職の記載なし | 83名 |
| 合計 | 103名 |
理事会は、理事長を含む10〜15名の理事で構成され、理事長が議長をつとめます。監事も理事会に出席して意見を述べることはできますが、表決に加わることはできません。
ただし、この一覧に載るのは年寄出身の理事だけです。理事には、弁護士や会社役員など、年寄ではない外部の理事も加わります。
なお、上の表で役職が付いていない83名にも、協会の中での地位はあります。給与が各職域および地位ごとに定められている以上、役員にあたる役職の有無とは別の区分があるということです。
参考:日本相撲協会「年寄一覧」/『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館
親方って103人もいるんですね。
名前だけ聞くとみんな同じ立場に見えていたので、理事や副理事みたいな区分があるのは知りませんでした。
部屋付き親方はどこから給料をもらうのか
ここまでは協会の中での立場の話でした。もう一つ、部屋を持つか持たないかという分かれ方もあります。
部屋付き親方とは、自分の部屋を持たず、どこかの部屋に所属している親方のことです。
給与が協会から支給される点は、部屋を持つ親方と変わりません。部屋の師匠から給料をもらっているわけではないということです。
部屋の運営費のほうは、師匠に対して支給されます。相撲部屋維持費や稽古場経費といった費用です。
そして、部屋付き親方がいない部屋もあります。僕がいた部屋には、師匠のほかに親方はいませんでした。
参考:『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館
部屋付きの親方がいるかどうかで、稽古場の空気ってけっこう変わるんだよね。
師匠ひとりだと見てもらえる目も一組しかないから、順番が回ってくるまでが長い。
あわせて、力士から部屋を持つ親方になるまでの道のりは、雷親方を扱った記事のほうでたどっています。
親方の定年と、そのあとの給料
親方の仕事には、終わりの年齢が決められています。協会の表記では「停年」と書きます。
親方の定年は満65歳の誕生日の前日
年寄の停年は満65歳です。正確には、満65歳の誕生日の前日をもって停年となります。誕生日の当日ではありません。
停年制が始まったのは昭和35年(1960年)1月で、最初に実施されたのは行司でした。翌36年1月に、年寄、若者頭、世話人、呼出、床山、職員へも広がっています。
このときは年寄が満65歳、それ以外の職域は満55歳でした。その後の改正で、年寄以下の全職域が満65歳の誕生日の前日をもって停年となっています。
さらに平成26年(2014年)11月場所中、年寄の停年延長が認められました。再雇用によって、70歳まで協会に残る道が開かれています。
再雇用された親方は参与となります。制度が認められた当初、給与は正規雇用の70%とされました。ただし、部屋を持つことと、役員になることはできません。
停年のあとに支給されるもの
協会には『退職金支給規定』があり、協会員の退職に際して支給されるものが定められています。
親方の場合は、退職の際に年寄退職金と職務加算退職金が支給されます。現役引退のときに力士養老金と勤続加算金を受けていても、そのあと年寄として勤務すれば、退職時にあらためて支給されるということです。
力士として受け取るお金と、親方として受け取るお金は、別々に計算されます。
なお、力士には「退職」という言い方をせず「引退」といいます。十枚目以上に昇進した力士に支給されるのは力士養老金で、これを退職金と言い換えるのは正確ではありません。
参考:『相撲大事典』第4版、金指基 原著、現代書館/日本経済新聞「相撲協会、定年親方の再雇用承認 今後4年で12人対象」(2014年11月16日)
力士のときと親方のときで、別々に計算されるんですね。
ひとつの世界にずっといるのに、区切りが二回あるみたいで、不思議な感じがします。
元力士から見た、親方という立場
ここまでは、規定と資料でたどれる話でした。では、協会から給与が出ているということは、部屋の中からどう見えていたのでしょうか。
本場所中、師匠は毎日勝負審判へ出かけていた
ここからは制度の話ではなく、現役のころの僕が見ていた師匠の話です。
僕がいた部屋の師匠は、勝負審判をしていました。本場所が始まると、15日間毎日通っていました。
その一方で、巡業には行っていません。本場所には毎日出かけるのに、巡業の時期には部屋にいる。当時の僕は、その理由までは分かっていませんでした。
いま振り返ると、師匠には部屋の外にも受け持つ場所があったのだと思います。
審判部の親方が本場所の土俵下にいるあいだ、巡業部の親方は別の場所で動きます。持ち場が違えば、部屋にいる時期も変わるということです。
僕が見ていたのは、自分の師匠一人です。それでも、給与が協会から出ているということの意味は、部屋の中からでも見えていました。
本場所中に師匠が部屋にいないと、稽古場の仕切りは兄弟子に回ってくるんだよね。
何をしているのか下には見えないけど、いないこと自体はちゃんと分かる。
ちなみに、同じ部屋にいながら協会員ではない立場の人もいます。女将さんの仕事については、こちらの記事でまとめています。
親方の給料に関するよくある質問
親方の給料について寄せられやすい疑問を、まとめておきます。
Q1. 相撲の親方の給料はどこから出るのですか?
A. 日本相撲協会から支給されます。親方(年寄)は協会に所属する協会員で、給与は協会の規程にしたがって支給されます。部屋の収入から支払われるものではありません。
Q2. 親方の給料はいくらですか?
A. 協会は理事・監事など役員の報酬規程を公開しています。親方が常勤役員を兼ねている場合の定例報酬も、この規程で確認でき、月額1,548,000円に年度末手当や本部勤務手当などが加わります。一方、常勤役員以外の親方の具体的な給与額は、協会が公開している資料からは確認できません。
Q3. 親方の給料は番付の階級で決まるのですか?
A. 番付の階級によって月給が決まるのは、十枚目以上の力士のほうです。親方の給与は基本給と手当を土台に、勤続年数による勤続手当が積み上がる形とされています。金額まで確かめられるのは年寄を兼務する常勤役員の勤続手当で、6年以上11年未満が月額5,000円、31年以上が月額20,000円と定められています。
Q4. 弟子が関取になると、親方の収入は増えるのですか?
A. 養成奨励金が支給されます。十枚目以上の力士を養成した年寄に対して、本場所ごとに協会から支給されるお金です。額は養成された力士の地位に応じて定められているため、弟子が番付を上げれば支給額もそれに応じて変わります。
Q5. 部屋付き親方にも給料は出るのですか?
A. 出ます。給与が協会から支給される点は、部屋を持つ親方と変わりません。部屋の師匠から給料をもらっているわけではありません。なお、部屋の運営にあてる相撲部屋維持費や稽古場経費は、これとは別に師匠へ支給されます。
Q6. 親方の定年は何歳ですか?定年のあとも給料は出ますか?
A. 満65歳の誕生日の前日です。平成26年(2014年)11月場所中に停年の延長が認められ、再雇用されれば70歳まで協会に残れます。再雇用された親方は参与となり、制度が認められた当初の給与は正規雇用の70%とされました。部屋を持つことと役員になることはできません。
質問の多くは、結局いくらなのかというところに集まります。
公開されている部分とそうでない部分があると分かると、土俵下の親方の見え方も少し変わってきます。
まとめ
親方の給料は、日本相撲協会から支給されます。力士のように番付の階級で毎場所決まるのではなく、基本給と手当に、勤続年数に応じた手当が積み上がる形とされています。そして給与とは別に、十枚目以上の弟子を育てた親方には、本場所ごとに養成奨励金が支給されます。
金額については、親方が常勤役員を兼ねている場合は、定例報酬から巡業に出た日の手当まで公式の規程で確認できます。一方、常勤役員以外の親方については、公式資料から個人の給与額までは確認できません。
それでも、親方という立場の組み立ては見えてきます。部屋で弟子を育て、協会では持ち場を受け持ち、満65歳の誕生日の前日で一区切りを迎える。次に土俵下の審判に目が留まったときは、その人の一日にも少し想像を向けてみてください。
うむ。額の大小より、何に対して支払われているかを見るとよい。
弟子を育てれば、その分が師匠に返る。
土俵の外にも、積み上げたものが形になる仕組みがあるのだ。



















